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カメオの娘のウミコは重い心臓病にかかり、心臓移植をしなければもう長くは持たないと医者に言われていた。
そんな状況で「臓器提供に反対の意思を示すべき」とカメオが考えたのは一体どうしてだろうか。
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臓器提供の意思を示すのではなく、臓器提供に反対の意思を示すシステムの方が、臓器提供者が増えて娘が助かる可能性が高くなると考えたから。
心臓移植をしないとウミコは助からないと医者から聞いたカメオは、「お願いします、娘を助けてください」と医者に頭を下げた。
どれだけお金がかかるとしても、ウミコが長生きすることがカメオにとって全てで、それを断る理由などどこにもなかった。
しかし、心臓移植はすぐには行われなかった。心臓の提供者がいつまでも現れなかったからだ。
「私の心臓をウミコへ」と遺書を残して自殺しようかと考えたこともあったが、悲しむ娘の姿を想像して思いとどまった。
臓器提供について調べてみると、日本で臓器提供の意思表示をしている人はわずか12%ほどしかいない。そんなに日本人は自分勝手なのか、とカメオは少し憤ったが、思い返してみると、自分もウミコが病気になるまで意思表示の欄の存在すら知らなかった。
もっと臓器提供者を増やすにはどうすれば良いのか、考え続けたカメオはある結論に至った。
現行の日本のシステムでは、臓器提供の意思がある人のみが、保険証や運転免許証にその意思を表示することになっている。今日本で意思表示の割合が低いのは、多くの人が無知で無関心だからだ。
逆に、臓器提供に反対する意思がある人のみが、意思表示をするシステムに変えれば、多くの人はその意思表示をせず、臓器提供者は増えるだろうと予想した。
ウミコのように病気で苦しむ人のために、反対の意思を示すシステムに改めるべきだとカメオは考えたのだった。
※自分の体の行く末は、もちろん自分自身で決めることです。しかし、臓器提供について考えたこともなかったという人は、これを機に少し考えてみてください。あなたの行動が、誰かの命を救うことになるかもしれません。
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