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「二物衝撃 No.5」 彼氏と行きたい鬼ヶ島」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
『いつまでも離れることなく、ずっと一緒にいよう』

そう言って智彦が 紗季にプロポーズしたのは2ヶ月前。
そのプロポーズの3日後、仕事の出張で 内海に浮かぶF島に渡った智彦は、そこから消息不明となっていた。

智彦を捜すため、F島に上陸した紗季。
紗季は、そこで住民らしき人間たちから突然襲われたところを、
ヴァンパイアハンター・スザクと名乗る男に助けられる。
スザクは、数週間前からF島に出没している吸血鬼の駆除のため、この島に滞在していると説明した。
吸血鬼に咬まれて血を吸われた人間も 吸血鬼と化してしまうため、住人同士も疑心暗鬼となっており、
ましてや見知らぬ人間というのは、住民から駆除すべき対象として問答無用で襲われてしまう状況にある。
すでに何%かの島民が吸血鬼化しているとみられており、この島は 底の抜けたような不安と絶望に包まれているのだという。

夜。スザクの隠れ家に匿われ、1人で過ごしていた紗季。
すると、外で誰かの悲鳴が。
恐怖と混乱に苛まれながらも、正義感と好奇心の勝った紗季は、スタンガンを持って外に出て、声のする方に向かった。
そして、隠れ家のほど近くで。
紗季は、子供の体に咬みつき生き血をすすっている男の姿を発見した。
スザクの話が本当であったと初めて確信し、即座に逃げ出そうとした紗季の腕を、別の腕がつかんだ。
振り返った紗季が見たのは、口の周りを血まみれにした男だった。

その数秒後。
『いつまでも離れることなく、ずっと一緒にいよう』
という、智彦と2ヶ月前に交わした約束は、きっと果たされるのだろうと 紗季は思った。なぜか。
[油獣]

【ウミガメ】24年02月23日 01:30
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紗季は、子供の体に咬みつき生き血をすすっている男の姿を発見した。
それがスザクの話していた吸血鬼に違いないと確信し、
即座に逃げ出そうとした紗季の腕を、別の腕がつかんだ。
振り返った紗季が見たのは、口の周りを血まみれにした 見覚えのある男だった。
「智彦・・・」
智彦はこの島で吸血鬼と化し、今まさに紗季を襲おうとしている。
絶望と悲しみに凍り付く紗季の首筋に、智彦の牙が立てられた。
吸血鬼に咬まれたことで、紗季もまた 吸血鬼となってしまう運命を背負った。

その時。
スザクのボウガンから放たれた矢が、智彦と紗季、重なり合う2体の吸血鬼の心臓を貫いた。
急速に薄れゆく最後の理性の中で、紗季は思った。
(これでもう離れることはないね・・・)
1本の矢によって繋がった2人の肉体は、離れることなく一緒に海へと落ちていった。
物語:3票納得:1票
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物語部門
フリテンダブリー>>コメントなし
のまるす>>コメントなし
わかめ>>コメントなし
納得部門
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