「災は投げられた」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
ある一人の子供が殺された。
犯人として逮捕されたのは一人の男。
彼自身、子供を殺したことを認めている。
がその理由を口にしない。
彼は子供やその親に対して恨みがあるわけではなく
子供を殺すことが趣味というわけではなさそうだ。
一体なぜ彼は子供を殺したのか。
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解説:彼女に賠償金という形で強制的に金を貢ぐため
以下閲覧注意
あの時、人生で初めて人を好きになった。
初めて、これまでの糞みたい人生を少し好きだって思えた。
彼女には夫も子供もいたけどそんなのどうでもいい。
彼女が幸せそうにしているのを見てるだけで僕も幸せになれたから。
でも夫が死んでから彼女は変わった。
働き詰めで余裕がないのかあまり笑わなくなったし、お酒の量も増えたみたいだ。
子供の前では気丈に振る舞ってるけど無理してる。
ずっと観てたから、わかるよ。
僕が結婚して彼女を支えてあげようとも思ったけど、彼女は僕になびくような〇〇じゃない。
そうだよね。
お金を渡してあげたいけど彼女は見ず知らずの他人からお金を渡されて受け取る人じゃないよ。
知ってるんだ。
でも、慰謝料という形なら、
彼女もきっと納得して受け取ってくれるはずだ。
僕が今、君を助けてあげる。
今頃彼女はきっと泣いているだろう。
かわいそうに。
最愛の子供を失ったんだ。当然だ。
彼女があいつを失った頃の光景が頭に浮かぶ。
何度も何度も思い出すあの光景。
あのときは……あぁ、あのときは……
押し黙っていた男が堪えきれなくなったように笑いを漏らす。
取調室に怒号が響いた。
物語:1票