医師の金言

テニス部のカメオはボール拾いの最中、飛んできたボールを顔面に受けてしまった。眼鏡をかけていたカメオは、割れたレンズで目の周りを切ってしまい、併せて目の周りを打撲した。意識もはっきりしていて、大した怪我ではないと思われたが、念のため病院へ行き、眼科の医師に診てもらうことにした。

医師「ただの打撲と切り傷だ。安静にしていれば大丈夫だろう」
カメオ「ありがとうございます」
医師「ところで、眼鏡はもう駄目になったろう？替えはあるかな？」
カメオ「あ、ありません……」
医師「困ったな。コンタクトも持ってない？」
カメオ「……そういえば、ハードレンズのコンタクトなら家にあります。洗浄が面倒なんで、買ったきり使ってなかったんですけど」
医師「それはよかった。でも、ハードレンズタイプか。テニスをする君には向いてないかもしれない。硬いレンズは、衝撃を受けた時に割れることがあるからね。硬いと怪我しやすいよ。運動するなら柔らかい方がいい。これを機にコンタクトを買い替えてはどうかな？」
カメオ「なるほど、ソフトレンズですか」

カメオは医師の助言どおり、ソフトレンズコンタクトを購入した。
購入したソフトレンズコンタクトは使い捨てで洗浄不用だったので、面倒臭がりのカメオでも、毎日コンタクトを付けるのに苦はなかった。
眼鏡をやめてコンタクトを常用するようになったカメオは、自分の外見に自信がつき、少しだけ性格が明るくなったという。