「年賀状に間に合わせたい」「8Good」
良質:3票トリック:1票物語:2票納得感:2票
ある夏の日、カメオは友人のウミオのために大急ぎでヘビの写真を撮った。
その写真のおかげで、カメオはウミオに年賀状を書くことができた。
一体どういうことだろう?
なお、カメオとウミオはヘビが苦手なので年賀状に写真やイラストは使っていない。
その写真のおかげで、カメオはウミオに年賀状を書くことができた。
一体どういうことだろう?
なお、カメオとウミオはヘビが苦手なので年賀状に写真やイラストは使っていない。
24年12月27日 22:48
【ウミガメのスープ】 [わかめ]
【ウミガメのスープ】 [わかめ]

1月4日23:59まででした
解説を見る
カメオとウミオが山でハイキングをしていた時、野生のヘビが足元に現れてウミオに噛みついた。
カメオはすぐに救急車を呼び、ヘビの種類を特定するための写真を撮ってからウミオと共に病院に向かった。
そのヘビは致死性の毒を持っていたのだが、医者がヘビの写真を見て即座に適切な治療をしたので、ウミオは無事に生きて翌年も年賀状を受け取ることができた。
カメオはすぐに救急車を呼び、ヘビの種類を特定するための写真を撮ってからウミオと共に病院に向かった。
そのヘビは致死性の毒を持っていたのだが、医者がヘビの写真を見て即座に適切な治療をしたので、ウミオは無事に生きて翌年も年賀状を受け取ることができた。
「アンハッピーバースデー殺意」「8Good」
トリック:3票物語:5票
{壁に飾られた「HAPPY BIRTHDAY」の13番目の「Y」の紙を引きちぎる}アンを見たミチルは、{それがミチルのことを考えてした行動である}と確信し、アンに殺意を覚えた。
ミチルが「アンを殺そう」と思うに至った理由を、赤字部分について確信した根拠と合わせて答えてほしい。
ラテラテ島のコテージを貸し切り、友人達がアンの誕生日を祝ったその夜。
風呂場から部屋に戻る途中のリビングで、アンに声をかけられたミチル。
そのまま二人で話していると、ミチルのスマホに元恋人からメッセージが届いた。
「アン、誕生日おめでとう」という言葉と共に、甘ったるい愛のメッセージが綴られている。
元恋人はどうやら、アンへのメッセージを間違えてミチルに送ってしまったらしい。
最近別れたばかりの元恋人と随分親密な様子のアンを不審に思い問い詰めると、元恋人はアンと結婚する為にミチルを捨てたのだという。
ミチルと別れる前からの関係だと明かし、悪びれもしないアンに、ミチルは怒りを抑えられなかった。
アンは、恋人にふられて落ち込むミチルを慰めながら、こっそり優越感に浸っていたのだ。
言い争いが揉み合いに発展し、ミチルに突き飛ばされたアンは、家具の角に頭をぶつけて動かなくなった。
倒れたアンの頭から、赤い血がじわじわと広がっていく。
怖くなって逃げ出したミチルは、自分の部屋に戻ったところで、お風呂用のスポンジがないことに気づいた。
風呂場は共用で、ミチルが入ったのは一番最後のこの時間帯だと友人に知られてしまっている。
もし湿ったスポンジが現場に落ちていたら、ミチルがあの時間にリビングに行ったと知られてしまう。
アンの死亡推定時刻と照らし合わせたら、ミチルの仕業だとバレてしまうかもしれない。
慌ててリビングに戻ったミチルは、アンが壁の飾りの最後の「{Y}」の紙を引きちぎるところを目撃した。
「{T}」「{H}」「{A}」「{Y}」}の紙が引きちぎられ、壁に残った文字は「{HAPPY BIRD}」と読める。
青い文字と合わせて「{幸せの青い鳥}」とでも言いたいのだろう。
犯人の名前は、童話「{青い鳥}」のヒロインと同じ「{ミチル}」であると。
それに気づいたミチルは、棚の置物を掴んでアンの後頭部を思いっきり殴った。
殺すつもりなんてなかった。
あれは事故で。
そもそも、アンが私を裏切らなかったら……。
私は悪くない。
そんな言い訳は、もうできなくなった。
ミチルの中に、明確な殺意が生まれてしまったから。
アンに止めを刺したミチルは、壁の飾りを全部引きちぎって、ダイイングメッセージの存在を消し去った。
【〖 簡易解説 〗】
ミチルと揉み合あった末に、頭を強打したアン。
うっかりアンを死なせてしまったと思ったミチルが逃げ出した後、まだ息のあったアンが飾りの文字を変えて、「{犯人はミチル}」と示す{ダイイングメッセージ}を残そうとしたが、現場に戻ってそれを目撃した際に、{罪が露見するのを恐れた}ミチルは、保身の為にアンに殺意を向けた。
【〖 ダイイングメッセージ 〗】
「{幸せの青い鳥}」という意味で青文字の「{HAPPY BIRD}」というメッセージを残したアンは、犯人の名前が、童話「{青い鳥}」のヒロインと同じ「{ミチル}」であると伝えたかった。
{壁に飾られた「HAPPY BIRTHDAY」の13番目の「Y」の紙を引きちぎる}アンを見たミチルは、{それがミチルのことを考えてした行動である}と確信し、アンに殺意を覚えた。
ミチルが「アンを殺そう」と思うに至った理由を、赤字部分について確信した根拠と合わせて答えてほしい。
25年03月23日 23:49
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]

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ラテラテ島のコテージを貸し切り、友人達がアンの誕生日を祝ったその夜。
風呂場から部屋に戻る途中のリビングで、アンに声をかけられたミチル。
そのまま二人で話していると、ミチルのスマホに元恋人からメッセージが届いた。
「アン、誕生日おめでとう」という言葉と共に、甘ったるい愛のメッセージが綴られている。
元恋人はどうやら、アンへのメッセージを間違えてミチルに送ってしまったらしい。
最近別れたばかりの元恋人と随分親密な様子のアンを不審に思い問い詰めると、元恋人はアンと結婚する為にミチルを捨てたのだという。
ミチルと別れる前からの関係だと明かし、悪びれもしないアンに、ミチルは怒りを抑えられなかった。
アンは、恋人にふられて落ち込むミチルを慰めながら、こっそり優越感に浸っていたのだ。
言い争いが揉み合いに発展し、ミチルに突き飛ばされたアンは、家具の角に頭をぶつけて動かなくなった。
倒れたアンの頭から、赤い血がじわじわと広がっていく。
怖くなって逃げ出したミチルは、自分の部屋に戻ったところで、お風呂用のスポンジがないことに気づいた。
風呂場は共用で、ミチルが入ったのは一番最後のこの時間帯だと友人に知られてしまっている。
もし湿ったスポンジが現場に落ちていたら、ミチルがあの時間にリビングに行ったと知られてしまう。
アンの死亡推定時刻と照らし合わせたら、ミチルの仕業だとバレてしまうかもしれない。
慌ててリビングに戻ったミチルは、アンが壁の飾りの最後の「{Y}」の紙を引きちぎるところを目撃した。
「{T}」「{H}」「{A}」「{Y}」}の紙が引きちぎられ、壁に残った文字は「{HAPPY BIRD}」と読める。
青い文字と合わせて「{幸せの青い鳥}」とでも言いたいのだろう。
犯人の名前は、童話「{青い鳥}」のヒロインと同じ「{ミチル}」であると。
それに気づいたミチルは、棚の置物を掴んでアンの後頭部を思いっきり殴った。
殺すつもりなんてなかった。
あれは事故で。
そもそも、アンが私を裏切らなかったら……。
私は悪くない。
そんな言い訳は、もうできなくなった。
ミチルの中に、明確な殺意が生まれてしまったから。
アンに止めを刺したミチルは、壁の飾りを全部引きちぎって、ダイイングメッセージの存在を消し去った。
【〖 簡易解説 〗】
ミチルと揉み合あった末に、頭を強打したアン。
うっかりアンを死なせてしまったと思ったミチルが逃げ出した後、まだ息のあったアンが飾りの文字を変えて、「{犯人はミチル}」と示す{ダイイングメッセージ}を残そうとしたが、現場に戻ってそれを目撃した際に、{罪が露見するのを恐れた}ミチルは、保身の為にアンに殺意を向けた。
【〖 ダイイングメッセージ 〗】
「{幸せの青い鳥}」という意味で青文字の「{HAPPY BIRD}」というメッセージを残したアンは、犯人の名前が、童話「{青い鳥}」のヒロインと同じ「{ミチル}」であると伝えたかった。
「白黒はっきり」「8Good」
良質:3票トリック:1票物語:1票納得感:3票
自分を超能力者だと偽って人々の人気者になった詐欺師のカメオ。
そんなカメオに「行方不明になった娘を超能力で探して欲しい」という依頼が来た。
当然ながら本当は超能力なんて持っていないカメオはデタラメな屁理屈や嘘八百を並べ立てて煙に巻き、最終的に「私の超能力では見つけられませんでした」と適当に終わらせた・・・・・・が、結果的にカメオのおかげで行方不明だった娘さんは見つかったという。
一体なぜ?
そんなカメオに「行方不明になった娘を超能力で探して欲しい」という依頼が来た。
当然ながら本当は超能力なんて持っていないカメオはデタラメな屁理屈や嘘八百を並べ立てて煙に巻き、最終的に「私の超能力では見つけられませんでした」と適当に終わらせた・・・・・・が、結果的にカメオのおかげで行方不明だった娘さんは見つかったという。
一体なぜ?
25年03月26日 01:46
【ウミガメのスープ】 [甘木]
【ウミガメのスープ】 [甘木]
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カメオは自称超能力者としてマスコミに売り込み、得意の話術を駆使してTVや広告などで観ない日はないというレベルの大人気タレントになっていた。
そんなカメオがとある番組の企画で依頼されたものが「行方不明になった娘を超能力で探して欲しい」というもの。
番組内でその娘さんの写真も紹介され、行方不明当日の詳細も再現VTR付きで流された。肝心のカメオ本人は「私の超能力では見つかられませんでした」と適当に終わらせたが・・・・・・大人気タレントのカメオ目当てで、普段はその手の番組を観なかった層も含めて圧倒的高視聴率を叩き出したのが吉と出た。
番組放送後、TV局に次々と電話が殺到。行方不明だった娘さんをいついつどこどこで見たという目撃情報が次々と集まり、それらの情報のおかげで行方不明だった娘は無事に発見されて保護された。
カメオは良くも悪くも{客寄せパンダ}的な役割を担ったわけだが、結果だけ見ればカメオがその番組に出演していたおかげで行方不明の娘の情報が数多く集まったと言えたのであった。
<簡易解説>
事件情報番組にカメオが出演したおかげで高視聴率になり、視聴者から数多くの情報が寄せられたから。
そんなカメオがとある番組の企画で依頼されたものが「行方不明になった娘を超能力で探して欲しい」というもの。
番組内でその娘さんの写真も紹介され、行方不明当日の詳細も再現VTR付きで流された。肝心のカメオ本人は「私の超能力では見つかられませんでした」と適当に終わらせたが・・・・・・大人気タレントのカメオ目当てで、普段はその手の番組を観なかった層も含めて圧倒的高視聴率を叩き出したのが吉と出た。
番組放送後、TV局に次々と電話が殺到。行方不明だった娘さんをいついつどこどこで見たという目撃情報が次々と集まり、それらの情報のおかげで行方不明だった娘は無事に発見されて保護された。
カメオは良くも悪くも{客寄せパンダ}的な役割を担ったわけだが、結果だけ見ればカメオがその番組に出演していたおかげで行方不明の娘の情報が数多く集まったと言えたのであった。
<簡易解説>
事件情報番組にカメオが出演したおかげで高視聴率になり、視聴者から数多くの情報が寄せられたから。
「花、落つ」「8Good」
物語:6票納得感:2票
生まれた時から心臓が悪く、近くの病院でずっと入院している鼠屋敷さん。
そんな鼠屋敷さんに初めて友達ができました。
病院の近所に住んでいる離小島君。
離小島君は鼠屋敷さんに会いに彼女が入院している病室の外にやってきます。
離小島君がきたら窓を開けてお話しするのが、鼠屋敷さんの何よりの楽しみでした。
夏は日焼けで顔が真っ黒に、冬は寒さで鼻を真っ赤にしながら、離小島君は毎日鼠屋敷さんに会いにやってきます。
離小島君にとっても鼠屋敷さんと会えるのはとても大切な時間だったのです。
特に寒くなったその日は鼠屋敷さんの大事な手術の前日でした。
「手術、とってもこわいの。夜一人で寝れるかな」
離小島君に不安な気持ちを伝える鼠屋敷さん。
離小島君は夜まで一緒にいてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、彼も家に帰らないとお母さんに心配されてしまいます。
「大丈夫!チュー子はいい子だから絶対に手術は成功するよ!」
最後にそう伝えて、後ろ髪を引かれながらも離小島君は鼠屋敷さんとお別れしました。
しかし。
次の日も。
その次の日も。
またその次の日も。
鼠屋敷さんは病室に戻ることはなく、離小島君は彼女に会うことができませんでした。
清々しいほどの晴天なのに、離小島君の心は鼠屋敷さんに会えない悲しみでどんよりと曇ったままでした。
問い
鼠屋敷さんに会うことを諦めた離小島君がバケツに入れた野菜は何?
理由とともに答えよ。
※難易度の設定上、要望がなければ誘導強めに回答していきます。もしそれが嫌な場合は質問欄(雑談チャットでもよいよ!)にてお伝えください。
※質問制限数なし!
※鼠屋敷さん、離小島君は小学五年生くらいの年齢を想定しています
そんな鼠屋敷さんに初めて友達ができました。
病院の近所に住んでいる離小島君。
離小島君は鼠屋敷さんに会いに彼女が入院している病室の外にやってきます。
離小島君がきたら窓を開けてお話しするのが、鼠屋敷さんの何よりの楽しみでした。
夏は日焼けで顔が真っ黒に、冬は寒さで鼻を真っ赤にしながら、離小島君は毎日鼠屋敷さんに会いにやってきます。
離小島君にとっても鼠屋敷さんと会えるのはとても大切な時間だったのです。
特に寒くなったその日は鼠屋敷さんの大事な手術の前日でした。
「手術、とってもこわいの。夜一人で寝れるかな」
離小島君に不安な気持ちを伝える鼠屋敷さん。
離小島君は夜まで一緒にいてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、彼も家に帰らないとお母さんに心配されてしまいます。
「大丈夫!チュー子はいい子だから絶対に手術は成功するよ!」
最後にそう伝えて、後ろ髪を引かれながらも離小島君は鼠屋敷さんとお別れしました。
しかし。
次の日も。
その次の日も。
またその次の日も。
鼠屋敷さんは病室に戻ることはなく、離小島君は彼女に会うことができませんでした。
清々しいほどの晴天なのに、離小島君の心は鼠屋敷さんに会えない悲しみでどんよりと曇ったままでした。
問い
鼠屋敷さんに会うことを諦めた離小島君がバケツに入れた野菜は何?
理由とともに答えよ。
※難易度の設定上、要望がなければ誘導強めに回答していきます。もしそれが嫌な場合は質問欄(雑談チャットでもよいよ!)にてお伝えください。
※質問制限数なし!
※鼠屋敷さん、離小島君は小学五年生くらいの年齢を想定しています
25年04月27日 22:15
【20の扉】 [ダニー]
【20の扉】 [ダニー]

長めに設定。5/4(日) 22:00に締めます
解説を見る
手術の前日。
「手術、とってもこわいの。夜一人で寝れるかな」
「・・・ちょっとまってろよ!」
離小島君は鼠屋敷さんにそう言うと雪道を走りながら家に帰り、何やらバケツを持ってきました。
バケツの中にはにんじんと、大き目の黒いボタンが入っています。
そして離小島君は雪玉を転がし、雪だるまを作り始めました。
「これで… よし!」
バケツの帽子、ボタンの目、にんじんの鼻を付けて完成した雪だるま。
「真っ赤なお鼻、コジ君みたい」
そう言ってキャッキャと笑う鼠屋敷さん。
「これで一人じゃないぞ!だるま小島がついてる!」
「うん、ありがとう!これで怖くないよ」
そうは言っても離小島君は夜まで一緒にいてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、彼も家に帰らないとお母さんに心配されてしまいます。
「大丈夫!チュー子はいい子だから絶対に手術は成功するよ!」
最後にそう伝えて、後ろ髪を引かれながらも離小島君は鼠屋敷さんとお別れしました。
しかし。
次の日も。
その次の日も。
またその次の日も。
鼠屋敷さんは病室に戻ることはなく、離小島君は彼女に会うことができませんでした。
「チュー子、もう、会えないのかな」
落胆して視線を落とした先にはすっかり溶けて鼻が落ちてしまった雪だるま。
それを見た離小島君はなんだか無性に悲しくなり、涙が出てきました。
その心をごまかすためにか、離小島君は溶けた雪だるまを片付け始めます。
最後に残ったにんじんとボタンをバケツの中に入れ、力なく立ち上がり家に向かってトボトボと歩きはじめたのでした。
【A.にんじん】
「あなたが、コジ君、かしら?」
家に帰る道すがら離小島君は知らない女性に話しかけられました。
「私はチュー子の母親です。あの子に頼まれてきたの」
「手術の日、急遽いいお医者さんに手術をしてもらえることになって別の病院に移ったの。それで」
「手術は無事成功したわ」
鼠屋敷ママは少し涙交じりの声で、だけども満面の笑みで離小島君にそう伝えました。
「明日こっちに戻ってこれるの。また仲良くしてくれる?」
「べ、別に、全然仲良く、するよ」
離小島君は泣いていたことが急に恥ずかしくなり、帽子を目深にかぶり直しました。
「あの子の側にいてくれて、励ましてくれて、本当にありがとう」
鼠屋敷ママにそう言われて鼻を真っ赤にする離小島君。
その時になってようやく今日が清々しいほどの晴天であることに気づいたのでした。
「手術、とってもこわいの。夜一人で寝れるかな」
「・・・ちょっとまってろよ!」
離小島君は鼠屋敷さんにそう言うと雪道を走りながら家に帰り、何やらバケツを持ってきました。
バケツの中にはにんじんと、大き目の黒いボタンが入っています。
そして離小島君は雪玉を転がし、雪だるまを作り始めました。
「これで… よし!」
バケツの帽子、ボタンの目、にんじんの鼻を付けて完成した雪だるま。
「真っ赤なお鼻、コジ君みたい」
そう言ってキャッキャと笑う鼠屋敷さん。
「これで一人じゃないぞ!だるま小島がついてる!」
「うん、ありがとう!これで怖くないよ」
そうは言っても離小島君は夜まで一緒にいてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、彼も家に帰らないとお母さんに心配されてしまいます。
「大丈夫!チュー子はいい子だから絶対に手術は成功するよ!」
最後にそう伝えて、後ろ髪を引かれながらも離小島君は鼠屋敷さんとお別れしました。
しかし。
次の日も。
その次の日も。
またその次の日も。
鼠屋敷さんは病室に戻ることはなく、離小島君は彼女に会うことができませんでした。
「チュー子、もう、会えないのかな」
落胆して視線を落とした先にはすっかり溶けて鼻が落ちてしまった雪だるま。
それを見た離小島君はなんだか無性に悲しくなり、涙が出てきました。
その心をごまかすためにか、離小島君は溶けた雪だるまを片付け始めます。
最後に残ったにんじんとボタンをバケツの中に入れ、力なく立ち上がり家に向かってトボトボと歩きはじめたのでした。
【A.にんじん】
「あなたが、コジ君、かしら?」
家に帰る道すがら離小島君は知らない女性に話しかけられました。
「私はチュー子の母親です。あの子に頼まれてきたの」
「手術の日、急遽いいお医者さんに手術をしてもらえることになって別の病院に移ったの。それで」
「手術は無事成功したわ」
鼠屋敷ママは少し涙交じりの声で、だけども満面の笑みで離小島君にそう伝えました。
「明日こっちに戻ってこれるの。また仲良くしてくれる?」
「べ、別に、全然仲良く、するよ」
離小島君は泣いていたことが急に恥ずかしくなり、帽子を目深にかぶり直しました。
「あの子の側にいてくれて、励ましてくれて、本当にありがとう」
鼠屋敷ママにそう言われて鼻を真っ赤にする離小島君。
その時になってようやく今日が清々しいほどの晴天であることに気づいたのでした。
「【 前編 】強肉弱食プリンセス」「8Good」
良質:3票トリック:1票物語:1票納得感:3票
ママの実家に遊びに来ていたエリー。
雨が降りだした外から室内に戻ったエリーは、祖父母に買ってもらった{あるもの}を穿(は)いて、お姫様ごっこをしていた。
エリーが引きずる程長い{あるもの}を穿いているのを見たママは、エリーがポールから{あるもの}をとったと勘違いして眉間に皺を寄せた。
幸いその誤解は祖父母が解いてくれたが、エリーは結局、{あるもの}をぞんざいに扱った件で叱られてしまった。
{あるもの}とは、一体何?
【〖 答え 〗鯉のぼりの鯉】
(真鯉・緋鯉・子鯉と呼ばれているもの)
春の連休に、ママの実家に滞在していたエリーは、祖父母と庭に出て、立派な鯉のぼりを眺めていた。
ママの故郷、日本で初めて見た色鮮やかな鯉のぼり。
エリーがあまりにも熱心に見つめていたので、祖父母がこの鯉のぼりを買ってくれたのだ。
そうしているうちに、雨がポツポツ降り始めた。
掲揚された{鯉のぼりの『鯉』}が傷まぬよう、{ポールから外した}祖父母は、エリーを連れて小走りで家に戻った。
そしてリビングに『鯉』を置くと、「ここで遊んでなさい」と言って、祖父母はどこかに出かけてしまった。
いつも高いところに飾られている『鯉』が目の前にある。これはまたとない機会だ。
エリーは緋鯉を手に取り、好奇心の赴くままにじっくり観察した。
風に泳ぐ姿もかっこいいけど、近くで見ても迫力があって美しい。
この大きさなら中に入ることもできそうだ。
{緋鯉を穿いてみる}と、まるで鯉に食べられているみたいでちょっと面白い。
さらに、顔の部分を内側に折り込んで腰のところで穿くと、大好きな{人魚姫みたい}になるではないか。
エリーが人魚姫になりきってアニメの劇中歌を歌っていると、ママがリビングに顔を出した。
引きずる程長い緋鯉を穿いたエリーを見たママは、「{ポールから勝手に『鯉』をとった}の?」と顔を顰めた。
雨に気づいていなかったママは、好奇心旺盛なエリーならやりかねないと思ったのだ。
しかし、今回ばかりは完全なる濡れ衣。
その誤解はすぐに解けたが、結局、{大切な鯉のぼりをおもちゃにした}件で叱られてしまった。
※ 春の連休…イースター休暇のイメージで書いてます。
【 タイトル 】
鯉のぼりの鯉を穿いたら、鯉に食べられてるっぽく見えることから、「弱肉強食」をもじった四字熟語をつけました。
続き→〖 後編 〗憂猛衣冠プリンセス
https://late-late.jp/mondai/show/20302
雨が降りだした外から室内に戻ったエリーは、祖父母に買ってもらった{あるもの}を穿(は)いて、お姫様ごっこをしていた。
エリーが引きずる程長い{あるもの}を穿いているのを見たママは、エリーがポールから{あるもの}をとったと勘違いして眉間に皺を寄せた。
幸いその誤解は祖父母が解いてくれたが、エリーは結局、{あるもの}をぞんざいに扱った件で叱られてしまった。
{あるもの}とは、一体何?
25年05月04日 00:30
【20の扉】 [霜ばしら]
【20の扉】 [霜ばしら]

5/7(水) AM0:30くらいまでの約3日間 🍅 Special thanks to Grok.
解説を見る
【〖 答え 〗鯉のぼりの鯉】
(真鯉・緋鯉・子鯉と呼ばれているもの)
春の連休に、ママの実家に滞在していたエリーは、祖父母と庭に出て、立派な鯉のぼりを眺めていた。
ママの故郷、日本で初めて見た色鮮やかな鯉のぼり。
エリーがあまりにも熱心に見つめていたので、祖父母がこの鯉のぼりを買ってくれたのだ。
そうしているうちに、雨がポツポツ降り始めた。
掲揚された{鯉のぼりの『鯉』}が傷まぬよう、{ポールから外した}祖父母は、エリーを連れて小走りで家に戻った。
そしてリビングに『鯉』を置くと、「ここで遊んでなさい」と言って、祖父母はどこかに出かけてしまった。
いつも高いところに飾られている『鯉』が目の前にある。これはまたとない機会だ。
エリーは緋鯉を手に取り、好奇心の赴くままにじっくり観察した。
風に泳ぐ姿もかっこいいけど、近くで見ても迫力があって美しい。
この大きさなら中に入ることもできそうだ。
{緋鯉を穿いてみる}と、まるで鯉に食べられているみたいでちょっと面白い。
さらに、顔の部分を内側に折り込んで腰のところで穿くと、大好きな{人魚姫みたい}になるではないか。
エリーが人魚姫になりきってアニメの劇中歌を歌っていると、ママがリビングに顔を出した。
引きずる程長い緋鯉を穿いたエリーを見たママは、「{ポールから勝手に『鯉』をとった}の?」と顔を顰めた。
雨に気づいていなかったママは、好奇心旺盛なエリーならやりかねないと思ったのだ。
しかし、今回ばかりは完全なる濡れ衣。
その誤解はすぐに解けたが、結局、{大切な鯉のぼりをおもちゃにした}件で叱られてしまった。
※ 春の連休…イースター休暇のイメージで書いてます。
【 タイトル 】
鯉のぼりの鯉を穿いたら、鯉に食べられてるっぽく見えることから、「弱肉強食」をもじった四字熟語をつけました。
続き→〖 後編 〗憂猛衣冠プリンセス
https://late-late.jp/mondai/show/20302