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『工藤さんの事を見るだけで、幸せです。工藤さんの事を考えると、愛しくて温かな気持ちになります。工藤さんと同じ空間にいる時、目が自然と工藤さんの事を追ってしまいます。』
蓮田は工藤への恋心を綴り、紙の空白を埋めていく。
それから数時間後。
蓮田は、丁寧に書いたそれを工藤に渡した。
そして、それを受け取った工藤は、蓮田にお金を渡した。
一体どういうことだろう?
解答上の注意※人物名はお遊びです※これは微要知識問題です
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今から遥か未来の話。
化学技術が著しく発展し、かつて魔法やファンタジーと呼ばれたような現象をも人為的に生み出せるようになった、そんな時代のこと。
『人間の感情を操る薬品』について研究している布袋博士が、とある薬を開発していた。
その名は『コイニオチール(仮)』。
これは「特定の人物に対して強い好意を抱くようになる」効果がある薬…所謂惚れ薬であった。
この『コイニオチール(仮)』は、開発段階とは言えども、殆ど完成形に近い状態であり、残すは臨床試験のみとなっていた。
そこで布袋博士は、健康体である18歳以上の男女を対象に、恋をするモニターと、恋をされるスタッフ、双方の人員を同数募り、大々的に臨床試験を行う事にした。
…さて、蓮田もまた、その惚れ薬のモニターとして参加したうちの1人だった。
蓮田はモニターとして身体の検査を受けた後、用意されていた惚れ薬を飲んだ。
その結果無事に想定通りの効果が出た蓮田は、自身の担当のスタッフである工藤に恋をした。
その為に蓮田は、薬を使用して得た恋の甘いときめきと多福感のことを、渡された報告書に丁寧に書き留めた。
『工藤さんの事を見るだけで、幸せです。工藤さんの事を考えると、愛しくて温かな気持ちになります。工藤さんと同じ空間にいる時、目が自然と工藤さんの事を追ってしまいます。』
それから数時間後、臨床試験の終了時刻を迎えた頃。
副作用もなく、無事に自身の担当スタッフである工藤に書き終えた報告書を提出した蓮田は、それと引き換えにモニターの謝礼金を受け取り、帰路についたのだった。
報告書を大事そうに抱えた工藤に、じっと見送られながら。
簡易解説
蓮田はその日、惚れ薬のモニターをしていた。その惚れ薬は、スタッフの1人である工藤に恋をする効果があるものだったので、蓮田は惚れ薬の効果として、工藤への恋心を報告書に書き綴った。その後蓮田は惚れ薬の報告書を工藤に渡したことでモニターが終わったので、工藤から謝礼金を受け取った。
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