「名前の距離感」のGoodトリック・物語・納得で良かったら1票分。全体評価で特に良かったら3票分Goodができます。
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カメコは、今年のクリスマスに入籍した。
カメコが結婚に前向きになれたのは、カメオが挙げた結婚相手に求める条件に、自分がぴったり当てはまっていたからである。
結婚後、一緒に暮らすようになると、カメオのことを愛しく思う気持ちがどんどん増していったカメコ。
そんなカメコが、カメオに名前を呼ばれたくない理由とは、一体何だろうか?
問題の振り返り→https://note.com/keccyap/n/n3d7e899464d9
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《 答え 》
カメコは、カメオの父の恋人。
交際は順調だったが、カメオに家族として受け入れてもらえるか自信がなく、なかなか結婚に踏みきれなかった。
そんなある日、サンタ宛ての手紙から、カメオが「カメコに母(父の結婚相手)になってほしい」と望んでいることがわかったので、彼らはすぐに結婚した。
義理の息子になったカメオを、本当の子供のように愛しく思っているカメコは、「カメコさん」ではなく「お母さん」と呼んでもらいたいのである。
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カメオは、亡くなった母のことを覚えていない。
ひとり親だけど、父がいたから寂しくはなかった。
それでも、母親と手を繋ぐ友達を見てうらやましいと思うことはあった。
一年前くらい前、父が知らない女の人を連れてきた。
カメコと名乗った髪の長いその人は、何だかいい匂いがした。
最初は緊張してたけど、気づいたらすっかり打ち解けていた。
だんだん、休日に三人で出かけることが増えていった。
カメコは、カメオの誕生日にごちそうやケーキを作ってくれたりもした。
父のと違って、彼女の料理の彩りは綺麗だった。
料理をしている彼女は、いつも楽しそうに歌っている。
特別上手いわけじゃないけど、心地良い声だと思った。
カメコは、友達とも親戚とも違う不思議な存在だ。
彼女は父と仲良しだけど、カメオにも優しく笑いかけてくれる。
「お母さんがいたらこんな感じなのかな?」と思った。
最近では、「こんな人がお母さんだったらいいな」って思ったりもする。
ちゃんと聞いたことはないけど、カメコはたぶん父の恋人なんだと思う。
二人が結婚したら、カメコはカメオの母ということになるんだろうか。
それはいいなと思ったカメオは、サンタさんに「お母さんがほしい」と手紙を書いた。
トリック:8票物語:17票納得:7票良質:78票
全体評価で良質部門
ぺてー>>
トリック・物語・納得感の距離感が素晴らしいと思いました
全ての要素がふんだんに盛り込まれており、かつお互いを邪魔していません
良問です!
キャノー[『★良質』]>>
正解を知った後に問題文を見ると、最高の問われ方をされていると気づかされます。どのような状況で結婚相手の条件が出されたのか、問題文の1つ1つを振り返ってみると鳥肌が立ちます。
「マクガフィン」[☆☆編集長]>>
どの時間軸に主眼を置くか、どの人物の思考を重視するか。正しい視点を得て問題文に臨んだ人の胸には、解説の最後の一文が確かな温かさと共に響くことでしょう。
ベルン>>
最初文章を読んだ時の違和感が全て解説で違和感じゃなくなる。 文章の全てが上手く考えられた良い問題だと思いました
物語部門
異邦人>>
クリスマスに入籍するのにはワケがあるんです。 好きだなぁ。好きイイネ。