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現代のシンデレラ」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
17歳の灰子は、素敵な恋を夢見ている、お年頃の女の子。
校則の厳しい灰子の学校は、指定の制服でメイクも禁止ですが、今日は日曜日。
灰子は、普段は着られないオシャレな服を着て、メイクもバッチリ決めて、街に出掛けます。
服屋さんなど色々なお店を巡った灰子でしたが、その帰りのこと。
灰子は、道端に、履いていた靴を落としてしまいました。その靴は、灰子の一番お気に入りのヒールだったのですが…

だけど灰子は平気そうな様子です。
その理由はなぜか…って?

灰子「だって、素敵な王子様が、私の靴を拾って、私のところに届けに来てくれるはずだから!」
…とのことです。

でもその後本当に、心優しいイケメンの好青年が、灰子の落とした靴を手に持って、灰子のところに来てくれたのです!

めでたし、めでたし。

…さて、この「心優しいイケメンの好青年」は、一体どうして、灰子の靴を持って灰子のところに来てくれたのでしょうね…?
[ブラダマンテ] [一つ星シェフ]

【ウミガメ】21年12月12日 22:16
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私は灰子。
今は17歳で、これでも一応女子高生、やってる。  

突然だけど、あなたは、私をここから連れ出してくれる王子様だったりする?
…まあ、違うよね。ラテシンって、そういうサイトじゃないもんね。

私はね、ここからいなくなりたいんだよ。
親はクソだから家にいたくないし、学校も校則ばっかり厳しくてめんどくさいところだし、友達は1人もいない。毎日が退屈で、生きてて楽しいことなんか、何にもないよ。この灰色の世界に、私の居場所なんかどこにもない。

でもね、私も昔読んだんだけど、「シンデレラ」ってお話あるでしょ。ひどい生活を送ってた女の子が、魔法かけられて、最終的には素敵な王子様に探してもらって幸せになるやつ。
あんな感じでね、いつか私の前にもかっこいい王子様が現れて、この灰色の世界から私を連れ出してくれて、それで素敵な恋愛をして、幸せにしてくれたらなあって、ずっと期待してるんだよね
だから休日は、いつもめっちゃオシャレして街に出掛けるんだよ。それでその辺をぶらぶら歩いて、良い感じの男の人からナンパされるのを待ってるってわけ。

え、そんなおとぎ話みたいなこと都合よく起こるわけないって?
……知ってるよ。実際、どう見てもろくでもないような男からしかナンパされたことないし。でもそうやって期待でもしてないとこんな人生やってられないんだよ。わかるでしょ。

それに最近はね、ナンパされるだけじゃなくて、私の方から素敵な王子様を見付け出す方法を思い付いたんだよ。ちょっと裏技っぽい感じだけどね。
今日もナンパの方は上手く行かなかったし、あとはもう帰るだけでも良かったんだけど…せっかくだから実際やってみよっか。ちょっと見てなよ。

まずは、最寄りの建物の屋上に行きます。建物は低すぎても高過ぎてもダメだから、ちょうど良い感じの高さね。
え、「不法侵入」だって?…まあ王子様を見付け出すんだからそれくらいのリスクは覚悟しないとね。

屋上に行ったら、危ないけど、屋上の柵をよいしょっと乗り越えまして…ギリギリの縁のところに立ちます。それで、屋上から下の道を見下ろして、なんか私好みのイケメンの男の人が歩いてきたらその人の目の前に私の履いていた靴を落とすだけだよ。で、そのまま縁のところで立ってる。
間違っても男の人自身に当たっちゃわないように、気を付けてね。
というわけで、あの、カッコいい感じの人の前に…よし、上手い感じに落とせたよ。

これに何の意味があるかって?
…あなたは、もし道を歩いていて、上から女性ものの靴が落ちてきて、上を見たら屋上の柵を乗り越えたところに女の子が立っていたら、どう思う?
うん、絶対、女の子が自殺しようとしているって思うよね。

だからあとは、その男の人次第だね。
めんどくさいとか、関わりたくないとか、そういう薄情な人は見なかったことにしてそのままどこかに行っちゃう。でも、見ず知らずの女の子の自殺でも止めようとするような、心の優しい男の人だったら…?
お、ビンゴだよ。私の靴を持って、建物に入ってきてくれた。今はすごい勢いで屋上に向かっているはずだよ、私の自殺を止めるためにね。もちろん私には自殺するつもりなんてないんだけど…。
でも、イケメンで優しい、本当に王子様みたいな人が、私の靴を持って私のところに来てくれる…みたいな、本当にシンデレラのお姫様気分を味わえるところもこの方法の良いところだと思うよ。

??「何やってるんだ、バカなことはやめろ!」
灰子「離してください(棒)私なんか、生きてても意味ないんです(棒)」
(中略)
灰子「…ありがとうございます。私、取り乱していたみたいです。助けてくださって、ありがとうございます。靴も拾ってきてくださって、助かります。とりあえず、下に降りましょうか。」

…その、私、こうして人に優しくしてもらったの、久しぶりで…。
お兄さんと、もっと仲良くなりたいです。もし良かったら連絡先とか…
…え、付き合っている人がいるから、それは無理?
…あっ、そう。あなたは、私の王子様じゃなかったんだ…
残念だけど、じゃあ、さよなら。

…まあ、こんな感じでね…
今回は上手く行かなかったけど、こういう方法もあるんだよ。あんまりオススメしないけど。
また今度、別の建物の屋上で試してみようかな。

…それじゃ、長い話に付き合ってもらってありがとう。お互い、良い人が見付かると良いね。もう良い人がいるなら、仲良く長続き出来るといいね。その人はきっと、あなたの人生を鮮やかに彩ってくれるよ。
じゃあ、さよなら。

[要点のみ解説] 
建物の屋上にいる灰子は、屋上から下を見下ろして、イケメンの好青年が歩いてくるタイミングで、履いていた靴を屋上から道端に落とした。
好青年が靴の落ちてきた方を見ると、灰子が建物の屋上におり、「自殺するために靴を脱いだのだ」と思わせるような状況であった。好青年は心優しい性格だったため、灰子が自殺するのを止めなければと思い、靴を拾って全速力で屋上にいる灰子のところに向かってくれた。
このようにして灰子は、「素敵な王子様」が靴を持って自分のところに来てくれる状況を作った。
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闇汁[☆2021良いお年を]>>コメントなし
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