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最強の転校生!」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
私の眼前には驚くべき光景が映っていた。

こちらに向かう醜悪な視線。金属製バットを肩に担ぎ、一人に対し集団でカツアゲに走った卑怯な面子に、強烈に浴びせた一発の拳。三下風情の配下共を一斉に黙らせる膝蹴り。そして、リーダー格の男の攻撃を寄せ付けない疾風のような身のこなし。

「あ、兄貴がタイマンで敵わないなんて…。」
「そんなあ!おかしいでヤンス~!」

「! こいつ…動きが素早いっ…!」

戦慄する配下は尻目に、あまりの素早さに呆気に取られるリーダーの頸へ手刀をひとつ。まさか気弱そうなアツシ君が、かくの如く不良集団を一網打尽にするとは…。

失神するヤンキーに一瞥をくれる彼の、憂いを帯びた表情に惚れ込みそうになった私はそこで、彼の強さやそのギャップならば[ X ]が必要ではないかと思った。

Xに入るものは?
それは一体なぜ?

FAの際、Xに入るものは答えて頂きたいのですが、それだけでは問題にならないので、それが一体なぜかも答えて頂きたいです。
[さなめ。] [ラテアート]

【ウミガメ】22年03月13日 22:00

ある知識があると少し解きやすいです。

解説を見る
FA:
Xに入るものは「?」
その理由は下記。

簡易解説:
「私」は少年誌の女性アシスタント。場面は、担当の漫画家の描くヤンキー漫画のプロットの確認中である。
漫画家の筆致に舌を巻く一方、カツアゲ集団のリーダーの心内独白のあるコマの「! こいつ…動きが素早いっ…!」の部分には、主人公の予想外の強さ、ギャップ感、離れ業を強調するため、?を付け足して「!?」のように表現した方が良いのではないか、とアシスタント目線で想起した、ということ。

+++++おまけ+++++

プロットが書かれた紙をめくる手が一向に止まらない。編集部であることを忘れ、私は神崎先生の描く世界に否が応でも没頭させられていた。

気の抜けた雰囲気で気弱そうな転校生が、実はヤンキーを一斉に相手にできる才覚の持ち主である…という設定。扉絵に付されたタイトルには偽りなしといった感じか。

それにしても、神崎先生の描く人間はどれも表情が素敵だ。

カツアゲに遭うか弱い一人の女の子の、強がりと不安の入り混じる引き攣った顔。配下のヤンキーの小物感。恐ろしいまでの実力差へのリーダーの驚き。そして、それらを一瞥するアツシ君の憂いを帯びた表情!まじかっこいい!

この調子ならヤンキー漫画を描こうが、日頃から沢山といる女の子ファンは離れず、神崎作品の虜のままだろう。

…いやいや、そんな女の子ファンの一員として、いつまでも興奮に浸っている場合ではない。あくまで私は編集部。『週刊少年マガ芋ン』の命運の一端は、いま私に託されている。

冷静になって、私はプロットを今一度確認する。吹きだしの位置、コマ割り、作画調整、ストーリーに話の展開に…。

そこで一つ、私は神崎先生の忘れ物に気がついた。
きっと、普段は描かないヤンキー漫画だからこその忘れ物だろう。

「! こいつ…動きが素早いっ…!」

私は赤ペンで修正を付した。リーダーの驚きを表すのがただのびっくりマークでは、相手の強さを知っていたかのよう。アツシ君の、見た目とは裏腹な予想外の強さを相手のリーダーが感じていたのなら、その驚きに合うはてなマークが必要だと思う。

うん、この展開はまさに、『マガ芋ン』のヤンキー漫画!神崎先生の普段の魅力と合わさって、やっぱり素敵な作品になりそうだ。

私は一読者のように次回を心待ちにしながら、残りの修正確認に取りかかっていた。

…そういえば、この作品のタイトルにも、同じように修正を施したほうが面白いかもしれない。第一章…

最強の転校生!?

おわり。


週刊少年マガ○ンのヤンキー漫画では、相手の強さに驚いたときなどに「!?」という表現がよく使われます。これを俗に「マガ○ンマーク」ということも。

要約:
!?
問いかけは本当は一つだけ。
トリック:4票納得:1票
全体評価で良質部門
トリック部門
ほずみ[ますか?]>>コメントなし
わかめ>>コメントなし
ベルン>>そういう発想はなかったです。お見事
物語部門
納得部門
わかめ>>コメントなし