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僕の名前は紅子。
僕はこの名前が気に食わない。
原因はカメコとウミオにある。
しかし、紅子が恋をしたので、カメコとウミオは過ちに気付いた。
どういう状況だろう?
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縁日で掬われた僕は、ウミオの家で飼われることになった金魚だ。
「赤と黒取れた!」
僕を掬ったカメコは、ウミオの孫娘らしい。
「この子は、真っ赤で可愛いから紅子って名前にする!」
「そーか、そーか。良い名前じゃ」
良くない!僕は男(オス)だ!
「こっちは、真っ黒でぷっくりしてるから黒太」
「ほっほ。面白い名前じゃ」
……なんてひどい。彼女は女の子(メス)なのに。
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カメコは僕たちを見に、毎週末ウミオの元を訪れるようになった。
ウミオの嬉しそうな顔ったら、にやけて目が線になっている。
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『ごめんね。勘違いされたの、私が真っ黒で太っているせいよね』
ふいに黒太が言った。
『そんなことない!見かけだけで判断するのがいけないんだ』
『…ありがとう』
『その、僕は君のこと、素敵だと思うし』
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「おじいちゃん!黒太が病気だよ(。>д<)何か変なブツブツ出してる」
「おんや~、こりゃ卵だわ。メスじゃったか」
「???」
「じいちゃん目ぇ悪いし、魚のことよう知らんから…」
「???」
「カメコ。 紅子はオスで、黒太はメスなんじゃわ」
「ええーっ!!?」
金魚鉢から水槽へ。
二人の世界は少し広がった。
……この子たちの名前が何になるのか、少し不安だけど。
※金魚が産んだ卵をすぐ食べちゃうことは割愛しましたm(__)m
物語:1票