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リカとマコトは周囲も恥じらうほど仲の良い恋人同士だったが、ある日リカはマコトに「私たち別れよう」と伝えた。
そのことばでマコトは右手の拳を握った。
(殴られる???)リカがそう身構えた瞬間、マコトが今度はビンタの手の形を作ったので二人は結婚することとなった。
一体なぜ?
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リカ――最愛の人。
リカとマコトは周囲も恥じらうような仲睦まじい恋人同士であった。
双方の両親も二人の恋路を応援してくれており、いわば公認の仲であった。
しかし、事態が急変するのはいつも一瞬だ。
リカが交通事故に巻き込まれ、頭部に強い外傷を負った結果、聴覚に不自由が出た。
耳が聞こえなくなってしまったリカは絶望し、将来にわたって迷惑をかけてしまうだろうとマコトに別れを切り出した。
紙に書かれた「私たち別れよう」のことば。
それを見たマコトは耳が不自由になっただけでリカを嫌いになるはずがないということを伝えようとした。
筆談という方法ももちろん考えたが、これからずっといつもペンとメモを持ち歩いて長文を書き連ねるのも冗長だ。
マコトはどうにかしてリカに自分の想いを伝えようと考え、手話を勉強しはじめた。
リカに「愛してる」と伝えたかった。
そしてマコトは別れようとするリカに微笑みかけながら自分の右手の拳を握り、左手をパーの形にして右手の上で二度ほど回して見せた。
それは拙いものだったが、耳が聞こえないと分かった当時から手話を勉強していたリカにとって意味はすぐに伝わった。
右手をグーにしてその上をパーの形にした左手で二度ほど回す動作は「愛してる」を表す。
リカにマコトの想いを伝えるにはそれだけで十分だった。
二人は互いの気持ちを再確認し合い、結婚するに到ったのだった。
※日本語対応手話の想定です。
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