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910×519の解が472290であることを筆算で確認した数学徒の男は、想いを寄せていた女性と両想いであることを確信した。
状況を補完せよ。
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「あなたのことが好きです」
手紙で告げられたその言葉に、男は目を疑った。ずっと自分なんかには手の届かない相手だと思い込んでいた女性から、愛の告白を受けたからだ。
何度目をこすっても、文面は変わることがない。少なくとも、目がおかしいというわけではないようだ。
それでもまだ信じきれない男は、目の次に現実を疑った。もしかしたら、これは自分の夢なのではないかと。
今いる世界が夢ではないことを確認するためには、現実でなければできないことをすればよい。そのために男が選んだ方法は、数学を学ぶものらしいといえばらしい奇抜な方法なのだが、計算をすることだった。
まずスマホの電卓を開いて、910×519を計算させる。(この数字は特に意味は無いのだが、なんとなく2人の誕生日を選んだ。それがなんだかロマンチックなチョイスに思えたからだ。)すると即座に472290という答えが出てきた。
そしてそれを自ら筆算を用いて計算しなおしたところ、確かにその解は正しかった。
男は数学が得意であったが、3桁×3桁の計算を即座にできるほどではない。つまり、全てが自分の頭の中で完結する夢であるはずがない。
これは紛れもない現実だと男は確信できたのであった。
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