「天使に祝詞と賛美歌を」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
日本人のうみこは、外国人男性と国際結婚をすることになった。
花婿の家族は「結婚式は絶対チャペルが良い!」と言い、うみこの家族もそれに賛同した。
しかし花婿は「ふたりの結婚式は和婚で執り行うつもりだ。」と両家を説得したのだという。
一体なぜ?
解説を見る
解説
私が初めて二人とお会いした時、花婿は不慣れな日本語で一生懸命花嫁のことを話してくれました。
なんと彼女のお腹の中には、赤ちゃんがいたのです。
結婚式を挙げたい気持ちはあったものの、お互い国も文化も異なる人間。前に進む勇気がなかった二人にとってこれは大きなチャンスでした。
「3人で迎える式も素敵だけど、主役はやはり君でなくちゃね!」
彼の希望により、赤ちゃんがお腹にいるうちに結婚式を挙げることになったそうです。(マタニティウエディングと呼ぶそうですね。)
準備期間は3ヶ月。しかしその間にも、お腹の赤ちゃんはすくすくと成長していきます。
「またドレスが着られなくなっちゃった…」
子供の成長は嬉しいけれど、どんなに採寸し直してもサイズが合わなくなってしまう。それを考慮に入れた大きめのウェディングドレスでは逆にダボついていて、鏡に映るその姿に彼女はがっかりしていました。
赤ちゃんが苦しまず、かつ彼女にぴったりの衣装で幸せに結婚式を迎える方法はないものか。
そんな時、彼は仕立て屋を営む私に相談したのです。
「それなら、いい方法がありますよ^ ^」
ーーーーーー
そして迎えた結婚式。
ゆったりした帯の『白無垢(しろむく)』に身を包んだ花嫁は、花婿に手を引かれながら、嬉しそうに微笑んでいました。
二人は彼女のお腹に手を重ねると誓いを立てました。
「私たちは、この佳き日に、夫婦となります。」
”We will promise love forever to a little angel.”
(永遠の愛を約束します。小さな天使に誓って。)
すると、花嫁が驚いて叫びました。
「今、ちょっと動いた!」
式場がざわざわと喜びの声で溢れかえる中、私は舞台袖で涙を流していました。
小さな天使にも、きっと届いたのでしょう。
これは、これから父になる花婿の、愛と優しさの物語。
(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)
簡易解答:花嫁のお腹の中には赤ちゃんがいた。結婚式に向けて一度採寸するとサイズの変えられないウェディングドレスではなく、帯で胴回りが調節可能な白無垢(しろむく)を選んだのだった。
物語:3票納得:2票良質:3票
物語部門
ぺてー>>
世界のどこかでこんな話があってもおかしくない、そう思わされる問題でした
アイテムの活かし方が上手いです!