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「空耳……」
カメオは誰かがぽつりとそうつぶやいたのを聞いた。
そのおかげでカメオが重大なミスに気付いたのは一体何故だろうか。
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カメオはATMへ行かずともいつでも気軽にお金の預け入れ、引き出しができるアプリの開発事業をしていた。
大手金融機関とも協同して開発を進めていた。
このアプリはスマートフォンなどのテンキーで暗証番号を打ち込んでもらうことになるため、カメオは目の不自由な方を対象として数字を打ち込むと音がなる設定をつけてしまった。
それが大きなミスであり、例えば外出先で音つきのテンキーを打ち込んだ際に他の誰かがそれを聞いて暗証番号を推測してしまう危険性があったのだ。
開発チームの一人が機能のテストプレイの際に「空耳……」とつぶやいた。
カメオは「空耳?どういうこと?」と問うたが、開発チームの一人はこう答えた。
「いえ、ソ、ラ、ミ、ミ、です……。これは数字に対応させると5633、つまりこの音を聞いた第三者が暗証番号を特定できてしまうリスクがあるんです」
カメオはそのことばにハッとなり、あわててその機能を削除、より安全な別の方法を実装したのだった。
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