「コーヒー擬き」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
梅神高校の番長のソラ。
腕っぷしもさることながら、その寡黙さと硬派な人柄から彼を慕う人間は少なくない。
そんな硬派な彼は甘いものが苦手なのだが、クラスメイトのアカリからはコーラが大好物だと勘違いされている。
一体何故?
腕っぷしもさることながら、その寡黙さと硬派な人柄から彼を慕う人間は少なくない。
そんな硬派な彼は甘いものが苦手なのだが、クラスメイトのアカリからはコーラが大好物だと勘違いされている。
一体何故?

解説を見る
簡易解説
アカリと少しでも長く二人きりでいたいソラが、パシりが早く帰って来ないよう、いつも炭酸飲料(コーラ)を買いに行かせるため。
ながいやつ
「兄貴!無糖のコーヒーっす!」
「…おう、いつも悪いな。ダイチ。」
ソラには、彼をよく慕う後輩のダイチがいる。
きっかけは1年前。
隣町の不良に絡まれていたダイチを、たまたま通り掛かったソラが助けた。
これに強く恩義を感じたダイチは、その後もソラに付きまとい、ことあるごとに勝手に気を利かせるようなった。ソラも再三拒否の意を示したのだが、あまりにもダイチが聞かないので、最終的にはソラが根負けする形で舎弟になることを許した。
最近ではソラも慣れたのか、休憩時間にはダイチによくお使いをさせている。いわゆるパシりだが、ダイチとしてはソラに頼みごとをされるのが嬉しいのか、いつも大急ぎで買ってくる。
そんなある日。
「ソラ君!…とダイチ君!今日も仲良しだね」
「アカリ先輩!お疲れ様っす!」
「…おう。」
昼の休憩中、いつものようにダイチにコーヒーを買わせに行こうとしたソラに、クラスメイトのアカリが話しかけてきた。
ソラは男子から慕われてはいるものの、寡黙な性格と人相から女子には怖がられることが多く、かつてはアカリもそんな生徒の一人であった。しかし雨の日に傘を忘れて帰れなくなっていた際に、ソラに傘を貸して貰って以降わだかまりが解けたのか、今ではたまにソラ達と交流をしている。
「2人ともお昼はまだ?良かったら一緒にお弁当食べない?弟のと間違えて多めに詰めて来ちゃったんだよね」
「いいんすか!?いや~最近コンビニ飯ばっかなんで超嬉しいっす!」
「好きにしろ」
ソラは素っ気なく返したが、アカリは気にする様子はない。ソラ自身寡黙で不器用な気質の上、異性との交流は慣れている方ではない。アカリもそれは解っていた。
「あ、兄貴飲み物買ってきますね!アカリ先輩もなんか飲みます?」
「私は水筒のお茶あるから大丈夫だよ」
「了解っす!兄貴は…今日もコーヒーじゃなくてコーラっすか?」
「…ああ、頼んだ」
ごく僅かな逡巡の後、同意したソラはダイチにお金を渡した。
ソラは、アカリといる時だけはいつものブラックコーヒーではなく、コーラを頼む。
…ソラは、アカリのことが好きである。
具体的に何時からというわけではないが、分け隔てなく自分に接してくれるアカリに、何時しか好意を抱くようになった。
なんとなくそれを自覚して以来、ダイチにはコーヒーではなく、コーヒーを買って来させている。
◆◆◆◆◆
「兄貴!今日もコーヒーでいいっすか?」
「…いや、今日はコーラが飲みたい」
「へ??コーラっすか???でも兄貴甘いの苦手って…」
「コーラでいい、たまにはそういう気分の日もあるだろ。あんまり急ぐなよ、振ると開けたとき中身が吹き出すからな」
「???り、了解っす!(そんな日、あるかなぁ?)」
◆◆◆◆◆
何か口実をつけて遠くのコンビニに行かせたりしてもいいが、誤魔化している手前、ダイチに要らぬ足労は掛けたくないのが人情である。
別に二人きりになったら告白をするだとか、そういう思惑があるわけではない。それでもただ長く、二人だけの時間が欲しかったのだった。
そして他愛の無い話をして、帰ってきたダイチから受け取ったコーラを、苦い顔をして飲み干すのだ。
「ふふっ、今日もコーラなんだ」
「悪いか?」
「そんなこと無いけど、ちょっと意外だったかも」
「……そうか」
会話は決して弾まない。
アカリが話を振り、ソラが素っ気なく返す。
それの繰り返し。
「猫が好きなのか?」
「えっ?」
「…ストラップも、箸も猫だ」
「よく気づいたね~猫大好き!ウチでも猫を飼ってるんだよ」
「…そうか…名前は、なんだ」
「名前はね~」
最近は、そうとも、限らないかもしれないが。
アカリへの想いをダイチに話せば、好きでもないコーラを飲む必要はなくなる。
ダイチのことだから、うまく気を遣ってくれるだろう。だが、硬派で寡黙で不器用な彼が、それを打ち明けられる筈もない。
これからもしばらくコーラを飲むし、アカリはソラがコーラ好きだと勘違いし続けるだろう。
誤解が解ける日が来るとすれば、その時はきっと…
「…兄貴、なんでアカリ先輩がいるときだけコーラ飲むだろうな。にしてもあの二人、付き合ったりしないかな~なんて!ま、兄貴が恋愛とかするわけないか!!」
アカリと少しでも長く二人きりでいたいソラが、パシりが早く帰って来ないよう、いつも炭酸飲料(コーラ)を買いに行かせるため。
ながいやつ
「兄貴!無糖のコーヒーっす!」
「…おう、いつも悪いな。ダイチ。」
ソラには、彼をよく慕う後輩のダイチがいる。
きっかけは1年前。
隣町の不良に絡まれていたダイチを、たまたま通り掛かったソラが助けた。
これに強く恩義を感じたダイチは、その後もソラに付きまとい、ことあるごとに勝手に気を利かせるようなった。ソラも再三拒否の意を示したのだが、あまりにもダイチが聞かないので、最終的にはソラが根負けする形で舎弟になることを許した。
最近ではソラも慣れたのか、休憩時間にはダイチによくお使いをさせている。いわゆるパシりだが、ダイチとしてはソラに頼みごとをされるのが嬉しいのか、いつも大急ぎで買ってくる。
そんなある日。
「ソラ君!…とダイチ君!今日も仲良しだね」
「アカリ先輩!お疲れ様っす!」
「…おう。」
昼の休憩中、いつものようにダイチにコーヒーを買わせに行こうとしたソラに、クラスメイトのアカリが話しかけてきた。
ソラは男子から慕われてはいるものの、寡黙な性格と人相から女子には怖がられることが多く、かつてはアカリもそんな生徒の一人であった。しかし雨の日に傘を忘れて帰れなくなっていた際に、ソラに傘を貸して貰って以降わだかまりが解けたのか、今ではたまにソラ達と交流をしている。
「2人ともお昼はまだ?良かったら一緒にお弁当食べない?弟のと間違えて多めに詰めて来ちゃったんだよね」
「いいんすか!?いや~最近コンビニ飯ばっかなんで超嬉しいっす!」
「好きにしろ」
ソラは素っ気なく返したが、アカリは気にする様子はない。ソラ自身寡黙で不器用な気質の上、異性との交流は慣れている方ではない。アカリもそれは解っていた。
「あ、兄貴飲み物買ってきますね!アカリ先輩もなんか飲みます?」
「私は水筒のお茶あるから大丈夫だよ」
「了解っす!兄貴は…今日もコーヒーじゃなくてコーラっすか?」
「…ああ、頼んだ」
ごく僅かな逡巡の後、同意したソラはダイチにお金を渡した。
ソラは、アカリといる時だけはいつものブラックコーヒーではなく、コーラを頼む。
…ソラは、アカリのことが好きである。
具体的に何時からというわけではないが、分け隔てなく自分に接してくれるアカリに、何時しか好意を抱くようになった。
なんとなくそれを自覚して以来、ダイチにはコーヒーではなく、コーヒーを買って来させている。
◆◆◆◆◆
「兄貴!今日もコーヒーでいいっすか?」
「…いや、今日はコーラが飲みたい」
「へ??コーラっすか???でも兄貴甘いの苦手って…」
「コーラでいい、たまにはそういう気分の日もあるだろ。あんまり急ぐなよ、振ると開けたとき中身が吹き出すからな」
「???り、了解っす!(そんな日、あるかなぁ?)」
◆◆◆◆◆
何か口実をつけて遠くのコンビニに行かせたりしてもいいが、誤魔化している手前、ダイチに要らぬ足労は掛けたくないのが人情である。
別に二人きりになったら告白をするだとか、そういう思惑があるわけではない。それでもただ長く、二人だけの時間が欲しかったのだった。
そして他愛の無い話をして、帰ってきたダイチから受け取ったコーラを、苦い顔をして飲み干すのだ。
「ふふっ、今日もコーラなんだ」
「悪いか?」
「そんなこと無いけど、ちょっと意外だったかも」
「……そうか」
会話は決して弾まない。
アカリが話を振り、ソラが素っ気なく返す。
それの繰り返し。
「猫が好きなのか?」
「えっ?」
「…ストラップも、箸も猫だ」
「よく気づいたね~猫大好き!ウチでも猫を飼ってるんだよ」
「…そうか…名前は、なんだ」
「名前はね~」
最近は、そうとも、限らないかもしれないが。
アカリへの想いをダイチに話せば、好きでもないコーラを飲む必要はなくなる。
ダイチのことだから、うまく気を遣ってくれるだろう。だが、硬派で寡黙で不器用な彼が、それを打ち明けられる筈もない。
これからもしばらくコーラを飲むし、アカリはソラがコーラ好きだと勘違いし続けるだろう。
誤解が解ける日が来るとすれば、その時はきっと…
「…兄貴、なんでアカリ先輩がいるときだけコーラ飲むだろうな。にしてもあの二人、付き合ったりしないかな~なんて!ま、兄貴が恋愛とかするわけないか!!」
全体評価で良質部門
トリック部門

















