みんなのGood

意地悪な手紙「6Good」
トリック:1票物語:5票
[問題]

小さな田舎町の外れに、偏屈な老人が一人住んでいた。

昔は全盲の音楽家として名を馳せた老人は、しかしすでに引退しており
今は音のよく響くこの静かな家で、孤独な余生を送っていた。

そんなある日、ことり、と封筒に入った一通の手紙が老人の元に届いた。

封筒の表に差出人の名前だけ点字で刻まれているが、中の手紙は万年筆で記されていた。

そして、その日から決まって月に一度、老人の元に手紙が届くようになった。
老人は決してその手紙を読むことは出来ないが、その手紙を心待ちにするようになった。

これは一体どういうことだろうか。
25年04月13日 21:34
【ウミガメのスープ】 [tosh]

久しぶりの出題です。粗があったら申し訳ありません。




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[解説]
・手紙は亡くなった老人の夫人が、生前、作成したものである。
・夫人は、自分の死後老人が孤独に過ごすことを心配しており、一人では読めない手紙を定期的に送ることで
 老人が家から出て代読を他者に依頼することで、少しでも人と関わりを持つことを期待していた。
 (手紙は、ひと月に一度、家に投函するように親しい友人に依頼していた)


[ちょっと長い解説]

手紙は、彼が数年前に亡くした妻からのものであった。
全盲だからと諦めるには、妻と過ごした時間は重すぎた。

仕方なく、彼は手探りながら衣服を整え、手入れをさぼっていた髭も剃刀を入れ、外套を羽織り
帽子を少しまぶかに被り、白杖をつきながら、古草の生える石畳を抜けて町に唯一ある喫茶店に向かった。

昔、音楽家をやっていたころは、妻とよく通った喫茶店に入ると
以前はよく座っていた一番奥のカウンターに通してもらい、コーヒーを一杯注文する。

コーヒーをゆっくりと飲み終えた彼は、以前と変わらずあまり客の入っていない店内の様子を確認すると
すっかり疎遠になってしまっていた、しかし旧い知り合いであるマスターに手紙の代読を頼んだ。

手紙は、どうも数十年前に書き記されたもののようで
以前に旅行で妻と訪れた、古い教会の思い出や、夕暮れの浜辺を二人で散歩した時のことなど
全盲の彼でもありありと思い描くことが出来るような鮮明な思い出が綴られていた。


手紙の最後はこう締めくくられていた。

「この手紙を読んで下さった貴方へ。
 お忙しいのにこんな手紙に付き合ってくれてありがとうね。優しい貴方に祝福がありますように。
 そして、もしもお時間があって、目の前の人が貴方を怒らせていないなら、少しの間、話相手になってくださったらとても嬉しいわ。


 そして、愛しのダンへ 私、貴方のことが心配よ。ほら貴方って頑固で不器用で、いつも言葉が足りないじゃない?
 私が先に死んじゃったら、ずっと一人で家に籠っちゃうんじゃないかって。
 
 たまには外の空気を吸って、いろんな人とお話しなさいな。
 貴方が天国に来た時になにも面白い話がないんじゃ、私、退屈で死んじゃうわ。
 
 これからも毎月、お手紙を送るわ。もちろんあなた一人では読めない手紙をね。
 愛しているわ。


 メアリー」
トリック:2票物語:3票納得感:1票
私の身の回りには普通の世界ではあり得ないものが2つ存在する。

一つ目は、日本語を話せる猫だ。
この猫は私の飼っているマイクと言う名前の猫で、オスの1歳だ。
猫年齢の1歳は、人間換算で15歳に当たるのだが、
マイクは15歳の人間と同等の知能を有しており、一般的な15歳の男子と同じように物事を考えたり、発言することができる。

二つ目は、猫語の翻訳機械だ。
一般的な猫は日本語をしゃべることができず、「ニャー」のような鳴き声しか発することができないが、
そのような猫の鳴き声などをこの機械に録音させると、猫の考えている内容を日本語化して、画面に表示させられるのだ。
これを使用すると、「お腹が空いたよー」や「もっと撫でて」など猫が考えていることがお見通しである。

かくいう私もこの機械を持っている。
え?お前の飼っている猫は日本語をしゃべるから、そんな機械は必要ないだろって?
実は案外重宝しているんだよ。なかなか手放せないね。



問.上記の文章中の「私」が飼っているマイクは日本語を喋れるにもかかわらず、「私」が猫語の翻訳機械を手放せないのはなぜ?

25年04月16日 22:43
【ウミガメのスープ】 [ぎんがけい]

ニャーニャーニャー(通知機能が実装されたのでテストがてら出題します)




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実はだな、マイクが喋る日本語と機械の画面に表示される日本語にはしょっちゅう違うことがあるんだよ。
マイクは「うるせー!そっとしておけ!」って言うのに、翻訳機械には「寂しいから、構って」とか表示されたり、
マイクが「あんまり気安く撫でるんじゃねーよ」って言った時には、「もっと撫でて」って表示されたりするんだ。
もしかして、一般的な人間の15歳くらいの男子と同じで反抗期の真っ最中みたい。
マイクには素直になってほしい気持ちもあるけど、今みたいに翻訳機械に頼る生活も案外悪くないかもね。

答:マイクは一般的な15歳くらいの男子と同様の反抗期の真っ最中だから。
自慢の一軒家「6Good」
良質:3票トリック:2票納得感:1票
ウミガメタワーの望遠鏡を覗き自慢の一軒家を見つけたカメオは、「しばらくしたらアパートかマンションに引っ越そう」と考えた。

何故?
25年04月19日 17:53
【ウミガメのスープ】 [アメミヤ]



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家が流されてしまったことに気づいたから。
良質:3票物語:1票納得感:2票
ママの実家に遊びに来ていたエリー。

雨が降りだした外から室内に戻ったエリーは、祖父母に買ってもらった{あるもの}を穿(は)いて、お姫様ごっこをしていた。

エリーが引きずる程長い{あるもの}を穿いているのを見たママは、エリーがポールから{あるもの}をとったと勘違いして眉間に皺を寄せた。

幸いその誤解は祖父母が解いてくれたが、エリーは結局、{あるもの}をぞんざいに扱った件で叱られてしまった。

{あるもの}とは、一体何?
25年05月04日 00:30
【20の扉】 [霜ばしら]

5/7(水) AM0:30くらいまでの約3日間 🍅 Special thanks to Grok.




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【〖 答え 〗鯉のぼりの鯉】

(真鯉・緋鯉・子鯉と呼ばれているもの)




春の連休に、ママの実家に滞在していたエリーは、祖父母と庭に出て、立派な鯉のぼりを眺めていた。

ママの故郷、日本で初めて見た色鮮やかな鯉のぼり。
エリーがあまりにも熱心に見つめていたので、祖父母がこの鯉のぼりを買ってくれたのだ。

そうしているうちに、雨がポツポツ降り始めた。
掲揚された{鯉のぼりの『鯉』}が傷まぬよう、{ポールから外した}祖父母は、エリーを連れて小走りで家に戻った。
そしてリビングに『鯉』を置くと、「ここで遊んでなさい」と言って、祖父母はどこかに出かけてしまった。

いつも高いところに飾られている『鯉』が目の前にある。これはまたとない機会だ。
エリーは緋鯉を手に取り、好奇心の赴くままにじっくり観察した。
風に泳ぐ姿もかっこいいけど、近くで見ても迫力があって美しい。

この大きさなら中に入ることもできそうだ。

{緋鯉を穿いてみる}と、まるで鯉に食べられているみたいでちょっと面白い。
さらに、顔の部分を内側に折り込んで腰のところで穿くと、大好きな{人魚姫みたい}になるではないか。

エリーが人魚姫になりきってアニメの劇中歌を歌っていると、ママがリビングに顔を出した。

引きずる程長い緋鯉を穿いたエリーを見たママは、「{ポールから勝手に『鯉』をとった}の?」と顔を顰めた。
雨に気づいていなかったママは、好奇心旺盛なエリーならやりかねないと思ったのだ。

しかし、今回ばかりは完全なる濡れ衣。
その誤解はすぐに解けたが、結局、{大切な鯉のぼりをおもちゃにした}件で叱られてしまった。





※ 春の連休…イースター休暇のイメージで書いてます。


【 タイトル 】
鯉のぼりの鯉を穿いたら、鯉に食べられてるっぽく見えることから、「弱肉強食」をもじった四字熟語をつけました。


続き→〖 後編 〗憂猛衣冠プリンセス
https://late-late.jp/mondai/show/20302
納得感:6票
英語が得意なタナカ君は、英語の綴りも意味もわかっているのに英和辞書を引く事があるという。
何故だろうか?
18年10月19日 21:45
【ウミガメのスープ】 [OUTIS]



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「えぇっと… Melancholyは憂鬱… ゆううつってどういう漢字だっけ?」
タナカ君は英語は得意でも漢字は苦手だった為、漢字を調べる為に英和辞典を使っていた。
スズキ「普通に辞書使えばいいじゃん」
タナカ「英和しか今無いんだよ!!」