「惚れた腫れたで大打撃」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
高校生である渋谷は、想い人である前野に惚れ薬を盛った。
さて、その翌日。
渋谷は、このままでは前野と付き合える事はないだろうと思った。
一体何故だろう?
【あらすじ】『人間の感情を操る薬品』について研究している布袋博士が、惚れ薬の開発に成功したようで…?
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今から遥か未来の話。
化学技術が著しく発展し、かつて魔法やファンタジーと呼ばれたような現象をも人為的に生み出せるようになった、そんな時代のこと。
『人間の感情を操る薬品』について研究している布袋博士が、とある薬の開発に成功した。
その名は『コイニオチール』。
これは「特定の人物に対して強い好意を抱くようになる」効果がある薬…所謂惚れ薬であった。
使い方は極めて簡単、惚れ薬を盛る相手に、惚れさせたい人物の体の一部と惚れ薬を一緒に摂取させるだけ。
その性質から一般に流通はしていないものの、確かな効果のある薬である。
…さて、偶然にもそんな惚れ薬を入手した、恋する高校生渋谷は、思い人であるクラスメイトの前野に惚れ薬を盛ることにした。
帰り際に、綺麗にラッピングした惚れ薬入りのお手製クッキーを、無事前野に手渡すことに成功した渋谷。
渋谷はその日、前野が自分の手作りクッキーを受け取ってくれたことに大喜びしながら就寝した。
…さて、その翌日。
ドキドキしながら前野の姿を探す渋谷。
見つけた前野に挨拶をして…すぐにおかしい、と気が付いた。
前野の様子が、普段と変わらなすぎる。
こちらを気にする様子もなく、ただただ友達と駄弁っている。
これではまるで、惚れ薬を飲む前と変わらない…
…変わらない?
その時、渋谷はふと思った。
前野は、自分のクッキーを食べていないのでは?と。
食べる気にすらならなかったのなら…前野は全く渋谷に脈が無いのだろう。きっとクッキーは今頃ゴミ箱の中だ。
食べて尚変わっていないのなら…前野は、渋谷との進展を望んでいないのだろう。もしくは…渋谷と同じく、告白する勇気が無いだけか。
…真相は、渋谷にはわからない。
しかし渋谷には、ひとつだけ分かった事がある。
前野がクッキーを食べたにしても、食べていないにしても…前野が、渋谷に惚れているとしても、そうでないとしても。
前野に変化が無い現状、告白されるのを待っているまま…自分が変化しないままでは事態は好転しないということだ。
…渋谷は、前野に更なるアプローチを行うことを心に決めた。
簡易解説
思い人の前野に惚れ薬入りの手作りクッキーを渡した渋谷。しかし翌日、前野の様子がいつもと全く変わらなかったので、このまま待っているだけでは前野と付き合える事はないだろうと渋谷は思ったのだった。
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