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サバオ「は？どうしてこれが……」

サバオは地方の習慣や風習マニアである。
勿論、今目の前に広がる風習も知っていた。

それが地元で行われることを除いては。

サバオ「あれ、この風習ってとなりの県の風習だって、
秘〇のケンミンshowで言ってたのに……」

テレビや本から勉強するばかりで家に引きこもっていたサバオは
実は地元の文化にすら疎かった自分を恥じたのである。

他所の文化も興味深いけど、地元ももっと好きになれる、そんな問題。

カメオには二歳になる娘がいた。

「お出掛けするから、たっちして！」(赤ちゃん言葉で立ちなさいの意)

と言うと、
「たーっち！」
娘は渾身の平手打ちでカメオの顔面にタッチしたのでした(о´∀`о)

母がのど自慢の番組を見たとき、のど自慢の地域の文字は映像そのものには映らなかった。
しかし、テレビの映像の右上に放送している番組がどこの放送局かを示すバーがあった。
そのバーには「N〇K総合・東京」と表示されていた。

N〇K総合の場合、放送局表記は「N〇K総合」のあとに、どこの地域のN〇K放送局から番組を受信しているのかを示す文字が入る。
私の地域では、N〇Kの東京放送センターの番組を受信できるため、地域表示は「東京」となる。

そのバーを見た母は、のど自慢そのものが東京で撮影されたものと勘違いしたのであった。

スズキはコーヒーを注文した後ミルクが付いていなかった為ミルク(関西でのフレッシュ)を頼んだが、牛乳(一般的な牛乳)が運ばれてきた為コーヒーの他に牛乳の分も支払わないといけないと思った。

父親はアメリカ人、母親は日本人であるカメオくん。
まだ5歳だ。
英語は喋れるが、日本語、なかでも漢字は少し苦手のようだ。
無理もない。
つい最近まではアメリカで暮らしていたのだ。
日本にやってきてまだ少ししか経っていない。

でも今年から小学校に上がるのだ。
少しでも日本語の勉強をさせなければいけないと思った母親はまず、
「ぼくはかんじがよめません」
と言えるように教えることにした。
言えた方が何かと便利だと思ったからだ。

せっかくなので、読みの練習も一緒にさせたい。
パソコンにひらがなで打ち込んで、読ませるのがいいだろう。

だが、打ち込んだときに、いつもの癖で漢字に変換してしまった。
「僕は漢字が読めません」

ひらがなは少し読めるカメオくんがそれをみて、
「はがめません」とひとこと。
ひらがなの部分だけ読んだのだ。
「それはそうだ。漢字はまだはやいよね。」と思った母親は、
もう一度ひらがなで打ち直した。