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お手伝いさんとして加藤家の長男ヒロシに仕えて3年のアキコは、掃除に洗濯と家事全般をこなし他のお手伝いさんからも一目置かれていた。
いくつも仕事を抱える中、ヒロシの遊びや買い物にまで付き合ってくれるアキコは、ヒロシにとって面倒見の良いお姉さんのような存在だった。
ある日、アキコは、いつものようにヒロシと一緒に買い物に行こうとしていたが、直前で急に具合が悪くなってしまい、そこからしばらく休むことになった。
アキコの事が大好きだったヒロシは、アキコが戻ってくるまで寂しい思いで待っていたが
2週間後、アキコが『おかげさまでリフレッシュ出来ました!今日からまた頑張ります!』と元気に戻ってくると、
その日以来、ヒロシは元気がなくなってしまい、アキコと一緒に遊ぶことも買い物に行くこともなくなってしまった。

一体なぜでしょう?

SP問題です
[闇汁] [☆2021良いお年を]

【ウミガメ】21年11月21日 22:06

SPいただいた方ありがとう御座いました!

解説を見る
A、ヒロシが好きなアキコはお手伝いロボットであり、外見が最新型に変わったことで
全く違う外見になったため、ヒロシはアキコの代わりの別のお手伝いが来ており
順子は処分されたものだと考えたから。

簡易解説:アキコは加藤家で長年お手伝いさんとして従事しているロボットで、父親の付き人を離れヒロシに仕えてからは3年目のベテラン。
加藤家の子どもであるヒロシは自分の事を良くしてくれるアキコの事が大好きだった。
ある日アキコのボディの重要な箇所が経年劣化により破損し動かなくなってしまったのでアキコは修理工場で
治療することになった。アキコとして最も大事なAIは大きな損壊を免れたが、ボディは総交換が
必要な状態であった。交換した結果、戻ってきた際にヒロシはあまりの違いに別人だと思い
アキコに成り代わった別のお手伝いさんだと思ったので元気が無くなってしまった。

以下 長文注意です

僕は加藤陽史(ヒロシ)
この加藤家では僕の自慢であるロボットが居る。ロボットのアキコだ。
父さまが昔からそう呼んでいたから僕もアキコって呼んでるけど、なんでかは僕にも良く分からない。
昔好きだった女の人の名前を付けて母さまと揉めた、なんて話も聞いたけど実際はどうだったんだろうか。
そんなアキコは3年くらい前から僕のお手伝いさんとして働いている。
お手伝いさんと言ってもアキコの形はロボットそのもので、一部金属がむき出しに
なってる。でも怖くないし、掃除も洗濯も出来るすごく頼りがいのあるロボットなんだ。
父さまと母さまはお仕事で忙しいから昔からよくアキコに遊んでもらっていた。
アキコはやってほしい事を言えばなんでもやってくれた。
肩車とか、買い物とか、遊園地にも連れて行ってもらったっけ。

ある日、アキコが買い物から帰ってきたらどこか調子が悪そうだった。途中で倒れそうになってしまったらしい。
ロボットのお医者さまに見てもらったら、長年働き続けて来たから体の大事な部分が故障しているって。
父さまの指示でアキコは機能を停止し、工場へ運ばれていった。
もしかしたらアキコはもう帰ってこないのかもしれない。そう思うと悲しくて、アキコを見送りながら僕は泣いてしまった。

それから寂しい時間が続いた。
父さまも母さまも相変わらずお仕事ばっかり。
僕はアキコが帰ってくるのをずっと待ってた。
それから二ヶ月。たった二ヶ月だったけど、僕には半年にも1年にも感じた。
アキコが帰ってこれるかもしれないって。そう父さまから聞いた。
僕は手を振り上げて喜んだ。アキコを見送る時とは違う涙だけど同じくらい泣いた。
そしてアキコが帰ってくる日になった。僕は扉の前で心待ちにしていた。

わくわくしてドアを開けると・・・
目の前には見知らぬきれいな女の人が立っていた。
にこにこ笑っている。

『おかげさまでリフレッシュ出来ました!今日からまた頑張ります!』
あれ、アキコは?
『ヒロシおぼっちゃま。ただいま戻りました』
お姉さん誰?
『おぼっちゃま、すみません聞いてください、私は・・・』
違う。アキコはこんな人間みたいな顔じゃない。
もっとごつごつしてて。頼りがいがあって。
『おぼっちゃま・・・?』
違う・・こんなのアキコじゃない!
僕のことをおぼっちゃまって呼ぶな!呼んでいいのはアキコだけだ!
『おぼっちゃま・・・』
声が聞こえた。アキコよりずっと澄んだ声。きれいな声だったけど、僕は嫌いだ。
僕は父さまに騙されたんだ。父さまは新しいお手伝いさんを連れてきたんだ。
あんな細腕じゃアキコの代わりなんて出来るわけがない!

それからアキコを名乗る女の人は時々声をかけてくるようになった。
僕は無視した。何かしようとしたら手で払ってあしらった。
そういうやり取りがしばらくの間続き、僕はこの女の人の事を知ろうとせず
根をあげて自分から辞めてくれるのを待っていた。

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そんな日がどのくらい続いただろう。ある日、女の人は肩車をさせてほしいって頼んできた。
肩車なら任せて下さい、自信がありますって。
僕は悩んだ。
父さまも居るから僕に危害を加えるような真似はしないだろうし、そんな細腕で
持ち上げられるはずがない。ダメなら父さまに言って辞めてもらえばいい。
僕は少し悩んだが肩車をさせることにした。
するとその女の人は『では失礼します』と言って僕をその細い片方の腕だけで、ひょいと持ち上げてしまった。
僕は突然襲われた浮遊感に恐怖を感じ、暴れてしまった。
すると手からすり抜けるようにして僕は宙を舞った。
もうダメだ。
僕は目をつぶって覚悟した。
だがその覚悟の時はいつまで経っても来なかった。
何かに支えられていた。
『大丈夫です。おぼっちゃまを落とすなんてこと私がするわけないじゃないですか』
『私はおぼっちゃまの体重、癖、体系、全て把握しておりますから』
なんで?そんなわけが・・・
『おぼっちゃま、落ち着いて聞いてください。私は最新型のボディに変わりました。でもアキコと
して記憶したことは覚えています』
『おぼっちゃまと動物園に行った日も、こうやって何回も肩車した時も全部覚えています』
その時ぶわっと目から涙があふれた
信じられないけどアキコなんだね?
『おぼっちゃまの事ですから、もっとメカメカしい方が好きだったでしょうか?』
ううん、すごくきれいになった。それにアキコだったら僕は何でも良いよ。
『ではおぼっちゃま、今日からよろしくお願いします』

その日から新しいアキコとの日々が始まったが、アキコは昔より高性能になったらしく
僕がこれと特に言わなくても動いてくれるようになった。
前よりちゃんとアキコと会話してるみたいで楽しい。
これからもよろしくね、僕の自慢のアキコ。

(SP:天童 魔子さん 油獣さん 長らくの間本当にありがとう御座いました。お二人のご助力なしでは作ることが出来なかった
スープです。問題文とトリックはほぼお二人の力をお借りして、私はアイデアと発想を添えてストーリーを付け加えた形になります。
そもそも私の発想に無理があったのでお二人に全面的にご協力いただき、何とかここまで問題の無い形とすることが出来ました。
心から感謝いたします。ありがとう御座いました。)
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