【月刊らてらて〜あなたが選ぶ今月の一杯〜】2021-12月号

No.③名前の距離感（霜ばしらさん） に1票

[感想]（ネタバレなし）
個人的に「解説に納得感を持たせるために必要な問題文の要素」を重視しているので、
この作品はそういう言葉を大切にしているなという印象を受けました。

no.1 『ナーサリーライム』に一票
no.8『海神トンネルの怪・裏』に一票
感想
ナーサリーライム(ネタバレあり)
発想がすごかった。答えを見た時の納得感が強くて、
すごく面白い問題だと感じました。
海神トンネルの怪・裏(ネタバレなし？)
ストーリーが細かく考えられた上での問題で、
完成度が高いと思いました。
ナーサリーライム同様、解いた時の爽快感があったので
選ばせていただきました。

③名前の距離感（霜ばしらさん）に１票。
この発想はなかったですね。今後のウミガメの勉強の題材にしたいという意味で一票入れます。

⑧梅神トンネルの怪・裏（だだだだ3号機さん）に１票。
さほど問題として難しくなく非常に納得度の高い問題です。解説を見て、あーなるほどーと思わず声を出してしまいました。

③名前の距離感（霜ばしらさん）
⑥梅神トンネルの怪（器用さん）

に一票ずつでお願いします！

感想（多分ネタバレなし）
③問題文の一言一句が練られており、最初に読んだ時の微妙な違和感が全て解消される、それでいて（少なくとも猛者でなければ）簡単に解答がわからないトリックが散りばめられており（挿絵も）私の大好きな作品です。
⑥残念ながら私はこの問題に参加することができなかったのですが、参加が悔やまれる作品です。　特に、問いかけに「単に」と入れることで微妙に考えられるであろう別解を防ぎ、かつ解答の納得度を高めている、素晴らしい二文字だと思います。　もちろんそれ以外も素晴らしいのですが、、　本当に初めての作問なのでしょうか…？

No.④『ストラテジー・オブ・クリスマス』（るょさん） に1票
No.⑥『梅神トンネルの怪』（器用さん）に1票
[感想]（ネタバレあり）









①ナーサリーライム（レアスカーフさん）
クイズの答えを当てるという意味ではただの物当てだと思うのですが、そう思わせるのがすでに罠。少し尖った見方をして質問をしなければ、単語の共通点には気づけません。
たった６つの単語で答えを導き出せるカメタは天才でしょうが、その関連性を最小限の質問で導き出せるらてらても、また天才に他ならないと思います。

②クビキリバーゲンセール（まんとさん）
「金欠の猟奇殺人犯・ジェイソンが、被害者の首を斬る理由は？」問題文はたったこれだけ。しかしここまで面白い、参加したいと思わせる問題にはなかなか出会えません。
そして答えもまた、金欠と猟奇殺人機という２点を上手く表現した、おバカっぽくみえて笑えない猟奇的なものに仕上がっています。

③名前の距離感（霜ばしらさん）
まるで推理小説のように、問題文のあちらこちらに伏線が散りばめられている美しさ。それを読み解くことで理論上スナイプできますし、基本的には質問をしなければ解けない絶妙な難易度です。
クリスマスと結婚を絡めた奇妙なシチュエーションと、トリックとストーリーを両立させた心を揺さぶる物語。とにかくこの問題は美しいに尽きます。

④ストラテジー・オブ・クリスマス（るょさん）
あくまで自論ですが、ウミガメにおける物語とは、あくまでおまけ要素でしかないと思っています。トリックや質問が本題で、ストーリーはトリックを補足したり納得度を高めるためのおまけのようなもの。
しかしこちらの問題は違いました！なんと物語がメインでありながら、物語があるからこそトリックが成り立っているというハイクオリティな傑作です。

⑤スーパーカリフラワーなんちゃら（靴下さん）
日常に紛れ込むささやかなシーンを、上手く切り取ってチャームに仕上げられてしまいました。もしかするとメアリーと同じ経験をされた方もいらっしゃるのでは？それが強烈な納得感へと繋がります。
個人的には、問題文のサラッと書き流す所が好きです。赤字で問題文の一部が強調されていますが、上手く話題逸らしとして機能しているのが面白いのです。

⑥梅神トンネルの怪（器用さん）
これは美しいタイプのスナイプできる問題ですね。おそらく参加者のほとんどが「こういう事でしょ？」みたいなノリでスナイプできたと思いますが、この「こういう事でしょ？」に至るまでの思考は非常に綺麗です。
そこそこ長い問題文ですが、フレーバーと重要な部分が重なり合っており、カメオの素性を考察するあの言葉がフレーバーっぽく見えてくる不思議。そして捕まってしまった状況の本当の意味など、考えれば考える程に、作り込まれたスナイプできる問題です。
スナイプ≠駄問を証明してくれた名作でしょう。

⑦パーティ来るパーティ（ボージャック夫人さん）
ネタに全振りした強烈爽快な物当て問題。問題文を読んでいくと、最初はまぁ自然なのですが、最後あたりはまるで隠す気が無い違和感のオンパレード。それでいてちょっと捻らないと分からない尖った答え。
こんなの笑うしかないんですよ。ネタとトリックのクオリティを両立させた快（怪）作です。この手の問題を見ると出題者様のユーモアに触れられていつでも笑顔になれる良い問題です。

⑧梅神トンネルの怪・裏（だだだだ3号機さん）
オマージュであることを利用した、器用さんの問題と違う点を全力でトリックに活かしきった問題。マッハジジイという名前でありながら何が遅かったのか、チャームが抜群です。
真に恐ろしいのは、元ネタがカメオを使っているのに対し、こちらはウミオを使っていること。オマージュ、妖怪、部活帰り、全てを凝縮しきった先に用意された真相は、恐ろしくも面白い扉問題です。

⑨不愉快なモーニングルーティーン（メラさん）
一点集中型のトリック。恐らくこの手のトリックは定期的に誰かが使ってはいるのですが、メラさんは問題文の構成が際立っています。よってトリックには気づけません。
何故詰められたのかという疑問から始まり、唐突にくたばれと言われるのです。こんなの面白すぎるでしょう。もっと面白いのは、問題文のシチュエーションが「それっぽく」作られていることです。

⑩もう…こうなったらCDを大量に購入して送りつけてやる！（ベルンカステルさん）
「あの」の使い方が絶妙です。意識しないと気づけない違和感、あのという言葉を目の前のCDに使う事が変であると気づければ、一気に真相にたどり着けますが…それは難しいものです。
全ての事象や心情を巧妙に表現し、元カレに対する嫌悪感という感情と大好きなバンドを上手く対比させた、奇妙な謎でした。

2＋