「ひとりきりのデュエット」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
女はひとりでカラオケボックスに入店した。そして、デュエット曲ばかりを歌って帰った。
ひとりなのに、なぜデュエット曲ばかり歌うのだろう。
カッコいいタイトル思いついても内容は思いつかない悲しみ。
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女には恋人がいた。女と恋人の男はカラオケが大好きで、デュエット曲を歌う様子を動画にして、毎週のようにSNSに上げていた。
そんな中ある日、女は口論の末に男を刺し殺してしまう。女はしばらくの間、警察に怯えながら過ごした。しかし、男の社交性の無さが幸いし、男の死は誰にも気づかれないまま、時が過ぎていった。
ふと、女はSNSのことを思い出した。もうずいぶんと長い間投稿していない。フォロワーからは男(と女)の安否を気遣うコメントが投稿されていた。
もし、SNSを男の知り合いが見ていたら?
もし、その知り合いが男に連絡を取ろうとしたら?
もし・・・、そこから警察に相談されたら?
想像が膨らみ不安に押し潰されそうになった女は、再びSNSに動画を投稿することにした。男の死以前に上げていた動画は歌がメインで、映像はモニターやテーブルの料理を映したものばかり。偽装は簡単だ。女は過去の動画から男の声を切り取り、自分ひとりで歌った動画と合成。あたかも2人で歌っているような動画をSNSに投稿した。
今ではもう、女はカラオケが好きでは無い。
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