(今、16人いるよ)
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録
贋作 ウミガメのスープ」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
ある海にほど近い街のレストラン。
運ばれてきたウミガメのスープを万感の思いを込めて一口すすると、男は店員にこう尋ねた。
「これは本当にウミガメのスープですか?」
店員は「はい。間違いなくウミガメのスープです」と答えた。
すると男は立ち上がり、代金を支払って店を出た。
そして、予定していたこの後の海行きを取りやめることにした。

なぜか?
[きまぐれ夫人]

【ウミガメ】21年11月08日 21:35
解説を見る
最後の晩餐にふさわしい食事ができなかったから。


あの日、死を決意して樹海に向かった男は、道の途中で空腹を覚え、目に付いたレストランに入った。
そうだ。最後の晩餐は大好きなウミガメのスープにしよう。
死を目前にして猶、心躍らせている自分が可笑しくもあり、哀れでもあった。
程なくして、出されたスープを一口すすって男は仰天する。
不味い。
こんな不味いウミガメのスープがこの世にあるのか。
手違いで違う料理を出されたのではないか。
そう思い、店員に問い質してみたが、返ってきた答えは非情なものだった。
駄目だ。
最後の晩餐がこれでは哀しすぎる。
とりあえず今夜の自殺は取りやめだ。
もっと美味いウミガメのスープを食してからでなければ、死んでも死にきれない…

最後の晩餐にふさわしいものを、という思いが強過ぎたのだろう、男のウミガメのスープに求めるレベルは日増しに高くなってゆき、とうとうあれから30年。

なかなか死ねない。
物語:8票納得:3票
全体評価で良質部門
トリック部門
物語部門
うつま[☆2023良いお年を]>>本家との対比がなんとも言えない情緒を感じさせます
ルーシー[『★良質』]>>コメントなし
甘木[☆スタンプ絵師]>>コメントなし
霜ばしら>>コメントなし
三太郎>>コメントなし
異邦人>>コメントなし
ベルン>>コメントなし
納得部門
ウセグイ>>コメントなし
闇汁[☆2021良いお年を]>>コメントなし
霜ばしら>>コメントなし