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花園中学2年生のカメコ。
今日は給食が無いため、昼休みは皆お弁当を食べる日だ。
カメコは野菜が大好きで、特に人参が好き。先日自分で買った野菜を自分で料理して、気合いの入ったお弁当をつくってきた。特に誰に見せるというわけでも無いのだが…
昼休みの時間、カメコはお弁当を食べようとしたのだが、人参を見ると、教室の窓から飛び降り自殺した。おかずは全てとてもよく出来ていたはずなのに、どうしてか。
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カメコは虐められていた。
クラスのいじめグループの標的となっていたカメコ。数人に、日頃から悲惨ないじめを受けていた。
先日、カメコは人参を数本買った。
それは、お弁当のためでは無い。
その人参は、新しく出来た「友達」の鼻。
カメコには友達がいない。かつていた友達も、カメコと一緒にいるといじめのターゲットになってしまう為離れてしまった。
そんな中、出来た唯一の友達。
家の近所の森の中。今は冬。カメコの住む場所は雪が多く、その日も1面真っ白の雪が積もっていた。
「ふー、できた!えっと…こっちの大きいのがオラフ、こっちがイーノフ、こっちの小さいのがアルフね!」
大切につくった三体の雪だるま。
最後に買ってきた人参の鼻をさして…これでよし。
我ながら上出来である。カメコはその日も、次の日も、オラフ、イーノフ、アルフの三体と共に森の中で遊んだ。久しぶりに楽しい、と思える日々だった。
しかし、学校では相変わらずカメコへの虐めが続いていた。今日、先日買った人参の余りをバターソテーにしてお弁当に入れてきたのだが、昼休み、お弁当を取り出そうとして通学用バックをあけたカメコは見た。
そこに、3本の冷たい人参が入っているのを。とっさに虐めっ子たちを振り返ったカメコ。彼女らは、ニタニタと、カメコの反応を見て楽しむように笑っていた。
何が起きたのか全てを悟ったカメコは、耐えきれなくなり4階の教室の窓から飛び降り自殺した。
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