「遠心分離スープ」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
海の見えるレストランの中、太郎(仮)はウミガメのスープを一口飲みかけている。
この光景を見た神林は、ぐるっと回るよう部下に言った。
何故、そのようなことを指示したのだろう?
★非現実要素があります。
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概要:
出題文の光景が見つかったのは、深海探査中のこと。
太郎は時間の流れが通常と異なってゆっくり流れる空間におり、神林たちはそれを外から見ている。
海底探査の前に異常な空間の範囲を確認しようとして、空間の周りを探査機で一周するように指示した。
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無人探査機「すいへい」を使い、ラテラテ海溝の深度6653mで探査をしていた時のこと。
暗い深海にはそぐわない明るい光が、カメラを通して母船の神林たちに届いた。
「すいへい」でその光に近づくと、奇妙な光景があった。
天井と壁の無いレストランのような建造物の中で、広いテーブルの席に男が一人座っている。
その男はスープ皿を前に、スプーンを口に運んでいる。そのポーズのまま、動かない。
「神林さん、何でしょうかねこれ…」
「…出やがった。竜宮城だ」
「竜宮城? 昔話の?」
「似たようなものってことだ。あの男の服装を見てみろ」
部下が改めて目をこらすと、スープの男の格好は日本史の教科書にある明治か大正の頃のものに見えた。
「ラテラテ海溝に時々出て、動かないように見えるが少しずつポーズがスープを飲むように変化している。あいつのいる空間だけ時間がゆっくり流れてるんだろう。どうやって来たのかは知らないが」
「ああ、だから『竜宮城』と。じゃああの男は太郎(仮)かな」
「ここらの探査は、まずあの異常な空間がどこまであるかを調べてからだな。海流で判断しながら周りをぐるっと回ってくれ」
神林の指示に、探査機を操作する部下は頷いた。
「それにしても、これは報告していいんですか?」
「一応報告するが、まあ闇に葬られるだろうな。ヒトガタの時もそうだっただろ」
「確かに」
物語:4票良質:9票
全体評価で良質部門
まんが大好き>>
太郎(仮)ってなんやねんと言う疑問を主軸に徐々に問題の真相が解けていく形になってて素晴らしいです