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男は漫画雑誌『週刊少年ラテラ』を毎号欠かさずに買っている。
男が初めて『ラテラ』を買ってからちょうど十年が経った日、大人気漫画『カメえもん』が最終回を迎えた。
『カメえもん』の最終回は衝撃的な内容であった。
最終回からしばらく経った今でも、男は『カメえもん』が終わる前に戻りたいと嘆き続けているという。
何故?
SP:ハイジさん 天童魔子さん ありがとうございました! 4/19(水)終了予定
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男は『週刊少年ラテラ』を年間プランで定期購読していた。
しかし、年々読む漫画は減っていき、今では購読し始めたころからの看板作品である『カメえもん』しか読んでいなかった。
しかし、ついに『カメえもん』も完結の時を迎える。
「もう読む漫画もないし、名残惜しいけど定期購読は解約するか…」
迎えた『カメえもん』の最終回。その日は奇しくも男が定期購読を始めてからちょうど十年目となる日だった。
『カメえもん』の最終回は誰も気が付かなかったような伏線の回収や想像を絶する展開、それでいて誰もが納得するような締め括りで終わる衝撃的な最終回だった。
男は深い感動と喪失感でその日一日何も手につかなかった。ようやく感情が落ち着いた頃、男は重大な失敗に気が付く。
「あっ……定期購読、解約してなかった!」
確認すると、『カメえもん』の最終回が掲載されたその日、一年分の定期購読期間が終了し、契約が自動更新されていた。
キャンセルもできず、向こう一年は読む漫画のない『ラテラ』を買い続けることになってしまった。
「くそっ…なんとかあの最終回の日に戻れないかな…」
男は読まない『ラテラ』が毎週家に届く度に、後悔の言葉を呟くのだった。
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言葉の選び方によっては納得の方に入れていたけれど……こちらへ。