ここは羅寺町。
あなたと助手のだだだだはこの街で、心霊絡みの事案を専門的に取り扱う「オカルト探偵」を生業をしています。
あなたの仕事は、依頼人から寄せられる心霊案件に対し解決策を提示することです。
今日もまた、あなたの事務所に誰かがやってきました。
───どうやら、新たな依頼のようです。
******
「あの…幽霊絡みの相談を聞いてくれる探偵事務所ってここで合ってますか…?」
恐る恐るといった様子の男性の問いに、あなたは笑顔で肯定をすると来客用の椅子へと案内をしました。
あなたが用件を訊ねると、男性は静かに、その奇妙な話を語り始めました。
あなたはいつものように、手元のPCに依頼内容の記録をします…。
※記録
依頼人:神田信也(35)
・概要
旧梅神病院の206病室にて、女性の幽霊が現れるという噂がある。
206病室には医療用ベッド等の基本的な設備の他、窓側には見舞い客用のパイプ椅子が放置されている。
・噂
深夜に206病室を訪れると、医療用ベッドに窓の方を向いて腰掛ける入院着姿の女が現れる。女は黙ったまま、じっと窓の方を見つめており、暫くすると煙のように消える。
・依頼内容
206病室は、かつて依頼人の大学生時代の恋人・志村美優が入院していた部屋であり、彼女はその後亡くなってしまったそうだ。
梅神病院が移転(・補遺を参照)する前、最後に206病室に入院していたのは志村美優氏であり、彼女の幽霊である可能性は高いと依頼人は考えている。
彼女の幽霊であるならば、成仏させてあげたいとのこと。
・経緯
依頼人はかつて地元である羅寺町の大学に通っていたが、卒業後は県外の企業に就職した。最近仕事を辞め、その折に羅寺町に帰ってきたところ、地元の友人から旧梅神病院の噂を聞いた。
・補遺
羅寺町郊外にある旧梅神病院は、14年ほど前に別所に移転した梅神病院のかつての建物であり、現在は廃墟となっている。
※ルール
①本問題のFA条件は、206病室にいる美優の幽霊が成仏する手順を信也に提示することです。
②あなたの取れる行動は、「信也に話しかける(質問する)」または「だだだだに相談する」ことです。
「信也に話しかける(質問する)」場合、質問はYESかNOで答えられるものでなくても構いません。質問でなくても良いです。
「だだだだに相談する」場合、質問欄で「だだだだに相談する」ことを明記の上、次の行動や今の状況、あなたの考えについて相談しましょう。だだだだはあまり推理力がありませんが、オカルト知識が豊富であり、意外な視点からのヒントを示してくれます。
特に解決策に関しては、信也に提示する前にだだだだに確認してもらうのが良いでしょう。
また、だだだだにはインターネットを用いた情報収集を頼むこともできます。その場合は「何について調べるのか」を伝えましょう。
※注意
①「あなた」はあくまで相談を受け、解決策を示す存在であり、実際に旧梅神病院を訪れることはできません。解決策の実行は信也の役目なので、彼に任せましょう。
②概略を問うような質問に対しては、大まかな回答が返ってくる傾向があります。まずある程度の事情を聞き出した後は、気になる点についてより具体的な質問を行い、深掘りをすることを奨めます。
③本問題はフィクションです。


新形式です!参加前にルールを及び注意点をよくお読み下さい!

神田信也さん、今のご職業を伺ってもよろしいですか? [編集済]

「今は無職です。職探しの間は実家で面倒をみて貰おうかと…」 [編集済]

信也さん、彼女はなぜ入院し、亡くなってしまったんですか?


「大学三年生の時に交通事故にあって、それで入院してたんです。命に別状はなかったんですが…退院後に自宅のアパートの屋上から飛び降りて、自殺をしました。」 [良い質問]

(神田信也さんに質問)
最後に206病室に入院していたのが志村さんであることの他に、廃墟の霊が彼女の幽霊である可能性が高いと考えている理由はありますか?

「根拠っていう根拠はないんですが、目撃情報の容姿が美優そのままですし…十中八九そうなんじゃないかなと思っています。」

信也さん、志村美優さんが亡くなられたのが何年前か覚えていますか?

「大学三年生の頃なので…14、5年前になりますね。病院が移転する半年くらい前だったと思います。」

(だだだださんに(2)の交通事故について調べてもらいたいです。)


はいはーい、交通事故ね…あー15年前くらいっていうとこれかな…
梅神橋の前の通りのどこですね。信号無視のトラックに轢かれたっぽいですよ。ただ、死亡事故じゃないんで本人の名前も出てないですし、事故の詳細をこれ以上は分かんないですねぇ。

だだだだ、だだだだは今回の幽霊の噂を以前から知ってましたか?

有名な噂なんでまあ…
もう10年くらい流れてるやつですよね。旧梅神病院自体、心霊スポットになったのってこの噂が原因でしょう。
[良い質問]

だだだださん、病院の幽霊の噂をネットで調べてください。

はいはーい、例の噂ですね。うわ、めっちゃヒットするな…。
まあただ、依頼内容以上の情報はあんまりですかね。
一つ付け加えるとすれば、幽霊は丑三つ時に現れるって噂が一番多いみたいですねぇ。
[良い質問]

(神田信也さんに質問)
志村さんとの関係性について、出会ってから志村さんがその、亡くなるまで…大まかな流れで構わないので、もしよければ教えていただけますか?
[編集済]

「はい…付き合ったのは大学に入学してすぐのことでした。学園祭の催しで美優がピアノを弾いていて、それがきっかけだったんです。あいつ小さい頃に親とか亡くなってたんで、入院してからはほぼ毎日俺がお見舞いに行ってました。」 [良い質問]

だだだださん。今回のような幽霊を成仏させる際、穏便に解決させるか、強制的に排除させる必要があるのか、どちらが良さそうでしょうか?


いやー流石に未練を断つしかないんじゃないですか?俺たちオカルト探偵とかやってますけど、「破っ!」とか使えないですし。
いつもみたいに、幽霊の未練を明らかにして、それを叶える、ってのが丸いと思いますよ~
[良い質問]

真也さん。彼女は入院中に様子が変わったタイミングなどございましたか?未練を解決するなら、原因となった出来事のタイミングを絞りたいです。

「彼女の様子っていうと、入院してからはもう塞ぎ込んでばかりでしたね。気まずくなってあんまし会話も続かなくなった感じでした。まあ、あんな事故ならしょうがないと思いますけど…もっとなんか、俺にできることは無かったのか…」 [良い質問]

信也さん、噂を聞いてから旧梅神病院の206病室には行かれましたか?

「…いいえ。あんまりこういうの得意じゃないもので…ただ、もし俺が行くことで成仏させられるなら、どこへだって行く覚悟はあります。」 [良い質問]

真也さん。彼女誰かを恨んだりする発言した事ありませんでしたか?

「恨み言は…、本人の口からそういうのを直接聞いたことは無かったと思います。優しい性格だったので…」 [良い質問]

(だだだださんに(2)の自殺についても調べてもらいたいです。)

はいはーい、アパートからの飛び降り…あー、ありましたねぇ。
志村美優当時21歳、アパートの屋上から飛び降りて自殺…これでしょうねぇ。まあ、変な話、自殺自体はマジであったっぽいですよ。

信也さん、彼女に事故の後遺症はありましたか?

「すみません、言い忘れてたましたか…実は彼女、事故の際に両方の手首から先を切断する羽目になってしまって…彼女ずっとピアノをやってたんですけど、それで弾けなくなっちゃったんですよね…やっぱ、美優の未練と関係があるんでしょうか…?」 [良い質問]

だだだだ、美優さんが自殺したのは自宅のアパートらしいんだけど……死んだ場所と出現場所が違うことについてどう思います?

まあ、それ自体は変じゃないんですけど…
ただ、未練を残した霊は未練に関係する場所に現れるのが普通なんで、病室に未練があるなら納得ですかね~
[良い質問]

信也さん、生前の美優さんと最後に会ったのはいつでしょうか?

「退院のお見送りのタイミングです。退院後は彼女の親戚が彼女の家に通いながら面倒見てたんで…俺も連絡は取ったりしてましたけど、直接会ったのはそれが最後でした。」

信也さん、彼女はピアノを弾けなくなったのかな?

「はい、両手首から先が無くなったんですから…どうにも。入院中は随分思い詰めてたる様子でした。」 [良い質問]

(だだだださんに梅神病院の移転理由について調べてもらいたいです。)


ほいほい、移転の理由ね…あー建物の老朽化が原因っぽいですねぇ。
特に変なとこはなさそうです。

真也さん。事故について知っていることがあれば教えてください。出来ればネットに乗っていない情報を多くしてくれると助かります。

「いえ、俺も直接現場にいたわけじゃないですし、美優に聞くのも気まずかったんで…事故についてはあんまりよく知らないです。すみません。」

(だだだだに相談)旧梅神病院には普通の病院にはない特徴とかはありましたか?

いや~どこにでもある中規模の病院って感じでしたよ~
少なくとも開業中には変な噂とかも無かったですし。

(神田信也さんに質問)
206病室にはどんなものが置いてあったか、覚えている範囲でいいので教えていただけますか?
[編集済]

「ええとベッドと、あとはたまに見舞いに置いてた花と、備え付けのテレビ…あーあと、見舞い客用の青いパイプ椅子が置いてありましたね。ベッドに対して窓際の方に。あとは細々と色々ありましたけど、あんま覚えてないです。」 [良い質問]

(だだだださんに 206病室の窓から見える建物などの変遷について調べてもらいたいです。)

はーい、古い地図とか見りゃいいかな~。
うーん、なんというか、これ!っものが建ったり壊されたりってことは無さそうですね~

信也さん、丑三つ時……午前2時ごろと聞いて、美優さんのことで何か思い出すことはありませんか? [編集済]

「いえなんとも…流石に見舞いは日中にしてましたし。なんかあれじゃないですか、幽霊が出やすい時間みたいな。」

真也さん。彼女は窓から外を見るのがすきでしたか?

「いやーそんな感じはしなかったですね。入院中はテレビでワイドショーとか見るくらいで…」 [編集済]

だだだださん。事故の犯人?について調べてください。

トラックの運転手っことですよねぇ。
んーと、実名報道はされてないっぽいですね~
まあ事故の内容はちょっとかわいそうですけど、こんな地方のいち交通事故じゃこんなもんでしょうね。

(だだだだに相談)病室のパイプ椅子はピアノの演奏を聴く客席に見立ててたんでしょうかね。

いや~流石にそれは…どうなんですかね。
見舞い客用の椅子ってことは信也さんがずっと座ってたってことでしょ?客先に見立てるってのはしっくりこない気がしますけどねぇ

だだだださん、幽霊にピアノを弾かせたら満足するかな?

まあ、ここまでの話だとビアノが未練ってことになるけど、なんか違和感あるんですよね~
なんでわざわざ病室に現れるんだって話になりません?
[良い質問]


まあそうですねぇ。
病室に現れたってことから、病室での出来事が心残り、っていう可能性は大いにあるかと。
ただ、「信也さん」に会って言いたいことがある、とかなら夜な夜な枕元にでも立てば良いと思うんですよ。
病室で、じゃないといけない何かってのが今んとこさっぱりです。
[良い質問]

真也さん。彼女は生きているうちから有名な方でしたか?

「いや、そういうわけでは…ピアノは大好きだったけどプロの演奏家ってわけじゃなかったし、ただの大学生でしたよ。ただ、学園祭の出し物とかでは絶賛されるくらい上手かったんで、そういう未来もあったかもしれませんけどね。」

真也さん。彼女は家族または友達関係は良かったのですか?

「元は底抜けに明るいやつだったので…友達は多い方だったと思いますよ。」

(神田信也さんに質問)
志村さんのピアノでの活動歴がどういったものなのか、具体的に教えていただいても構いませんか?

「活動歴っほどのものは別に…ただ、趣味でも出し物でもとにかくよく弾いてましたね。本当に大好きだったんだと思います。」

信也さん、彼女が入院している間に、他の見舞い客と会った記憶はありますか? [編集済]

「まあ、それこそ親戚とか友達とかちょくちょく来てましたね…ただ毎日来てたのは俺くらいだと思いますよ。まあ、何もしてやれなかったんですが…」

信也さん、(8)美優さんがピアノを弾いていたのがお付き合いのきっかけとのことですが、美優さんのピアノに聴き惚れて告白したとかですか? それとも信也さんも何か一緒に催しを?

「元々は友達だったんですよ。明るくて快活な、ちょっとイタズラっぽいところがある子だったんです。ピアノを弾けるのは知ってたんですけど、いざ弾いてる姿を見たら、こう、普段とのギャップに見とれてしまって…お恥ずかしい。」 [良い質問]

だだだださん。一般的に病院に未練がある場合、どのようなものが多いでしょうか?プロでないため、見識が浅くてすみません。

まあ、やっぱり病院で死んだ場合ですかねぇ…
未練そのものは千差万別なのでなんとも言えないですが…

(神田信也さんに質問)
(13)そういえば、自殺であると判断されたのはなぜでしょうか。遺書などが残っていたということでしょうか?両手首がないとなると、遺書を残すのは物理的に難しいような気がするのですが…何かご存知ですか?
[編集済]


「遺書はなかったですよ。まあ、ただ状況証拠でしょうね…。ピアノの件もありますし、現場にも不審な点も無かったですから。俺も、自殺した、っていうならそうなんだろうなと思ってます。」

事故の前、ピアノにまつわる彼女との約束や習慣はありましたか?


「ピアノにまつわる、っていうと特には…よく聞かせてもらってましたけどね。」 [良い質問]

だだだだ、幽霊ってなんで丑三つ時に現れるんでしょうね?

一説ではこの時間帯に鬼門が開くからとかなんとか。
実際古今東西幽霊の話には丑三つ時が深く関係した話が滅茶苦茶多くて(長くなりそうだ…)

信也さん、(35)元はご友人だったんですね!それも結構気楽な感じで。 美優さん、告白されてビックリされたのでは?

「そうですね、元々スキンシップの激しいやつだったんですが、付き合い出してからは加速した感じがあります。ひょっとしたら寂しかったのかもしれませんね…。」

真也さん。彼女が入院していた時にみたテレビが原因の可能性はありますか?


「いやー無いでしょう…大抵ただのワイドショーとか、よくあるバラエティ番組でしたよ。」

信也さん、美優さんに「ピアノを弾いてる姿にグッときた」ということは話されていましたか?

「どうでしたかねぇ…今思えば、ピアノを弾いている美優が好きだった、というわけではないと思うんですよ。勿論きっかけはそうでしたが、付き合ってからは子供みたいにはしゃぐ姿とか、イタズラっぽいところに最初から惹かれてたのかもしれません。…事故にあってからも思いは変わらなかったですしね。」

今までに聞いた情報から、何故病院に固執するか謎ですね。ピアノ引きたいだけならコンサートホールなどに行くはずですし。
真也さん何か病院であった出来事でよく覚えている出来事などございますか?

「……………………いや、特に無いですよ。」 [良い質問]

だだだださん。椅子に座ってベッドを向くと、彼女の幽霊と向かい合う形になりませんか?もしかしてこれって何か意味があったりするもんですすかねえ?

まあ、わざわざそっちを向いてるってことは意味ありそうですよねぇ。
やっぱり信也さん絡みかなぁ~
[良い質問]

だだだださん。真也さんなんか隠してそうな気がします。ネットで彼女と真也さんの関係について噂などながれてませんか?

芸能人でもないカップルの噂とかネットにあるわけ無いでしょ~
ただまあ、なんか隠して、というかちょっと思うところはありそうな感じはしますけどね。
[良い質問]

(だだだだに相談)
彼女の未練は信也さんに生前伝えたかったことを伝えられずにいたことなんでしょうか。
幽霊って言葉を話したりできるんですかね。

んー伝えたいことがある、だけなら、やっぱり本人の枕元にでも現れれば良いと思うんですよね。
病院で信也さんを「待ってる」んだと思うんですよ。てことはやっぱり、入院中に信也さんと何かあったとか?知りませんけど。
[良い質問]

信也さん、(16)退院されてからお会いになられなかったとのことですが、それは美優さんの方から会いたがらなかったからですか? それとも恋人関係を白紙にしたのでしょうか?

「いえ、そういうわけではないんですけど。さっきも話した通り、入院中は美優がすっかり塞ぎ込んでしまって…会話も上手く続かないことが多かったんです。だからちょっと気まずかったというか…」

信也さん、(35)の「イタズラっぽい」について、生前の美優さんにされたイタズラを覚えていたりしますか?



「………一番頻繁にされたのは、後ろから手で目隠しをされて「だーれだ?」ってするやつでしたね…名前を呼ばれるのが好きなんだって、そう言ってました。」 [良い質問]

(神田信也さんに質問)
(21)志村さんへのお見舞いの際、その青いパイプ椅子に座ってましたか?


「はい。基本的には座った状態で美優と話すことが多かったですよ。ただ、だんだん美優と気まずくなってからは、なんとなく顔も合わせづらくなって、自分はよく窓の外を見てましたね………すみません。やっぱり俺のせいですよね。俺がもっと美優に寄り添ってやれれば………」 [良い質問]

(49)より、信也さん側からも「だーれだ」をし返すことがありましたか?

「いやあ一回くらいあったかもしれませんけど…殆ど向こうからでしたよ。」

だだだださん、美優さんは病院で「だーれだ」のアンサーを待ってるんじゃない?

なんかその線はありそうですよねぇ。
具体的な算段を話し合いたいところですけど。
[良い質問]

だだだださん。以上の話から、彼女は外ばっかり見ている真也さんに目隠ししてイタズラ仕掛けたかった可能性はありませんか?手があればの話ですが。

そうですねぇ。
入院中に気まずくなって、思わず自分に背中を見せている信也さんの姿を見たら、いつもの癖でやりたがるのは大いにありえそうかと。
手がないのはなんかこう…信也さんが目をつぶっておくとかでいけませんかね?
[良い質問]

(だだだださんに調査の延長として確認したいです。)(7)だだだださん調べでは、霊に手首がないという特徴はヒットしなかったということでしょうか?


うーん、こっちを向いてたり、向かってくるっていう情報が無いからなぁ。
後ろを向いて座っている霊の手先は確認できてないんじゃないですか?
ただ、普通幽霊は死ぬ直前の姿のまま現れるので、十中八九幽霊にも手首はないと思いますよ。
[編集済]
[良い質問]

(だだだださんに相談)
神田さんに丑三つ時になる前にあらかじめパイプ椅子に座っておき、声をかけられるまで目を瞑る。その後、「だーれだ」と言われたら神田さんが志村さんの名前を呼ぶという感じで上手く行きそうでしょうか。
[編集済]



うん。成仏の手順としてはそれで良いと思いますよ~
いや流石の手腕ですねセンセー!
今回も楽勝じゃないですか。
[良い質問]

(神田信也さんに話しかけます。)
それでは、霊を成仏させる手順を説明します。丑三つ時になる前にあらかじめ206病室の青いパイプ椅子に座り、目を瞑ってください。しばらく待つと、「だーれだ」と声をかけられるでしょう。そうしたら、いつものように名前を呼んであげてください。
[編集済]



「え、あの…なんでそれが美優の成仏になるんでしょうか…?美優の未練はピアノが弾けなくなったことですよね…?」 [編集済] [良い質問]

でもまだ信也さんが何か隠してそうなのが気になる・・・信也さん、何か病床の彼女とトラブルになったり、不用意なことを言ったりしませんでしたか?

「…さっきも言いましたけど、無いですって。」 [良い質問]

だだだださん、(58)について、豊富なオカルト知識を踏まえると、懸念とかあったりしますか?


オカルトっていうか、信也さんこれ納得してないね。
多分なんだけど、信也さんは何か、信じたく無いことがあるんじゃないですかねぇ…
ちょっと可哀想だけど、矛盾を突きつけて信也さんに折れてもらわないとダメかも…
[編集済]
[良い質問]

だだだださん。もしかして自殺の原因真也さんだったりします?

そこまでは言わないけど、多分信也さんには心当たりがあるんじゃないですか?
通常自殺した幽霊は、自殺の理由そのものが未練となっていることが多いんですよ。
病室に現れることを考えると、「生前の美優さんが信也さんに病室で「だーれだ」をしようとした」ことがあると思うんです。そしてそれが美優さんの心残り…これをなんとか信也さんに納得して貰わないといけないかもですね。
[良い質問]



「…………一度だけ、お見舞い中に窓の外を見ていたとき、美優が目隠しのイタズラをしようとしていたことがありました。
俺は気づいていたけど、何もさてあげられませんでした。
あの時もし、美優の想いを汲み取ってやれていたら自殺なんか…
すみません探偵さん。俺なんとなく分かってたんですよ……。
今日の夜、旧梅神病院に行って、(60)をしてきます!」
[正解]

(6)より。信也さん、霊の噂は10年前くらいから流れてる有名な噂みたいですが、どうして今更この噂について依頼したのでしょう?噂聞いた時すぐには動けませんでした? [編集済]

「最近地元に帰ってきた時に、旧友から聞いたんですよ…でも確かに、俺がこの町から逃げたのが原因なのかもしれません。」 [良い質問]

信也さん、あなたが窓の外を見ていたとき、美優さんは「だーれだ」をしたくてもできなかった。あなたはそのことに気付いていながら、窓の外を見続けていましたか?

「はい……一度だけ、お見舞い中に窓の外を見ていたときにそういう素振りがありました。
気づいたのは、ずっと、ずっと後のことでしたけど、あの時に気づいてあげられれば違った結末もあったかもしれないのに………」
[良い質問]

正解出たので、ロールプレイバージョンやります。
真也さん。こちらの調べでは彼女は確かにピアノが好きだったが、話を聞いているとあなたの話が圧倒的に多い。これってピアノ以上にあなたの事が好きだったのですよ・・・。
だからこそピアノの道を捨て、あなたとの未来を選んだ。何となく何があったかは察していますが、あえて言いません。
ただ、一つだけ言わせて欲しい。今ならやり直せるチャンスがある。本来やり直しなんて出来ないから、これは奇跡なんです。しかもいつ消えるかも分からない。彼女が消えてしまう前に早く!・・・早く行ってあげてください。
あなたのやるべきことは、窓を向いて椅子に座り、目を瞑ること。後はお分かりですね。
(俯いて曲がっている背中を叩いて)ほら早く!彼女が来る午前2時まであと4時間しかありません!ここから向かうにはギリギリです!
だだだだ「車の準備は出来ています。ちょっーとばかり乱暴な運転になるとは思いますが、後でみんなで警察に怒られましょう。顔見知りなんでどうにかなるでしょう。」
そうして3人は事務所を飛び出すのだった。

問題の都合上事務所から出ないことしましたが、これは粋で良いですね!
果たして過去がどうだったかは…解説へ!
[良い質問]
大学三年生の秋。
恋人の美優が交通事故にあった。
幸いにも一命は取り留めたが、事故の際に両手首から先が「よくない巻き込まれ方」をしたらしく、切断するしかなかったそうだ。
そのせいで美優は、小さい頃からやってたピアノが弾けなくなった。
最初に俺がお見舞いに行ったとき、美優はふいに窓の外の景色を見たり、少し俯いたりしたままであまり目を合わせてくれなかった。
その行動が泣き腫らした目に気づかれないようにするためだと気づいた俺は、かける言葉が見つからず、それこそ腫れ物に触るような調子でくだらない世間話をするのがやっとだった。
美優と付き合い始めたのは大学に入学してすぐのことだった。
小さな頃からピアノをやっていたらしく、本人曰く「長くやっているだけの教養」「趣味みたいなもの」とのことだったが、彼女がピアノについて話すときの熱の入りようから、ただの趣味で片付けられるようなものじゃないことは俺にも分かった。
美優は快活な性格で、イタズラ交じりのスキンシップが多い賑やかな女の子だった。
特に、こっそりと俺の後ろから目を覆い隠して、「だーれだ?」と聞くイタズラがお気に入りのようだった。
気になって、理由を聞いたことがあった。
名前を呼んでもらうのが好きだからと、子供のように笑ったその表情を、今でも鮮明に覚えている。
******
探偵さんに教えて貰った解決策を実行するため、俺は一人で旧梅神病院を訪れていた。
時刻は1時40分。早めにしたのは、心の準備という意味でも少し余裕が欲しかったからだ。
懐中電灯を片手に玄関前に立つ。
玄関のガラス扉はまるごと撤去されており、気休め程度に数本のバリケードテープが横断しているだけだった。これでは獣でも誰でも入り放題だろう。
ふーっと深呼吸をした俺は、左手でテープを持ち上げながら右手に持った懐中電灯で足元を照らしつつ、病院内へと侵入した。
内部は侵入者たちが捨てた空きペットボトルなどのゴミ、足元にガラスの破片や剥がれ落ちた壁面材が散らばっていたが、落書きもそこまで多くなく綺麗なものだった。
俺は足元に気を付けつつ、受付ロビーの奥にある階段に足をかけた。誰もいない病院内で、自分の足音だけが響く。
階段を昇りきって2階の廊下に出ると、否応なしに恐怖心が心を塗りつぶした。
無理もない。深夜に心霊スポットで独りきり。
何も不安にならない方が異常と言うものだ。
───本当に?
───怖いのは、心霊スポットに独りでいるから?
誰かが、そう言った気がした。
******
見舞いに行く度に、美優との会話は弾まなくなっていった。
入院中、ずっと美優は塞ぎ込んでいた。表面上は明るく取り繕っているのだが、笑顔はどこかぎこちなく、無理をして話題を紡いでいるのは明らかだった。
最初は俺も合わせて、大学であったこととか、最近読んだ本のこととか、とにかく美優が退屈しないように色々な話をした。
今思えば、あれは退屈しないようにじゃなくて、話を途切れさせたら見たくもない現実が視界を塞いでしまうと思ったからだ。
でも、そんな痩せ我慢がいつまでも続くわけもなく。
美優は少しずつ口数が減っていったし、時折思い詰めたように自分の手を見つめることが多くなった。俺もそんな姿を見るのに耐えられなくなって、次第に窓の外の景色を見て話すことが増えた。そんな風になってもさっさと帰る選択をしなかったのは、美優を独りにすることに良心の呵責があったからかもしれない。
そういえば、一度だけ美優が妙な様子を見せることがあった。
窓の外を見ながら他愛の無い話をする途中、不意に背後に気配を感じて振り返ると、美優はこちらを向いたままベッドに腰掛けていた。
俺と目が合った美優はそのまま、気まずそうにテレビのワイドショーへと視線を逸らした。
今になって思い返せば、あれはいつものイタズラをしようとして、手首から先が無いことに改めて戸惑っていたのだろう。
…あそこで即座に意を汲んでやれていれば結末は違ったかもしれないのに。
当時の俺と来たら気まずさに押し黙るばかりで、美優の気持ちに何一つ応えてやれなかったのだった。
******
懐中電灯を掲げながら、真っ暗な廊下を進んでいく。
旧梅神病院は受付ロビー部分を対象に左右対称の建物で、今自分がいる西側が病棟になっている。
病棟はロの字型の廊下が一周する構造になっており、206病室はロの字の角、つまり、この廊下の一番奥にある部屋だった。
突き当たりに着いた俺は、懐中電灯を掲げ病室の名札を照らした。
当然そこには誰の名もなく、「様」という敬称のみがポツンと残されていた。
その上部に黒のゴシック体でしっかりと、「206」という数字が刻印されている。
時刻は1時50分。ちょうど良い時間だ。
何度目かわからない深呼吸をして、俺は病室の扉に手をかけた。
探偵さんの見立てでは、美優が現れるのは2時から2時半…丑三つ時の間だ。まだこの部屋の中には、誰もいないはず。
意を決した俺はゆっくりと扉を開ける。廃墟となって十数年が経っていることから、もしかして開かないかも、なんて思っていたのだが。
…十数年ぶりに入った206病室は、あの頃と変わらない面影を残しながらも、物が少なくなったせいか少し寂しい印象を受けた。医療用ベッドは残っているものの、コールボタンや医療機器は撤去されているし、シーツも剥がされている。元々テレビが備え付けられていた木棚は空になっており、クモの巣だらけになっていた。
ただ、カーテンレールのみが残る天井と、板材が剥き出しのベッド、傍らに置かれたパイプ椅子と残された基本的な設備のみが、ここが病室であった頃の名残をたたえている。
室内は窓から差し込む淡い月明かりに照らされていて、光源が無くとも部屋の様子を捉えることができた。
俺はそっと窓辺のパイプ椅子に近づく。
あの頃と変わらぬ場所に捨て置かれたそれは、青色の座面に分厚い埃が積もっていた。埃が極力舞わないように右手で丁寧に払うと、俺はベッドに背を向ける形でパイプ椅子に腰掛けた。
スマホを取り出して時刻を確認する。
1時55分。2時になったらアラームが鳴るから、それまではじっと座って待つことになる。
窓の外の景色を見ながら、ゆっくりとあの頃のことを思い出す。
相変わらず、拭いきれぬ恐怖心が胸を押さえつけるような感覚があった。
今、なんとなく分かった。
俺が怖いのは心霊スポットに独りでいることでも、これから幽霊が現れるかもしれないからでもない。
もう一度、美優に会うこと。
それがどうしようもなく恐ろしいのだ。
******
冬になって、美優は退院することになった。
俺は無事に退院できたことを心から喜ぶ半面、あの2人だけの気まずい時間が終わることに安堵していた。
退院の時は俺も立ち会いつつ、4年生にあがる前に一度2人で遊びに行く約束をした。
気晴らしに2人で楽しく遊べば、美優もまた以前のように明るい性格に戻るかもしれないと、何の根拠も無い期待があったのが半分。
もう半分は、入院中の気まずい時間を経て崩れた2人の関係を、さっさと新しい思い出で塗り潰してしまいたかったという自分の我儘だった。
結局、その約束が果たされることはなかった。
退院から1週間ほど経ったある日、美優は住んでいるアパートの屋上から飛び降りて亡くなった。
遺書こそ見つからなかったものの、事故の件と入院時の様子から、両手首から先を失ったことを苦にした自殺ということでカタがついた。
…そうだ。
美優はピアノが大好きで、事故で弾けなくなったから…それで絶望して死んだ。それは事実だろう。
───だから、俺にできたことなんて、何もなかった筈なんだ。
卒業後、俺は逃げるように県外の企業に就職した。
大して志望度は高くなかったが、この町から出ていけるならなんだって良かった。
******
ヴーッ、ヴーッ
どこか遠く離れかけていた俺の意識を、携帯のバイブ音が現実に引き戻した。
大慌てでスマホを取り出し、自分でセットしたアラームを止める。
当たり前だが、時刻はちょうど2時を回ったところだった。
──ふと。
背後の空気が揺らいだ気がした。
背中越しに伝わってくる、生き物の、いや、生きてはいない何かの気配。
それでもどこか懐かしさを感じるのは、俺が"そう"信じたいからだろうか。
鼓動が浅く、早くなり、息苦しさで喉がつまる。落ち着け。探偵さんに言われた通りに。
俺は指示された通り、後ろを振り返らずに目を閉じた。
すると、背後から微かに衣擦れの音がして、俺の頭の左右に、ヒヤリとした感覚が触れた。
いや、実際には触れたわけではないのだろう。ただ、温もりの無い鉄管のようなものが傍らにある、その感覚だけがあった。
「だーれだ?」
「…………美優」
そう答えると、傍らにあった冷たい何かがすっと戻っていくような気がした。
静かに目を開き、ゆっくりと後ろを振り向く。
そこには、ベッドに腰掛け、穏やかな笑顔でこちらを見つめる入院着姿の美優がいた。
少し痩せた頬も。
白くなった肌も。
痛々しい傷跡が残る、手首から先の無い腕も。
少し芝居がかった口調で問う、その声も。
何から何まで、退院した当時の美優のままだった。
「………美優」
続く言葉を探している内に、いつの間にか涙が溢れていた。
それと同時に、ずっと心に残っていた様々なことが一気に脳内に散らかってしまって、何も言えなくなってしまう。
それでも無意識のうちに、口をついて出ていたのは───
「ごめん…ごめんよ…」
「俺のせいだ…俺がきみを…」
「俺は…気付けなかった…俺のせいで…」
「…ごめん ごめんなさい…」
子供のように泣きじゃくりながら、ひたすら謝り続ける俺の言葉を美優は黙って聞いていた。
そのうち、ひとしきり吐き出し終わった俺がえずいていると、美優はおもむろに口を開いた。
「…信也」
「大丈夫、謝らないで」
その声にゆっくりと顔を上げると、美優もまた泣いていた。
「私こそごめんね、あんなお別れになってしまったから」
「信也を酷く傷つけてしまった」
そんなことない、と言おうとした俺を、美優は視線で制止した。
「…ピアノは大好きだったよ」
「だから、もう二度と弾けない身体になって、死ぬほど辛かった」
「…だけど」
今度は俺が黙って聞く番だった。ただ、美優が俺に何を伝えようとしているのかは、この時点でなんとなく分かっていた。
「それでも入院中は、ぎりぎり何とか踏みとどまれたの」
「信也がいつもお見舞いに来てくれたから」
「ピアノも大事だったけど、信也が一緒にいてくれればきっと大丈夫だって」
「そう思えたの」
じゃあなんで、とは聞かなかった。
探偵さんとの話を通して、俺はもうその答えを知っていた、いや"思い出していた"からだ。
「…でもあの日、病室で信也の後ろ姿に手を伸ばした時」
「ああ二度と、一番好きな人と一番好きなやり取りができないんだなぁって」
「習慣だった"これ"を思い出す度に辛い記憶が甦っちゃうのかなぁって」
それでも、やはり幽霊とはいえ本人の口から聞くのはどうしようもなく堪える。結局は俺の弱さが、美優の心にとどめをさすことになってしまった。
美優を殺したのは俺だったのだ。
だが、続いて美優の口から出たのは、予想外のものだった。
「…だからね、私が弱かったせいなの」
「信也との繋がりはそれだけじゃなかったのに、私が勝手に諦めてしまった」
「だから、信也には謝らないで欲しい」
「私は何も恨んでないよ」
その話す美優の口調はいつの間にか、かつての溌剌とした声色に戻っていた。
「───でも、俺は」
「逃げたんだ」
恨まないと言う相手の前で、言い訳のように自分の非を主張する。傍だけ見れば、まるで拗ねた子供みたいに見えたことだろう。
この期に及んで、まだ俺は赦されようとしていた。
「美優が死んだあと、県外で働くことにしたんだよ」
「もうこの町にいたくなかったから」
「…本当は分かってた。あの時美優がどんな思いだったか」
「何も気付けなかった自分の罪を認めるのが怖くて、全部放って逃げ出したんだ」
少しだけ美優の目が見開いた。自分が死んだ後の事は初耳だったからかもしれない。幽霊もそういうものなのかは知らないけれど。
「俺がもっと早く来ていれば、十年以上もこんなところに────」
「…でも」
俺の話は今度は視線ではなく、言葉で遮られた。
「また来てくれた」
「…私は、それで十分だよ」
******
随分長い時間が経ったようだった。
その後俺たちは、昔みたいに他愛の無い話をした。途中、泣き止んでまた思い出しては泣いてと、ひたすらに目元が忙しかった。
卒業後のこと、初めて会ったときのこと。
お互いの好きだったところ。
…と、俺が仕事を辞めたこと。
これに関しては美優も驚いていた。幽霊を驚かせる体験なんて後にも先にもこれっきりだと思う。
そんな話の終わりを告げたのは、自分のスマホのバイブ音だった。
美優は丑三つ時…つまり2時から2時半までの30分しかこちらに居られない。
未練を解いてしまった今、この病室に美優が現れることは二度と無いだろう。
1回目のアラームは、2時半の少し前に鳴るように設定していた。
「もう時間だね」
アラームの意味を察したのだろう。美優からそれとなく切り出した。
「あのさ、一個お願いがあるの」
そう言った美優は、また少し見開いた真剣な眼差しでこちらを見ていた。
「もし"次"があったらさ、また恋人になってくれる?」
彼女の言う「次」が、気が遠くなるほど未来の話かもしれないことは分かっていた。
それでも俺の口は、ひとりでに身勝手な約束を交わした。
「ああ、勿論だ」
それを聞いた美優はまた弾けるような笑顔になって、手首から先の無い腕をこちらに差し出してきた。
俺は美優の手首を包むように握りしめると、そこにはある筈の無い、微かな温もりがあった。
「────信也」
・・
「またね」
・・
「ああ、またな」
2回目のアラームが鳴ったとき、もうそこに美優の姿はなかった。
いつの間にか空になった手のひらには、幻のような熱だけが遺っていた。
******
後日、探偵事務所にて。
「あなた」は珈琲を啜りながら、神田信也氏からの丁寧なお礼のメールと、受け取った報酬が入った茶封筒を眺めています。
やや厚みのある茶封筒から察するに、あなたの提示した額よりかなり色をつけてくれたようです。仕事辞めたって言ってたけど大丈夫なのかな、と少し心配になりますが、貰えるものは貰っておくことにしました。
「生きた人間の未練の方が厄介なことってありますよねぇ」
あなたが依頼人について考えていることに気づいたのか、あるいはいつもの能天気な世間話か、助手のだだだだが他人事のように呟きました。
あなたはそれを半ば無視しつつ、事務所のPCで依頼窓口をチェックします。今回は自力で解決できたためにしっかりと報酬を得ることができましたが、もっと厄介な依頼もあります。
そういった仕事はあなたの手には負えないので、伝手のある霊能者を紹介し、紹介料+相談料という形で報酬を貰うことになります。
当然その場合は自力で解決した場合よりも報酬が少なくなりますから、とにかく数をこなすのが重要です。世間話に付き合っている暇はないのです。
「そういえば知ってます?町外れに寂れたトンネルあるじゃないですか。"梅神トンネル"だかなんとか」
気にせずだだだだは世間話を続けます。有事以外はほぼ仕事をしない彼にも、雇用主である以上給与を払わなければなりません。なんだか頭が痛くなってきました。
「あそこになんか、めっちゃ足速い爺さんが出るって噂あるらしいんですよ。なんか依頼来るかもしれないですね~」
それはただの元気なお爺さんの不審者じゃないかな、とあなたは思いましたが、付き合ったら負けなのでやはり無視することにしました。
今日も町並みは変わらず、いつもと同じ日常が流れます。
しかしそんな日常の、誰も気付かない僅かな隙間から、この世ならざる者たちがあなたを見つめているのかもしれません。
ここは羅寺町オカルト探偵事務所。
ご縁があれば、またどこかで。
~Fin~
A、丑三つ時(2時)になる前に見舞い客用のパイプ椅子にベッドに背を向けた状態で座る。その後美優の幽霊が現れたら目を閉じ、最後に一番好きだったイタズラをさせてあげる。きちんと名前を呼ぶことを忘れずに。
※想定ルート
①信也への質問やインターネットによる情報収集を使って、以下の事柄を明らかにする(抜粋)。※はインターネット情報
・美優は事故で両腕を失い、入院していた。
・美優はイタズラ好きな明るい女の子だった。
・入院中は見舞い客用の椅子に座った信也と2人で話すことが多かった。
・信也が仕事を辞めたのは、元々志望度の低い会社で、働いている内にしんどくなってしまったから。
・美優が亡くなった原因は自殺。
・美優の幽霊は丑三つ時に現れる。※
②以上の情報から気になる点を深掘りする。
・自殺の原因
→ピアノが弾けなくなったことを苦にして自殺したという信也の考えを聞く。
・イタズラの内容
→特に背後から目隠しして「だーれだ?」と聞くのが好きだったということを聞く。
このタイミングでだだだだに相談すると、「自殺した霊は自殺の原因が未練と関係していることが多い」、「未練を残した霊は未練に関係する場所に現れるのが普通である」ことを教えてくれる。
③信也に「本当の自殺の原因」について心当たりが無いか聞く。
②のだだだだのヒントから、「ピアノが弾けないことが原因で自殺したのならピアノが未練になる筈だが、だとすれば病室に現れることはおかしい」という推理をする。
つまり、美優の未練は病室での出来事にある。
なお、この点は「信也がわざわざ県外の志望度の低い会社に就職したこと」や、「自殺の原因について聞いた際にやや歯切れの悪い様子」をしていることから、「信也が美優の自殺に後ろめたさを感じている」と推理できることもフレーバーになっている。
上記の矛盾を突きつけて信也を問いつめると、「一度だけ、お見舞い中に窓の外を見ていたとき、美優が目隠しのイタズラをしようとしていたかもしれない」ということを聞ける。
④③の内容と、美優の幽霊が向いている方向(問題文から、美優は窓際=パイプ椅子がある方を向いていることが推理できる)から、美優の未練は「信也にもう一度お決まりのイタズラをし、名前を呼んで貰うこと」だと推理。
なお、この解決策をだだだだにチェックさせると、「美優の幽霊が現れる丑三つ時になる前に入室し、ベッドに背中をむけて座っておくこと」や「美優は目隠しができないため自分で目を瞑っておくこと」などの細かい手順のヒントをくれる。
あとは信也に手順を提示してFA。
参加者一覧 7人








出題ごちそうさまでした!この描写のリアリティ、さては体験談ですね? 解き筋に関しては信也の気持ちにもっと寄り添えば良かったなぁと反省。名オカルト探偵の道は遠い。[編集済] [25年09月13日 23:43]



ベッドに背を向ける部分を指示し忘れてました…汲み取ってもらえて良かったです(´・ω・`)おまけ正解ありがとうございます、かっさらい失礼しました。進行にはかなり負担をかけてしまいましたが、「惜別の夜に温もりを」の中の一人になって動くのはとても楽しかったです、だだだださん出題ありがとうございました!神田さんと志村さんはどうかお幸せに…[編集済] [25年09月13日 23:38]





皆様、長時間お付き合いいただき大変ありがとうございました!解説の想定ルートとは少し異なる手順になりましたがお見事!すべての過去は解説にまとめてある(滅茶苦茶長い)ので、お時間のあるときにお読みください![25年09月13日 23:27]











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これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!