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母の目を盗みたい」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
僕はポン太、ごく普通のだ。
一時期は野良猫だったんだけど、雪の降る冬の日に怪我をして動けなくなっちゃったんだ。

しかも僕白猫だから雪と色が被っちゃっててさ、人間に気づいてもらえないと思ってとても不安だったんだ、でも1時間くらい経った頃に1人の女性が僕の事に気づきこちらへ足を走らせたんだ、それが僕のママとの最初の出会い。

ママは僕を家に連れてくんだけどそこでビックリ!家に入ると猫用の家やご飯がすでに用意してあったんだ、その上遊び道具なども置いてあってテンション爆上がり!
ママに手当してもらったら嘘のように痛みが消えて、興奮して家中を走り回ったんだ、ママは僕の姿を見て泣いていた。

それから少しの月日が流れるんだけどその間ママは一切相手してくれなくてさ、すぐに外出しちゃったり一日中スマホ触ってたりしてて正直ちょっと寂しかったんだ。

でもある日の夜中にママが家に帰ってくると僕をいきなりぎゅーって抱きしめたの、なんでいきなり抱きしめてきたのかは分からなかったんだけど嬉しかったなぁ。



問題:なぜ彼女はいきなりポン太を抱きしめたのだろうか?
[はたらあさたはたま]

【ウミガメ】【エンドレス闇スープ】26年03月24日 03:20

3/31まで予定です ヒント出しました

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答え
息を引き取り霊体となったポン太に会うことができたから


解説
ポン太は野良猫なんかではなく、生まれて間もない頃から飼い猫であった、そしてその飼い主というのは彼女、ママである。彼女はポン太を溺愛していた、家にいる時は時間のある限りポン太と遊び、休日に何処かへ出掛ける際には一人でではなく、必ずポン太を連れて共に過ごす。仕事で大量の書類を上司から押し付けられたり、興味無いのに両親から「結婚して早く孫を見せてくれ」と迫られたり、現実は無慈悲で非情で退屈だ。でもポン太といる時だけはそんな嫌なことを全部吹き飛ばしてくれる、彼女はポン太と一緒にいる、それで満足だった。


だがある日、ポン太は家の窓から脱走した、それに気付いたのは仕事から帰ってきた時、名前を呼び掛けるが返事はない、そして窓の網が猫が通れるほどのサイズで破れていた、その日から彼女はポン太の捜索を始めた、街中にポスターを張り一刻も早く見つけようと血眼に辺りを探した、だがその努力は報われず実に三年ほどの月日が経過した。


今日はポン太が居なくなった冬の日、彼女は一緒にいた時の思い出を振り返る、(きっと何処かで生きてる、それだけで私は幸せだよ、だからポン太は自分の人生を思いっきり楽しむんだよ)そう思いデパートへ向かうべく玄関のドアを開けたその瞬間、彼女は驚愕した。視線の先には車に轢かれ無残な姿となったポン太がいた、思わずの光景に唖然としながらも彼女はポン太を抱える、まだ息があった、彼女は直ぐ様家に運び手当をしようとするがもう手遅れだった、ポン太は彼女の膝下で息を引き取った。その日から彼女の心が壊れてしまった、スマホの検索履歴が『猫の動画』『気持ちの切り替え方』から『迷惑のかからない場所』『楽な死に方』『亡くなっても現世に留まる方法』へと変わっていく、彼女は自分の死に場所を探すために毎日出掛けた、そしてある日ついに見つかったのが家から車で30分ほどの距離にある樹海、彼女はそこで縄を鞄から取り出し....


ママ今日遅いなぁ、なんかあったのかなと思っていると、ママが帰ってきているのを感じたポン太はいつものように玄関でお迎えをする、するとママが玄関に入ってきた直後自分の事を抱きしめてきた、自分の背中に水が零れ落ちてくる、(なんでいきなり僕のことを抱きしめてきたんだろう)、分からないけど今凄く嬉しい。

    「ママ大好きだよ」




 ある日から翌日の母が家に帰りポン太を抱きしめるまでの間、玄関のドアは1回しか開かなかった








猫は三年ほどで飼い主の事を忘れるということをご存知ですか?『ママとの最初の出会い』と述べられているのはポン太が彼女の事を忘れていたからなのです、そして『手当てしてもらったら嘘のように痛みが消えて』というのは魂が抜けて霊体となったからでした。
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crc-556>>コメントなし
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