「からくれなゐに水くくるとは」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
詠み手:藤堂(文芸部2年)
希う 透明な子に 色付ける 絵筆が君の 声であらんと
詠み手:久坂(文芸部3年)
薄紅に 染まりしさくら この願い 叶えたいから 声にして詠む
問い
文芸部2年藤堂の名前は何か?
※希(こいねが)う・・・強く願い望むという意味
※質問制限なし!
※ほずみさんにSPをしていただきました!あらためてありがとうございます(。-_-。)
解説を見る
同じ文芸部の久坂先輩と付き合うことになってから3ヶ月。
藤堂桜子には少し不満がありました。
1ヶ月前に彼からの呼称が「藤堂」から「さくら」にステップアップし、喜び浮かれていましたが、この「さくら」という呼び名は親や友達みんなに使われています。
逆に本名である「桜子」は誰にも呼ばれていません。
「先輩に桜子って呼んでもらいたい!」
そう決意した桜子はその想いを短歌に込めたのでした。
希う 透明な子に 色付ける 絵筆が君の 声であらんと
私の「子」は透明で誰にも気づいてもらえない。それでもいい、あなた一人に気づいてもらえるなら。あなたの声で呼んでもらえるなら。
短歌を手紙にしたため、先輩に渡した桜子。
先輩はそれを一読し、筆を持って少し悩んだ後、何も書かずにその筆を置き、そして桜子への返歌を声に出して詠みました。
薄紅に 染まりしさくら この願い 叶えたいから 声にして詠む
恥じらいながら自分の気持ちを伝えてくれた。その願いを叶えたいからこの短歌は紙にしたためず、声に出して詠むよ。
二句と三句を繋げると「さくらこ」になる先輩からの返歌。
それを聞いた桜子は薄紅から唐紅に変わったそうです。
物語:4票良質:12票
全体評価で良質部門
アカシアン>>
目で追うだけではもったいない問題文。
舞踏>>
問題文が綺麗で謎も面白かったです!物語も素敵でした!
さなめ。[ラテアート]>>
問題文の構造に仰天するところから、読み手の推理が開始すると思います。名前を問うというトリッキーな形式ながら、よくよく見れば短歌に紛れるのみで答え自体は簡単に分かった、と考えてしまいました。
どんな背景なのか気になって解説を見てまたびっくりしました。綺麗な歌を前に思わず見逃してしまった仕掛けに気づくと、普段は穴が開くほど言葉遊びを警戒しているのにこうして形式を少し変えられるだけで煙に巻かれてしまうものだと感じます。短歌を上手く利用した巧妙な仕掛けに背景の描き方の丁寧さ、そしてそれを普通にはない形式の問題にまとめ上げてしまう点に脱帽します。
物語部門
ぺてー>>
ウミガメユーザーはうまい俳句も作れるらしいです
ちゃんと水平思考が入っているのがいい!