「あるなしクイズの「ある」なし」「6Good」
良質:3票トリック:1票納得感:2票
◆地下炎さんの「連想クイズ」と某YouTuberがやっていたあるなしクイズのハイブリッドです。
------------------
ある|なし
|
? |亀
? |A.〇〇〇〇〇
? |B.〇〇〇〇
? |C.〇〇
? |D.〇〇〇〇〇
------------------
あるなしクイズです。
「ある」の項目にあり、「なし」の項目にはない、共通点を当ててください。
【ただし、「ある」の項目は解説まで開示されません。】
共通点と「ある」の項目についての質問はできません。
なしの項目の「A」~「D」については「20の扉」形式で質問いただければ「はい/いいえ」で回答します。
「A」~「D」も正解がありますが、正解しても正解ポイントはつきません。
正解ポイントがつくのはあくまでクイズの共通点を当てた方のみとさせていただきます。
「A」~「D」はすべて正解が出なくても問題ありません。共通点がわかった時点で当てられれば勝ちです。
◇質問時のルール (追加有)
・「A」を当てる場合は、頭にAとつけて下さい。
例:A.ウミガメですか?
・頭にアルファベットが無い場合、「A」~「D」に質問したとみなし回答します。
・頭に「A」~「D」のアルファベットをつけた場合は、その言葉に対してのみ回答します。
アルファベットがなければ、「A」~「D」すべてに回答します。
例:C.生き物ですか? → 「C」はい。
例:B.D.人工物ですか? → 「B」はい。「D」いいえ。等
・共通点を解答する際は「」をつけて回答してください。
例:「あるは全て丸いもの」等
・共通点を解答し誤答した方は、
・・他の参加者が共通点を解答し、誤答した時。
・・誤答の解答をしてから1時間経過した時。
以上の時まで共通点の解答をすることが出来ません。
※「A」~「D」への質問や解答は出来ます。
◇問題進行においてご質問ございましたら、相談チャットで私宛に投げてください。
※進行に問題があった場合、途中で進行ルールを調整するかもしれません。
何卒ご了承ください。
※上手く回答が出来ない時に(ご容赦)とつけたりします。察していただくと幸いです。
------------------
ある|なし
|
? |亀
? |A.〇〇〇〇〇
? |B.〇〇〇〇
? |C.〇〇
? |D.〇〇〇〇〇
------------------
あるなしクイズです。
「ある」の項目にあり、「なし」の項目にはない、共通点を当ててください。
【ただし、「ある」の項目は解説まで開示されません。】
共通点と「ある」の項目についての質問はできません。
なしの項目の「A」~「D」については「20の扉」形式で質問いただければ「はい/いいえ」で回答します。
「A」~「D」も正解がありますが、正解しても正解ポイントはつきません。
正解ポイントがつくのはあくまでクイズの共通点を当てた方のみとさせていただきます。
「A」~「D」はすべて正解が出なくても問題ありません。共通点がわかった時点で当てられれば勝ちです。
◇質問時のルール (追加有)
・「A」を当てる場合は、頭にAとつけて下さい。
例:A.ウミガメですか?
・頭にアルファベットが無い場合、「A」~「D」に質問したとみなし回答します。
・頭に「A」~「D」のアルファベットをつけた場合は、その言葉に対してのみ回答します。
アルファベットがなければ、「A」~「D」すべてに回答します。
例:C.生き物ですか? → 「C」はい。
例:B.D.人工物ですか? → 「B」はい。「D」いいえ。等
・共通点を解答する際は「」をつけて回答してください。
例:「あるは全て丸いもの」等
・共通点を解答し誤答した方は、
・・他の参加者が共通点を解答し、誤答した時。
・・誤答の解答をしてから1時間経過した時。
以上の時まで共通点の解答をすることが出来ません。
※「A」~「D」への質問や解答は出来ます。
◇問題進行においてご質問ございましたら、相談チャットで私宛に投げてください。
※進行に問題があった場合、途中で進行ルールを調整するかもしれません。
何卒ご了承ください。
※上手く回答が出来ない時に(ご容赦)とつけたりします。察していただくと幸いです。
20年05月22日 22:09
【新・形式】 [イトラ]
【新・形式】 [イトラ]

地下炎さんの「連想ゲーム」と、あるなしクイズのハイブリッドです。
解説を見る
まず、「ある」の項目も開示したものをご覧ください。
-----------------------
ある | なし
|
鶴 | 亀
ギョーザ|A.シュウマイ
竹とんぼ|B.竹馬
飛行機 |C.船
ペガサス|D.ユニコーン
-----------------------
そして、「ある」の項目に共通するものは
【「羽があるもの」でした。】
本当に正解者が出るのか不安ですが、いかがでしたでしょうか。
-----------------------
ある | なし
|
鶴 | 亀
ギョーザ|A.シュウマイ
竹とんぼ|B.竹馬
飛行機 |C.船
ペガサス|D.ユニコーン
-----------------------
そして、「ある」の項目に共通するものは
【「羽があるもの」でした。】
本当に正解者が出るのか不安ですが、いかがでしたでしょうか。
「【要検索の扉】a SUBLIMINAL MESSAGE」「6Good」
トリック:5票納得感:1票
【
ふっと一息ついた 小学二年生のカメオ君
気合いを入れ直し 足りない部分を埋めていきます
】
よよよよよよよ
ちかちかちかちかちかちかちか
かえかえかえかえかえかえかえ
ひひひひひひひ
はなはなはなはなはなはなはな
おおおおおおおおおおおおおお
あさあさあさあさあさあさあさあさあさあさ...
【
ここでカメオ君 急に{ある甘いもの}が食べたくなりました
本来カタカナのそれを ひらがな七文字で答えて頂きたいのですが
あの一文字だけ小文字にするのを 忘れないようにして下さい】
<ぁいすくりいむ>
(あの一文字だけ小文字)
『解説』
小学二年生 宿題
漢字ノート(104字)
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
先にかん字と大きいひらがなだけ書いて
後から ふりがなをふっていったんだ!
そしたら『ぁいすくりいむ』があったから
食べたくなってきちゃったの!
がまんできないし 今から食ーべよっ!
[参考]
https://ja.wikibooks.org/wiki/小学校国語/漢字/2年生で習う漢字
ふっと一息ついた 小学二年生のカメオ君
気合いを入れ直し 足りない部分を埋めていきます
】
よよよよよよよ
ちかちかちかちかちかちかちか
かえかえかえかえかえかえかえ
ひひひひひひひ
はなはなはなはなはなはなはな
おおおおおおおおおおおおおお
あさあさあさあさあさあさあさあさあさあさ...
【
ここでカメオ君 急に{ある甘いもの}が食べたくなりました
本来カタカナのそれを ひらがな七文字で答えて頂きたいのですが
あの一文字だけ小文字にするのを 忘れないようにして下さい】
20年05月23日 21:00
【20の扉】 [青信号]
【20の扉】 [青信号]
解説を見る
<ぁいすくりいむ>
(あの一文字だけ小文字)
『解説』
小学二年生 宿題
漢字ノート(104字)
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
え朝いすくりいむ
答朝多話引帰近読
先にかん字と大きいひらがなだけ書いて
後から ふりがなをふっていったんだ!
そしたら『ぁいすくりいむ』があったから
食べたくなってきちゃったの!
がまんできないし 今から食ーべよっ!
[参考]
https://ja.wikibooks.org/wiki/小学校国語/漢字/2年生で習う漢字
「だって子供は…」「6Good」
トリック:5票納得感:1票
30になって子供のことが気になり出したウミコが、そのとき結婚も出産も考えてなかったのはなぜだろう? ただしウミコは健康な未産婦とする。
20年05月29日 19:19
【ウミガメのスープ】 [猫判]
【ウミガメのスープ】 [猫判]

一部の人には要知識かもしれない
解説を見る
__
(30)
T
標識を見て法定速度が30km/hになったと知ったウミコ(20歳)は、ここが生活道路だと思ったので子供の飛びだしを警戒して速度を緩めたのだった。
「だって子供は行動が読めないからね」
(30)
T
標識を見て法定速度が30km/hになったと知ったウミコ(20歳)は、ここが生活道路だと思ったので子供の飛びだしを警戒して速度を緩めたのだった。
「だって子供は行動が読めないからね」
「それができたら苦労はしない」「6Good」
物語:5票納得感:1票
少年はちょっとした怪我や体調不良でも学校の保健室に行くのだが、その際保健室の先生とほとんど話さないのは、「保健室の先生が嫌いだから」というだけではない。
では、他の理由とはなんだろう?
では、他の理由とはなんだろう?
18年08月13日 21:16
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

スープ病
解説を見る
「先生、早見君が怪我しました」
いつもより高い声で隣にいる長井が言うと、多田はいつも通り柔らかく笑って聞き飽きたセリフを口にする。
「また連れてこられちゃったのか。早見君、今日はどこ?」
「腕です、左の。教室で掃除してて。早見君が机を運んでるとき、ふざけた男子がホウキ振り回して。ホウキがささくれてたみたいで、ほら、腕に切り傷ができちゃったんです」
聞かれた俺ではなく、長井がスラスラと説明する。これも毎度のことだ。
「どれ、見せてごらん」
「……大した傷じゃないからいいですよ」
「多田先生にちゃんと見てもらわなきゃダメだよ。血も出てたし。早見君、いつもそうやって我慢するから」
君づけで呼ばれるのが気持ち悪い。長井は小学生の頃からの幼なじみで、ずっと俺のことを呼び捨てしている。
多田は俺の左腕を眺め、袖についた血にちらりと目をやると、またあの笑顔を浮かべた。
「ああ、ちょっと範囲が広いから、血も多かったかもしれないね。もう出血は止まっているし、深くないから大丈夫だよ。念のため消毒はしておこうか」
「お願いします。できれば怪我したってことがわかるように、大きな絆創膏ももらえますか? 怪我させた人に、ちゃんと反省してもらわなきゃ」
長井は口をとがらせて怒っている風を装うが、本当に怒っていたら、この程度では済まない。それはもう般若のごとく恐ろしいのだ。俺は何度も見たことがある。
「そうだね、もし目に入ったりしていたら、大変なことになっていたしね。ちょっと大袈裟だけど、ガーゼにしようか」
「いや、そんなにしなくても――」
「そうしてください! ね、早見君。佐々木君、ヘラヘラ笑って全然悪びれてなかったじゃん。マズイことしたってわからせた方がいいんだよ」
佐々木は中学に入ってから知り合った奴だが、やはり長井は普段呼び捨てしている。
多田は慣れた手つきで俺の腕にガーゼをあて、医療テープで綺麗に止めていく。長井はその様子をまばたきもせずにじっと眺めている。ただでさえ多田に触られるのが嫌なのに、もう痛くもない傷にこの処置は、なんとも居心地が悪い。
「さすが多田先生、本当に器用ですね!」
「ありがとう」
また、笑う。多田は自分の笑顔の効果を絶対わかっている。
「おっと、そろそろ掃除の時間が終わるね。教室に帰って、その佐々木君とやらに説教してやってね」
「はい、先生、ありがとうございました! ……ほら、早見君!」
「……ありがとうございました」
今すぐガーゼを引き剥がしてやりたいくらいなのだが、大人しく従う方が早く退場できそうだ。仕方なく小声で礼を言う。
「長井さんは本当にしっかりしているね」
最後にとびっきりの笑顔と褒め言葉。本当ははしゃぎ出したいくらい嬉しいのだろうけれど、それをなんとか抑えて、お上品な笑みを浮かべつつ、お辞儀をする長井。苛立つ気持ちを、保健室のドアを粗っぽく閉めるだけで、我慢した。
「もう、早見、態度悪すぎ! 先生に失礼でしょうが!」
ふくらはぎに容赦ない蹴りが入る。保健室から出た途端、これだ。そのまま教室へ向かう廊下をずんずん進む。長井の後ろについていく形で、俺も歩き出す。
「言ってるだろ? 多田は嫌いなんだって。あんまり話したくないんだよ」
「あんなに素敵な先生が嫌いなんて! 先生がカッコいいから、僻んでるんじゃないの?」
「……合わないだけだっての」
確かに多田をカッコいいと言う女子はたくさんいる。今年の四月に赴任してきたときは、保健室の養護教諭が若い男ということで、抵抗を感じる女子(と、ガッカリする男子)も少なくなかったはずだが、半年も経たずに生徒からも保護者からも好かれる人気教師になった。あいつを嫌う俺はかなりの少数派だろう。
「俺の態度が嫌なら、自分で仮病使えばいいだろう」
「嫌よ、多田先生に対して嘘つきたくないの」
「多田の前で猫かぶってるのは嘘に入らないのか? ……痛っ!」
今度はすねを蹴られた。
「じゃあもう直接話しかければいいじゃん。保健室に遊びにきました、先生とおしゃべりしたいんですって」
一瞬、その状況を想像したのか、長井はピタリと止まる。パッと振り返った彼女の顔は、真っ赤に染まっていた。
「そ……そんなの無理、無理! それができたら苦労はしないわよ!」
俺が怪我したり具合が悪そうにしたりすると、長井が嫌がる俺を保健室に引っ張っていく……と見せかけて、実は俺も共犯なのだ。俺は必ず、大丈夫だから保健室には行かない、と言う。長井が行った方がいいと説得する。結果、俺ひとりだとちゃんと保健室に行かないので、長井が付き添う形になる。保健室に行く口実ができるわけだ。
「付き合わされて、嫌いな奴の手当てを受ける俺の身にもなれよ」
「悪いってば! でもこんなの頼めるの、長井しかいないんだもん!」
「じゃあ、俺があいつとあんまりしゃべらないのも多目に見ろよ。それに、その方がお前、たくさん話せていいだろう?」
「……あ、確かに、ね」
今まで気づいていなかったのか、こいつ。当然、嫌いだから話したくないというのもあるが、同時に長井にとってもそれがよかろうと思ってやっていたのに。
「早見、ありがとう」
保健室で見せたよそゆきの笑みではなく、気にしている八重歯を遠慮なくのぞかせた笑顔。
たまにこいつは、いやに素直になる。調子が狂う。
「……わかればいい。ほら、もう少し急ぐぞ」
教室まではあと少しだ。早足になる俺に歩調を合わせて、長井も小走りになる。
「かわりにさ、早見に好きな人ができたらいくらでも協力するから。ね、遠慮せず頼んでよね」
お礼のつもりなのだろうが、突然そんなことを言ってくるものだから、ぎょっとする。
「……お前に手伝ってもらうことなんてない」
「なにそれ、役に立たないって意味?」
にらみをきかせて、肩にグーパンチをあてる素振り。
多田の前で見せる澄ました顔より、そうやって目まぐるしく変わる表情の方が良いと思うのだが、それは教えてやらない。
「役に立たないことはないだろうが、お前に誰が好きか教えなきゃならねぇじゃん」
「いいじゃないの、幼なじみの仲なんだからさ。あれ? もしかしてもういるの? ねぇねぇ、ちょっと打ち明けてみなさいよ、ほらほら」
まったく、この女は。
最後の質問を無視して、あと数メートルの距離を走った。後ろで長井が逃げたな、などと叫んでいる。そりゃあ逃げるに決まっている。
好きな奴を打ち明けろだって? 簡単に言ってくれる。
それができたら、こんな苦労はしていない。
END
【要約解説】
少年が片思い中の少女は、保健室の先生に夢中で、少年の怪我や体調不良を口実に保健室へ一緒に来る。恋敵である先生のことはもちろん嫌いなのだが、自分が黙っていた方が少女が先生とたくさん話せるので、少女のためにほとんど喋らないようにしているのだ。
いつもより高い声で隣にいる長井が言うと、多田はいつも通り柔らかく笑って聞き飽きたセリフを口にする。
「また連れてこられちゃったのか。早見君、今日はどこ?」
「腕です、左の。教室で掃除してて。早見君が机を運んでるとき、ふざけた男子がホウキ振り回して。ホウキがささくれてたみたいで、ほら、腕に切り傷ができちゃったんです」
聞かれた俺ではなく、長井がスラスラと説明する。これも毎度のことだ。
「どれ、見せてごらん」
「……大した傷じゃないからいいですよ」
「多田先生にちゃんと見てもらわなきゃダメだよ。血も出てたし。早見君、いつもそうやって我慢するから」
君づけで呼ばれるのが気持ち悪い。長井は小学生の頃からの幼なじみで、ずっと俺のことを呼び捨てしている。
多田は俺の左腕を眺め、袖についた血にちらりと目をやると、またあの笑顔を浮かべた。
「ああ、ちょっと範囲が広いから、血も多かったかもしれないね。もう出血は止まっているし、深くないから大丈夫だよ。念のため消毒はしておこうか」
「お願いします。できれば怪我したってことがわかるように、大きな絆創膏ももらえますか? 怪我させた人に、ちゃんと反省してもらわなきゃ」
長井は口をとがらせて怒っている風を装うが、本当に怒っていたら、この程度では済まない。それはもう般若のごとく恐ろしいのだ。俺は何度も見たことがある。
「そうだね、もし目に入ったりしていたら、大変なことになっていたしね。ちょっと大袈裟だけど、ガーゼにしようか」
「いや、そんなにしなくても――」
「そうしてください! ね、早見君。佐々木君、ヘラヘラ笑って全然悪びれてなかったじゃん。マズイことしたってわからせた方がいいんだよ」
佐々木は中学に入ってから知り合った奴だが、やはり長井は普段呼び捨てしている。
多田は慣れた手つきで俺の腕にガーゼをあて、医療テープで綺麗に止めていく。長井はその様子をまばたきもせずにじっと眺めている。ただでさえ多田に触られるのが嫌なのに、もう痛くもない傷にこの処置は、なんとも居心地が悪い。
「さすが多田先生、本当に器用ですね!」
「ありがとう」
また、笑う。多田は自分の笑顔の効果を絶対わかっている。
「おっと、そろそろ掃除の時間が終わるね。教室に帰って、その佐々木君とやらに説教してやってね」
「はい、先生、ありがとうございました! ……ほら、早見君!」
「……ありがとうございました」
今すぐガーゼを引き剥がしてやりたいくらいなのだが、大人しく従う方が早く退場できそうだ。仕方なく小声で礼を言う。
「長井さんは本当にしっかりしているね」
最後にとびっきりの笑顔と褒め言葉。本当ははしゃぎ出したいくらい嬉しいのだろうけれど、それをなんとか抑えて、お上品な笑みを浮かべつつ、お辞儀をする長井。苛立つ気持ちを、保健室のドアを粗っぽく閉めるだけで、我慢した。
「もう、早見、態度悪すぎ! 先生に失礼でしょうが!」
ふくらはぎに容赦ない蹴りが入る。保健室から出た途端、これだ。そのまま教室へ向かう廊下をずんずん進む。長井の後ろについていく形で、俺も歩き出す。
「言ってるだろ? 多田は嫌いなんだって。あんまり話したくないんだよ」
「あんなに素敵な先生が嫌いなんて! 先生がカッコいいから、僻んでるんじゃないの?」
「……合わないだけだっての」
確かに多田をカッコいいと言う女子はたくさんいる。今年の四月に赴任してきたときは、保健室の養護教諭が若い男ということで、抵抗を感じる女子(と、ガッカリする男子)も少なくなかったはずだが、半年も経たずに生徒からも保護者からも好かれる人気教師になった。あいつを嫌う俺はかなりの少数派だろう。
「俺の態度が嫌なら、自分で仮病使えばいいだろう」
「嫌よ、多田先生に対して嘘つきたくないの」
「多田の前で猫かぶってるのは嘘に入らないのか? ……痛っ!」
今度はすねを蹴られた。
「じゃあもう直接話しかければいいじゃん。保健室に遊びにきました、先生とおしゃべりしたいんですって」
一瞬、その状況を想像したのか、長井はピタリと止まる。パッと振り返った彼女の顔は、真っ赤に染まっていた。
「そ……そんなの無理、無理! それができたら苦労はしないわよ!」
俺が怪我したり具合が悪そうにしたりすると、長井が嫌がる俺を保健室に引っ張っていく……と見せかけて、実は俺も共犯なのだ。俺は必ず、大丈夫だから保健室には行かない、と言う。長井が行った方がいいと説得する。結果、俺ひとりだとちゃんと保健室に行かないので、長井が付き添う形になる。保健室に行く口実ができるわけだ。
「付き合わされて、嫌いな奴の手当てを受ける俺の身にもなれよ」
「悪いってば! でもこんなの頼めるの、長井しかいないんだもん!」
「じゃあ、俺があいつとあんまりしゃべらないのも多目に見ろよ。それに、その方がお前、たくさん話せていいだろう?」
「……あ、確かに、ね」
今まで気づいていなかったのか、こいつ。当然、嫌いだから話したくないというのもあるが、同時に長井にとってもそれがよかろうと思ってやっていたのに。
「早見、ありがとう」
保健室で見せたよそゆきの笑みではなく、気にしている八重歯を遠慮なくのぞかせた笑顔。
たまにこいつは、いやに素直になる。調子が狂う。
「……わかればいい。ほら、もう少し急ぐぞ」
教室まではあと少しだ。早足になる俺に歩調を合わせて、長井も小走りになる。
「かわりにさ、早見に好きな人ができたらいくらでも協力するから。ね、遠慮せず頼んでよね」
お礼のつもりなのだろうが、突然そんなことを言ってくるものだから、ぎょっとする。
「……お前に手伝ってもらうことなんてない」
「なにそれ、役に立たないって意味?」
にらみをきかせて、肩にグーパンチをあてる素振り。
多田の前で見せる澄ました顔より、そうやって目まぐるしく変わる表情の方が良いと思うのだが、それは教えてやらない。
「役に立たないことはないだろうが、お前に誰が好きか教えなきゃならねぇじゃん」
「いいじゃないの、幼なじみの仲なんだからさ。あれ? もしかしてもういるの? ねぇねぇ、ちょっと打ち明けてみなさいよ、ほらほら」
まったく、この女は。
最後の質問を無視して、あと数メートルの距離を走った。後ろで長井が逃げたな、などと叫んでいる。そりゃあ逃げるに決まっている。
好きな奴を打ち明けろだって? 簡単に言ってくれる。
それができたら、こんな苦労はしていない。
END
【要約解説】
少年が片思い中の少女は、保健室の先生に夢中で、少年の怪我や体調不良を口実に保健室へ一緒に来る。恋敵である先生のことはもちろん嫌いなのだが、自分が黙っていた方が少女が先生とたくさん話せるので、少女のためにほとんど喋らないようにしているのだ。
「暴利と友情」「6Good」
納得感:6票
山本は友人である田中に、{無利子で10万円を貸した。}
半年後、山本は田中に{「半年前に貸した100万円、返してくれない?」}と言ったという。
一体どういうことだろう?
半年後、山本は田中に{「半年前に貸した100万円、返してくれない?」}と言ったという。
一体どういうことだろう?
20年06月06日 19:33
【ウミガメのスープ】 [やすくん]
【ウミガメのスープ】 [やすくん]
解説を見る
山本「なあ萬田、実は相談があんねんけど・・・。」
萬田「おうどないしたんや。」
山本「高校時代の友達にさ、田中っていただろ?」
萬田「ああ、あの暗かった奴な。」
山本「俺さあ、アイツに金貸してんねん。」
萬田「ふむ、いくらよ。」
山本「・・・10万円。」
萬田「うせやろ!?」
山本「友達やし、困った時はお互い様ってことで、無利子で貸したんやけどな。貸してから半年も経ったのに、連絡すら寄越さへんねん。」
萬田「『あげたことにせえ』って言うには・・・10万円はちと高すぎるなあ。」
山本「うん、さすがにちゃんと返して欲しいわ。」
萬田「借用書は作ったんやろな?」
山本「友達に金貸すのにそんなん作らへんよ。」
萬田「アホか!『そんなん借りてへん』ってしらばっくれられたらどないすんねん!」
山本「せやな、アホなことしたわ・・・。」
萬田「お人好し過ぎやねん、お前。」
山本「明日にでも田中の家に行って、いつ返してくれるんか聞いてみるわ。」
萬田「おう山本、そん時はな、『この前貸した100万円、はよ返せ』って言うんやで。」
山本「え、なんで?」
萬田「そしたらな、{『借りたんは10万円やろ!』って言い返してきよる。それを胸ポケットに隠したボイレコで録音しとき。万が一の時の借用書代わりになる}で。」
山本「あ、なるほどな。お前に相談して良かったわ。ありがとな、萬田。」
萬田「俺やったら地の果てまで追い詰めて鬼の取り立てすんねんけどなあ。」
山本「やめて怖い。」
萬田「おうどないしたんや。」
山本「高校時代の友達にさ、田中っていただろ?」
萬田「ああ、あの暗かった奴な。」
山本「俺さあ、アイツに金貸してんねん。」
萬田「ふむ、いくらよ。」
山本「・・・10万円。」
萬田「うせやろ!?」
山本「友達やし、困った時はお互い様ってことで、無利子で貸したんやけどな。貸してから半年も経ったのに、連絡すら寄越さへんねん。」
萬田「『あげたことにせえ』って言うには・・・10万円はちと高すぎるなあ。」
山本「うん、さすがにちゃんと返して欲しいわ。」
萬田「借用書は作ったんやろな?」
山本「友達に金貸すのにそんなん作らへんよ。」
萬田「アホか!『そんなん借りてへん』ってしらばっくれられたらどないすんねん!」
山本「せやな、アホなことしたわ・・・。」
萬田「お人好し過ぎやねん、お前。」
山本「明日にでも田中の家に行って、いつ返してくれるんか聞いてみるわ。」
萬田「おう山本、そん時はな、『この前貸した100万円、はよ返せ』って言うんやで。」
山本「え、なんで?」
萬田「そしたらな、{『借りたんは10万円やろ!』って言い返してきよる。それを胸ポケットに隠したボイレコで録音しとき。万が一の時の借用書代わりになる}で。」
山本「あ、なるほどな。お前に相談して良かったわ。ありがとな、萬田。」
萬田「俺やったら地の果てまで追い詰めて鬼の取り立てすんねんけどなあ。」
山本「やめて怖い。」