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①密かに想いを寄せている信也が微睡んでいるのを見て、やや不満そうな様子の美優。
②そんな美優の想い人が信也であると、確信を持った様子の遥と花奈。
上記2つの場面において、合計で使用した金額はおおよそいくらであるか推理せよ。
(今年)初出題です。1/24(月)23:59まで。
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簡易解説
①催眠術で五円玉、②こっくりさんで十円玉。
よって合計は十五円である。
(①は穴の空いた硬貨であればなんでもよいという記事もあります。)
以下、大変冗長な解説
①
ある日の休み時間のこと。
「あのね信也!私催眠術使えるんだよ!」
「え、どうした急に。」
この間お婆ちゃんに教えて貰った催眠術。
五円玉を吊るした糸を目の前でブラブラさせながら~というお決まりのアレだが、まあ正直下らないのは承知の上。
驚くのはなんと、お婆ちゃんはこの催眠術でお爺ちゃんとお付き合いをすることになったらしいのだ!
(まあ若干ボケ入ってるお婆ちゃんの言うことだけど……試してみる価値はあるよね。)
私と信也は10年以上の付き合いがある幼馴染。つい最近までは、家が近いからなんとな~く一緒に遊んだり一緒に帰ったりする程度の感覚だったのだが、つい最近になって私は信也を猛烈に異性として意識するようになってしまった。
「この間ね、お婆ちゃんに教えて貰ったんだかど、試す人居なくてさ。」
「遥とか花奈で試せば良いだろ、お前らいつも一緒にいるじゃん。」
「いや、あんたアホだからこういうの効きそうじゃん?」
「あんまりでは。」
これだけ長い間一緒にいると、お互い一緒にいるのが当たり前になってしまって、恋愛がどうのとかそういう目では見れなくなってしまう。
ましてや勝ち気で男っぽいと言われる私だ。クラスの皆も信也も、私達をそういう関係とは見ていないだろう。
…私もそのつもりだったんだけどな。
「じゃあいくよ?五円玉から目を離さないでね。…コホン。あなたは段々私のことが好きにな~る。」
「えっなにそれ」
「そっちの方があり得なさそうで成功したとき分かりやすいでしょ!黙って集中して。あなたは段々私のことが好きにな~る……」
「……。」
自分でも苦しい言い訳だが、「そういうもんか。」という顔をして信也は五円玉を見つめている。馬鹿で助かった。
……ん?
「スー……」
「嘘でしょ……?」
寝やがった。ものの数秒で信也は嘘のように眠りこけていた。
(意外とこういう才能あるのか、私)
あんまりにも気持ち良さそうだったので起こすことはしなかった。それにしてもこの状況で寝れるとはなんという朴念仁だろうか。
「……ま、このまま眺めてるのも悪くないかもね。」
本の少しの恨みを込めて、そう呟いた。
②
「今日放課後空いてるか、なんて言うから何かと思ったら…なに?これ。」
「こっくりさんだよ。」
「見りゃわかるわよ!!何でこっくりさんなんてやらされなきゃなんないのよ!!」
私の反論も意に介さず、遥は粛々とこっくりさんの準備を進める。
机の上に五十音とYESNO、そして鳥居が書かれた紙を拡げると、財布から十円玉を取り出し鳥居の当たりに置いた。
「さ、二人とも座って座って。」
「いや、何で当然のように進めてんの…花奈も促されるまま座らないの!!」
「楽しそうだし…。」
「楽しそうってあんたねぇ…わかったわよ、やればいいんでしょやれば。」
何をやらされるかは知らなかったとはいえ、「付き合う」と言った以上ここで帰るのは申し訳無い気もした。
「よしきた!早速始めるよ~」
3人が人差し指を十円玉に置き、遥がこっくりさんを呼び出すと、十円玉はフラフラとYESの方へ動き出した。
「えっ…マジ?」
「テンション上がってきた~!」
若干ビビる私をよそに、はしゃぎ始める遥。
「で、何聞くの?」
「…やっぱりこういうのは、定番のアレじゃないかな。」
花奈の発言に首をかしげる私をまたしてもよそに、遥は何かを悟ったかのような嫌な笑顔を浮かべた。
「なるほど、アレね!」
「…?アレって一体」
「こっくりさんこっくりさん、美優の好きな人を教えてください!!!」
「は?は?ちょっとあんた何聞いてんの!?」
突然の不意打ちに目を剥いた私の手元で、十円玉はゆっくりと動き出した。
「「し」…「ん」………あれ?まさか美優あんた……」
「は?違うし!!信也はそういうのじゃないから!!!!」
「遥はまだ信也くんのこととは一言も言ってないよ。」
「だあああああ花奈はちょっと黙ってなさい!!」
ニマニマしている二人を余所に、十円玉がゆっくりと、微かに「や」の方面に向かっていこうとしたその時だった━━━。
ガララッ(教室の戸を開ける音)
「お前らいつまで残ってんだぁっ!!」
「「「げっ、先生!!」」」
~おわり~
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