カメコの息子は、売れっ子のミュージシャンになりたいという夢を抱いていた。
(息子に大した才能は無い。その夢は現実的じゃないだろう)
と考えたカメコは、「応援しています」と紙に書いて息子に渡した。
一体どうして?
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息子がミュージシャンを始めて早3年。いつまでたっても芽は出ない。
最初は応援していたカメコだったが、次第に息子には才能がないことに気づき始めた。あと何年努力したとしても、売れっ子ミュージシャンなんて夢のまた夢だろうと。
ある日カメコは息子を呼び出して、そろそろ定職に就いたらどうだと勧めた。
しかし息子はこう反論する。
「絶対に夢は諦めない。いつも俺に『応援しています』って手紙と差し入れをくれる熱心なファンだっているんだ。着実にファンを増やしていけばいつかは売れっ子になれるんだって」
息子の言葉を聞いたカメコは紙とペンを取り出し、「応援しています」と書いて息子に渡した。
初めはその突然の行動に意味がわからない様子の息子だったが、カメコの書いた文字を見た瞬間全てを理解した。
「そろそろ現実を見せるときだと思って。分かる?熱心なファンなんて最初からどこにもいないのよ」
唯一のファンが母親であったことを知った息子は夢をおうことを諦めたという。
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物語部門
ぺてー>>
直接言わないのがまた親心という感じがします