みんなのGood

良質:6票トリック:6票物語:13票納得感:5票
ラテラ王国の王子であるレオンは、生まれたときから箱入り息子として甘やかされてきた。
そんな王子が10歳になり、隣国ボーノの王宮を初めて訪れたときのこと。

ボーノにはダジャカルデという名物料理があり、シェフたちはこの料理で王子をもてなそうとしていた。

しかし王子は「おいしくなさそうだからいらない」と言って口をつけようとしない。

それを見たシェフたちは一度彼の皿を下げると、ダジャカルデを超大盛りにして提供し直した。

一体なぜ?


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この問題は100問出題を記念したBS問題です。

出題後30分が経過、または正解が出た時点から、
ボケて良し雑談して良し、良識とモラルの範囲内で何でもアリな1時間の「BSタイム」に移行します。

BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。
皆さんで一緒に楽しみましょう!
23年02月10日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ハッピーラテシンバースデー!




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『簡易解説』
ラテラ王国の捕虜として独りボーノの王宮に連れてこられた王子。
王子がダジャカルデへの毒の混入を警戒して口をつけないことに気づいたシェフたちは、一つの皿に盛られた料理を大勢で食べる方式にすることで、毒の心配をなくし、同時に王子との親睦を深めて安心させてあげたいと考えた。






長く続いた戦争は、ラテラ王国の和平受諾宣言によって終わりを迎えた。

それは事実上の敗北であり、王国は隣国ボーノの属国かのような扱いを甘んじて受け入れるしかなかった。

ボーノはラテラ王国の裏切りを警戒し、王位継承者である王子を{人質}として差し出すよう求めた。

たった一人の王子として、戦火にさらされぬよう極力城から出さずに育てられてきたレオンが、国境を跨いだ瞬間であった。



ラテラ王国とのさらなる敵対は本意ではないボーノは、レオン王子を丁重に迎え入れ、もてなした。

世話を任された王宮の使用人やシェフたちは、王子にボーノ国の魅力を伝えるべく、夕食に名物料理のダジャカルデを振る舞うことにした。


しかし、レオン王子は口をつけようとはしなかった。

無理もない。彼が生まれたとき、すでにボーノは敵国であった。
年端もいかない王子にとって、彼らは国民たちから家族や住む場所を奪ってきた非道な存在であり、またそう教えられてきた。

そんなボーノ国に囚われている身として、王子は自分がいつ殺されてもおかしくないと感じていた。

そう、たとえば{料理に入れられた毒}で。


初めて目にする料理、ダジャカルデ。その珍妙な見た目と形容しがたい香りを前にしたレオン王子は咄嗟に、「おいしくなさそうだからいらない」と嘘をついた。
毒が怖いなどと言おうものなら、すぐに殺されてしまう気がして。


そんな彼の様子を見たシェフは、しかしその恐怖をすぐに見抜いた。
いきなり慣れ親しんだ人々や土地から引き離され、憎んできた敵国に連れてこられた王子。周囲の誰も信じられないであろうその心中は、想像するに余りある。

自分が毒見代わりに一口食べてみせるのは簡単だ。私たちが王子を殺す気ならもうとっくに殺していると説明することもできる。
だが・・・

シェフは無言のまま王子の皿を持って厨房に向かうと、{およそ3人前になるように}ダジャカルデを盛り直して王子の前に置いた。


「私たちと一緒に食べましょう、レオン王子。」


傍らに佇むお付きの使用人にも手招きし、3人で皿を囲む。

「こうしてみんなで同じ皿から食べれば、何倍も美味しく感じるものです。」

そう言ってスプーンに乗り切らんばかりのダジャカルデを掬い、大きく口を開けて流し込む。それを見た使用人も後に続いた。
その意味を理解しながらも躊躇う王子に、シェフは柔らかな眼差しを向けて呼びかけた。

「王子、突然ご家族から引き離されてさぞお辛いでしょう。ですがいつかまた会える日が必ず来ます。それまでは、いいえ、これからずっと、私たちはあなたの味方です。」

その言葉に意を決した王子は、ゆっくりと料理を口に運ぶ。

「…おいしい」

湯気を立てる温かな料理は、王子の強がりをはがすには十分だった。思わず漏れた言葉とともに、横に家族のいない寂しさが溢れ出してくる。

「父様…母様…」

目を潤ませる王子の背中をさすりながら、シェフは「頑張りましょう、一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けた。


その夜王子が流した涙は、幼くかすかな、しかし確かな、平和への祈りだった。

かく「30Good」
良質:15票トリック:12票物語:1票納得感:2票
売れない小説家のカメオは生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を妻に読んでもらった。
恋人が自殺をする原因となった極悪人に、主人公が容赦なく復讐をするというストーリーである。
小説の中身は凡作レベルの出来だったが、それを読んだ妻は心の底から喜んだ。
一体なぜ?
19年08月16日 23:47
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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妻は夫であるカメオを{自殺に見せかけて殺害しようと企んでいた。}
そこで悩んだのは遺書の存在。自殺に見せかけるためには直筆の遺書があるに越したことはない。
どうにかして遺書……そうでなくとも【遺書だと思われる文章】をカメオに書かせられないものか……。
そんな時に、カメオから生まれて初めて書き上げたハードボイルド小説を読んでほしいと頼まれた。
カメオは今でもパソコンで書かずに原稿用紙に手書き派で、束になった原稿用紙を渡された。

カメオ「ハードボイルド小説は生まれて初めて書いたから不安でね。実のところ、まだ誰にも読ませていないんだ。キミが最初に読んでくれるかい?」

その小説を適当に流し読みをしていた妻は、ふとある箇所で目を止めた。
その小説は、恋人の{男性}が自殺をする原因となった極悪人を、復讐に燃える主人公である{女性}が追うストーリーである。
そして、その小説の中には【恋人である男性が主人公の女性に対して自殺することを許してほしいと書いた遺書】にあたる箇所があるのだ。

妻(書かれている部分はちょうど原稿用紙のページ的にも区切りがいい……筆跡も当然ながら完全に夫のカメオ……私以外にはまだこの小説を誰にも読ませていない……これを遺書だと思わせれば……)

{妻は心の底から喜んだ。}
良質:18票トリック:6票納得感:6票
現在猛烈に恋人を欲しがっている田中さん。そんな田中さんの家の近くには神社が{ふたつ}ある。
ひとつめの神社Aは【100円玉を賽銭箱に入れて祈ると意中の人とちょうど77日後に結ばれます】と謳う神社。
ふたつめの神社Bは【1万円を払ってお祈りすると運命の人が7年以内に現れるでしょう】と謳う神社。
どう考えても神社Aの方が良さげに思えるが、田中さんは{神社Bに足しげく通っている}そうだ。
一体なぜだろうか?
19年09月04日 18:47
【ウミガメのスープ】 [えいみん]

初めて作った問題です DEBONOから持ってきました




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田中さんは{神社Bに来る女性をナンパしていた}。
神社Aの謳い文句は【意中の人と結ばれる】なので、すでに好きな人がいる女性しか参拝しに来ず、ナンパは成功し得ない。
しかし、神社Bの謳い文句は【運命の人が現れる】なので、まだ好きな人がいない可能性が高い。
田中さんは、{「まだ好きな人はいないけど彼氏は欲しい」}と思い、参拝しに来る女性をナンパするために足しげく通っていたのである。
良質:18票トリック:9票納得感:3票
あるお祭りの会場で、

衆人環視のなか人知れず、
カメオとウミオの免許証の交換が行われた。

一体何のために?
19年11月18日 00:34
【ウミガメのスープ】 [るょ]

新・深夜の小ネタ集3




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お祭り会場でぎっしりと詰まった財布を拾ったウミオとゲスオ。
ネコババしたい気持ちだったが、周りには大勢の人の目がある。

拾った財布をそのまま懐に入れるのはさすがに無謀だった。

どうしてもその財布の中身が欲しかったゲスオは、ある計画を立てたのだった。

「ウミオくん、財布の中の免許証をこっそり君のと交換してから落とし物として届けるでゲス。
 後から取りに行って、自分の財布だと言い張るでゲスよ~ゲ~スゲスゲス。」

案にのったウミオは自分の免許証をゲスオに渡し、
ゲスオは一人で祭りの運営本部に落とし物を届けに行った。

入れ替わるように、ウミオがやってきた。
「あの~黒い財布落としちゃったんですけど…あ、それです。免許証の顔も一緒でしょ。」



答え:
カメオの落とし物の財布を、ウミオのものと偽るため。
灰猫救出物語「30Good」
良質:18票トリック:8票物語:3票納得感:1票

いつも通り 私が退屈な仕事をしていた時の話です

ふと気付くと交差点の中央に 灰色の猫が丸まっていました

交通量が少ない道路ですので そういうこともあるでしょう

そこに珍しくトラックが かなりの速度でやってきました

運転手は道路に同化した猫に気付いておらず 猫も呑気に眠っています

すぐに【最悪の事態】が想像され 本当に顔が青ざめましたね...


この状況から猫は助かったのです この私が助けました!
それも 一切動かず 声も出さず 人の力を借りることも無く
私がしたことは {ある箇所に精一杯力を込めること}だけでした
どうやって 猫を助けることができたのか 分かりますか?


【諸注意】
※Yes/Noで答えられる質問をお願いします
※質問制限があります 相談してから質問しましょう
※私=出題者 だとお考えください
20年04月26日 22:00
【新・形式】 [青信号]

これは とある物語




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【私(青信号)は顔に力を込めて 赤信号になった】


【『解説』】
いつも通り 私が交通整理の仕事をしていた時のお話です
呑気に丸くなっている灰猫と そこに突っ込んでくるトラック
猫がひかれることを想像した私は "本当に" 顔が青くなりました
そこで逆に 私は顔に精一杯の力を込めたのです

青い顔はだんだん{赤}くなっていきます {赤く 赤}く {ついには真っ赤に}

{それを見たトラックの運転手は大慌てで ブレーキを踏みます
【<<キィィィィィィイイイ】<イイ!!>【>>】
間一髪。猫は激しいブレーキ音に驚き 逃げ去って行きました
そしてトラックも走り去り 残されたのは信号機だけ
青信号が赤くなった 赤黄赤の信号機}


※私=出題者=青信号 だとお考えください