

トリック部門
さなめ。「あるなしクイズが俎上としてしっかりと用いられているだけに、答えとなる( A )の意外性が問題文からは上手く隠されており、トリックがとても自然です。トリックを元に編み出される会話の流れもどこかにありそうな雰囲気があり、説得力が高まっています。」


物語部門
さなめ。「スケールの違う問題文にぶつける答えとしてぶっ飛び方がとても合っていて(笑える意味で)面白かったです!それだけでなく、『おやしき編』である理由のはまり方や、本のストーリーや販売方法にばかり注目がいっていたであろう読み手の予想を的確に裏切る背景はとても考えられており、そのバランスの良さが素晴らしいと感じました。」


トリック部門
さなめ。「駅でスキップするとどんなことが起こるだろうな〜と色々リストアップしてみて、しかしそのリストではこの問題は解けないなと考えてしまいました。問題文に一定の流れが生まれており、それが読み手の視点を華麗にずらして真相の根幹を見えなくしているとても巧みな構成でした。」


トリック部門
さなめ。「簡潔な問題文をうまく綺麗な一問に導入させているところがいいなと思いました。また、問題文で明かす事実の絞り方が非常に工夫されており、「あるある!」と思って嬉しくなる問題に特有のそれ以上に何かない物足りなさを言葉えらび、情報えらびの面で補っているところが特に革新的で面白かったです。」


納得部門
さなめ。「わざわざ水をメニューに追加する、という全く非合理なような謎がとても興味を惹きます。謎の上塗りにも感じる細かな記述も、店長の共感できる判断に則すと途端に強烈に納得できる綺麗な構成だと感じました。」


物語部門
さなめ。「シンプルながらにとても鮮烈なトリックです。問題文は間違ってもいないし嘘をついてもいない、何ら不自然な言い回しもない文であるにも関わらず、一つの謎が明確に提示されていて、読み手が勝手に騙されている、という見事なまでのお手本作品でした。」