「二度手間待てど、にひ衣」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
「ゴールデンウィークが急に休みになった」とカメオから聞いたカメコは、大急ぎで洗濯を始めた。
洗い終わったら物干し竿に掛けて、乾いたら取り込んで、皺を伸ばして。
カメコ「さて、後は仕上げね。小雨が降ってるけど……まあ良いか」
そしてカメコは立ち上がると、皺一つ無く仕上げた洗濯物を再び外の竿に引っ掛けた。
何故?
解説を見る
「ふ~やっと終わった。よしよし、元気に泳いでるわね」
カメコが見上げる先には、悠々と空に揺蕩う鯉のぼり。
「パパとママがね、ゴールデンウィークが急にお休みになったんだって。僕、そのお休みにパパとママとお婆ちゃん家に行きたいな」
先日、孫のカメオから来た電話でそう聞いたカメコ。
カメオの両親は共働きのため中々長期の休みが取りにくく、カメオ達がゴールデンウィークにカメコの家を訪れるのは久し振りの事だった。
田舎にあるカメコの家には、昨今ではあまり見られない人間よりも大きな鯉のぼりと、それを掛けるための屋根より高くそびえる竿が有る。
「5月5日のこどもの日、我が家にやって来る男の子のためにそれを使わないのは勿体ないってもんよね」
カメコはそう言うと急いで作業を開始した。
仕舞い込んだ鯉のぼりを取り出して、丁寧に手洗いし、陰干しして皺を伸ばす。
そして、パラパラと小雨が降る中一匹一匹竿に繋がるロープに引っ掛け、最後にロープを引いて鯉のぼりを上空へと持ち上げていく──。
「大変だったけど、孫達の笑顔が見られると思うと安いもんだわ」
いつの間にか晴れ渡った空の下、カメコは仲睦まじげに並ぶ鯉のぼりの親子を見て微笑むのであった。
納得:2票
納得部門
まんが大好き>>
制限時間を5/5の一日だけにしてそれもヒントにしているというのが良いですね