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物乞いのカメオは、こちらの方を見向きもしない男性に感謝した。
さて、それはどうして?
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男性はカメオに物をあげた後、すぐに通り過ぎてしまった。
カメオは最初誰がくれたのかわからなかったが、「ありがとう」と言うと、その声に周りの人は振り向いた。
物をあげた男性は、声の主がわかっているのでわざわざ振り返らなかった。
なので、振り返らなかった男性が恵んでくれた人だとわかった。
・・・
仕事の帰り、道端で座り込んでいる老人がいた。
近くを通り過ぎると、どうやらその老人は物乞いらしい。
物乞いは正直みっともないなと思った。
だからとっととこの場を去っていこうと思った。
ポケットに手を突っ込む。指先に固いものが当たる。
コインロッカーに使った100円を入れていたなとぼんやり思った。
――気づくと、俺は元来た道を戻っていた。
老人は相変わらず俯いている。
別に同情したわけではない。ただなんとなく、このぐらいなら別に構わないかと思っただけだ。
早く済ませようと、俺は見ないふりをして鉢の中に100円玉を投げ入れて通り去った。
「ありがとうございます」
老人のものだと思しき声はやけに大きかった。
そのせいか、道で歩いていた人は一斉に老人の方を見た。
なんだか照れくさくて、俺はそのまま振り返らなかった。
物語:1票
物語部門
ぺてー>>
なるほど〜
たしかにこういう状況になりそうです
このシーンを切り取る手腕に脱帽です!