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らてらて川を挟んで隣り合う海亀村と陸亀村は、どちらの村に川の水を引くかで激しい言い争いをしていた。
村長同士の話し合いにより、食糧が不足すると死人が出てしまうことから、作物の育ちが明らかに悪い陸亀村の方に水を引くことになった。
その後、幸いにも作物の実り具合は例年よりも良かったのだが、両村民たちは食糧不足に悩まされることになった。
一体なぜだろうか?
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A. 海亀村の作物だけで両村民を賄う計画であったため。
らてらて川の上流に立ちこめる暗雲を尻目に、川を挟んで隣り合う海亀村と陸亀村の住民たちが激しい言い争いをしていた。
現在、らてらて川の上流で凄まじい大雨が降っており、らてらて川の水量がどんどん増加している状況である。
そんならてらて川の両岸には、二つの村がそれぞれ水を引くための水門が建造されている。
両側の水門を開いた場合、両方の水路が氾濫してどちらの村も壊滅してしまう。
両側の水門を閉めた場合、本流の水位がオーバーしてどちらの村も壊滅してしまう。
八方塞がりに思われたが、どちらか一方の水門だけを開き、一方の村側に川の水を引くことができれば、もう一方の村は守ることができるという案が出た。
村の規模や人口はほとんど同じくらいであり、このままでは自分たちの村に水を引きたくない両村民たちの言い争いに決着がつきそうになかったため、村長同士の話し合いが行われた。
その結果、食糧が不足すると死人が出てしまうことから、現時点で作物の育ちが明らかに悪い陸亀村の方に水を引き、海亀村の作物で両村民を賄うという計画が立った。
急いで陸亀村の住民たちを海亀村へと移住させ、陸亀村側の水門のみを開くことで、両村民たちと海亀村を守ることに成功した。
一村分の畑で両村民の食糧を賄うのは厳しいかと思われたが、幸いにも作物の実り具合が例年よりも良かったため、食糧不足ではあるものの深刻な飢饉にまでは至らなかったのであった。
トリック:3票納得:1票
トリック部門
ダニー>>
問題文に嘘はない。作物の育ちが明らかに悪いから陸亀村の方に水を引くことにしたのだ。
しかしたった一つの文章がベールになることで問題文から見える景色がガラリと一変する。
個人的にこの落差が先入観トリックの良し悪しの差であると考える。
また先入観ありなし、どちらの状況も容易に想像できることも重要な要素。
よい先入観トリックが思いついても、この要素を回収することはかなり難しい。
それをやってのける作問者の手腕に惚れ惚れしてしまう。
オンモラッ>>
叙述トリックってやつですね。してやられました