みんなのブックマーク

デートに行くなら「5ブックマーク」
毎週末は妻の晴美とデートに行くことにしていた洋介。この週末デートは二人が出会った頃からずっと続いてる習慣であり、自然が好きな晴美の希望で海や山などに行くことが多かった。

しかしある時、晴美が「今日は新しく駅前にできたカフェに行きたい」と言い出した。それからというもの、晴美の希望する行き先は町のデパートやレストランが殆どで、あれだけ好きだった自然を見に行きたがることは全く無くなった。

さて、{晴美が上記のようなことを言い出した理由}を答えてほしい。
25年11月29日 21:04
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]



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【簡易解説】
生前、年老いた夫に車を運転するのを止めて欲しかった晴美だったが、直接言っても洋介は免許を返納してくれなかった。その理由の一つが週末デートで遠出をする機会(=晴美の希望)にあると悟った晴美は、デートの行き先に近場を希望するようになった。



【長め】

1.

「洋介さん、少し…お話があります」

そう言うと晴美は、居間でテレビを見ていた洋介の向かい──ちゃぶ台を挟んだ反対側に腰を落とした。
雰囲気があまりにも仰々しかったので、洋介の頭には一瞬離婚の二文字が過ったが、どうやらその手の話題ではないらしい。


「今週末のお出かけなんですけどねぇ」


内容は2人での今週末のお出かけ、有り体に言えばドライブの行き先の"希望"を伝えに来たようだった。
週末のドライブデートは2人が付き合い始めたばかりの大学生の頃からの習慣であり、特別用事がなければ欠かさず行われている、ある種のルーティーンだ。
2人とも定年し、平日の予定にもすっかり空きができてからは、週の中頃に晴美からそれとなく行き先の希望を伝えに来る───これもいつものことだった。

だから驚いたのは「晴美がデートの行き先の希望を伝えに来た」ことに対してではなく、その肝心の希望内容が「このあいだ駅前に新しくカフェ」だったこと、に対してである。

晴美は昔から自然というものが好きだった。
初めての週末デートはやはり大学生の頃であったが、その時も晴美の希望で隣県の山に行った。今日日に至るまでその傾向は変わらず、少なくとも「駅前のカフェ」なんて人里の極みのような場所を希望されたのは、この時が初めてのことだった。

2.

洋介さんはよく気の回る人で、少なくとも自分のプライドを優先して意固地になるようなことは決して無い人だった。
だから私が「そろそろ免許を返納しませんか」と言った時、その表情がなんとなく渋いものになっていたのも、「老人扱いされたから」なんて理由では無いことは察しがついた。

ほぼ同時に、週末のお出かけのことが気がかりだったのだろう、と思った。車を運転しなくなったら、"私が希望する"山や海に気軽に行けなくなるから。

私はそれから、お出かけの行き先にあまり遠方は希望しなくなった。
洋介さんは不思議そうな反応をしていたけど、「義娘との話題を増やすためにハイカラな場所に行ってみたい」とか言って納得させた。それでも最初はあまり腑に落ちていない様子だったけれど、一月二月と続けば理由を問うてくることもなくなった。

確かに自然は好きだし、あまり人の多い場所は得意では無いけれど、別に洋介さんと一緒ならどこだって良いと思った。

そんな日々が半年くらい続いて、洋介さんは観念したように免許を返納した。薄々自分でも「危ない」と思っていたのだろう。
それを見て自分でも驚くくらい、ほっとしたのを覚えている。

3.

「信也、晴美の…母さんのお墓だけどな、山の方の寺で納めてもらうことにしたから」

母の遺品整理の最中、唐突に父はそう言った。
その内容に別段不満も反対意見も無かったけれど、作業の手を止めた俺を見た彼は「思うところがある」と判断したらしい。なんの相談もしないで決めたことを謝られた。

詳しく聞いてみればその寺は最寄りこそ実家と同じ駅だが、かなり山あいの方にある寺で、父の家から徒歩だと一時間くらいかかる場所だった。

「もうちょい近場でもいいんじゃないの」

「…母さん、静かなとこが好きだっただろ」

その返答を聞いて「ああ」と思い出したのは、両親が昔から習慣にしていたデートの件だった。小さい頃は俺も一緒に連れていって貰ったけど、俺が大学生になって実家を出てからもずっと続いていたし、実は行く先が山やら海ばかりだったのは母の希望だったという話は、このあいだの葬式で父から初めて聞いたのだった。

どうも晩年は、母はあまり遠出を希望しなくなったらしかった。父は「今思うと運転を止めてほしくて気を使ったのかもなぁ」なんて言っていた。これも葬式で聞いた話だった。

つまるところ父は、母に気を使わせたことが心残りなので、母の好きそうな場所に墓を建てたいと言っているようだった。尚更反対意見など無いわけだが、気がかりなことは一つある。

「免許返納したんでしょ、まさか歩いて行くの」

父もいい歳だ。別に元々老人には違いなかったが、特に母が亡くなってからは一層痩せたし、一層老けたように思う。長時間歩くのはどうあっても無茶だった。
車がある頃はどうとでもなったかもしれないが、母が亡くなる一年前に父は運転をやめた。
より正確に言えば、父が免許返納するのを見届けてから、母は弱っていったようにも思う。それからスイッチを切ったみたいに、あっけないくらいのスピードで、母は目を覚まさなくなった。ひょっとしたらずっと心配だったのかもしれないな、なんてことを考えた。

「うん、自転車をな、買おうと思う」

「ああ…」

乗り物と言えば車を運転する姿しか見たことがなかったので思わず「乗れるのか」と聞いてしまったが、「馬鹿にするな」と笑われた。

まあ、最近は電動でアシストしてくれるものもあるし、かえっていい運動になるだろう。自転車なら母も許してくれるんじゃないだろうか。

そう言うと父は「そうだな」なんて笑って、また遺品整理の作業に戻った。

最後に母と話したとき、母は「洋介さんが暇そうにしてたら新しい趣味でも作ってあげて欲しい」と言っていた。
自分が死んだ後、週末デートという習慣が無くなった父を心配しての言葉だったのだろうが、たぶん大丈夫だろうと思った。

きっと父は週末になったら、新しく買った自転車で母の墓参りに行くのだろう。どちらかと言えば俺は、その時父が母と話す話題かなんかを提供する方に注力した方がいいかもしれない。

とりあえず、「父には週一くらいで電話をしようかな」なんて、そんなことを考えた。

(了)
???「ようやくお目覚めのようですね。さて今からあなた達にはゲームをしてもらいます。敗者には、そうですね…死んでもらいましょうかクックックッ」

目が覚めると一面真っ白な壁にドアと小さな窓だけついている部屋に閉じ込められたデスゲームの参加者たち。
ドアには鍵がかかっているし窓ははめ殺しである。

さて開始されたゲームの制限時間ギリギリに参加者たちが同時に窓に付けたものは何?

※質問制限なし!
※???(デスゲーム主催者)の目的や参加者たちとの関係などは特に重要ではありません
25年12月04日 22:00
【20の扉】 [ダニー]



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A.唇
デスゲームの参加者は2人。カップルである。
2人別々の部屋に閉じ込められ、それぞれの部屋の様子は一つだけ付いている窓で見ることができる。
2人はどちらが生き残るかを決めることができず、2人で死ぬことを選び、窓越しに最後の別れをしたのであった。



???「これ!こういうやつ見たかったの!大丈夫!誰も死にまっせーん!!!」
揺れるマリーゴールド「5ブックマーク」
「なんでこんな大事な日に寝坊すんだよ!」
「しょうがないじゃん、目覚まし鳴らなかったんだから」
「そんなんで向こうでちゃんとやってけるのかよ!」
「はいはいお説教はいいからしっかり漕ぐ!いそげー!」

始発の電車で幼馴染の鼠屋敷さんが都会に旅立っていく。

離小島君は自転車の後ろに鼠屋敷さんを乗せて全力で駅に向かい、なんとか始発の時間に間に合うことができた。

駅には離小島君の他にも同級生たちが見送りに来ていた。

電車に乗り込んだ鼠屋敷さんに、めいめいがお別れや励ましの言葉を投げかける。
しかし無情にも電車のドアは閉まり、鼠屋敷さんを乗せて走り出していった。

離小島君はその寂しさで涙が溢れてきた。

その泣き顔をみんなに見られないようにするために{鼠屋敷さんからもらった手紙を頭の上に載せた}のはなぜ?
25年12月11日 22:00
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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「なんでこんな大事な日に寝坊すんだよ!」
(本当は寝坊なんかしてないんだけど)
「しょうがないじゃん、目覚まし鳴らなかったんだから」
(あんたからもらった目覚まし、超うるさいんだもん)
「そんなんで向こうでちゃんとやってけるのかよ!」
(それはちょっと不安、だな)
「はいはいお説教はいいからしっかり漕ぐ!いそげー!」
(急いでほしく、ないな…)

自転車で2人乗りの最中、鼠屋敷さんは{離小島君が着ているパーカーのフードの中にこっそりと手紙を入れた。}
面と向かって渡す勇気がなかったからだ。

そんなことをされているとはつゆ知らず、離小島君は全力で自転車を漕ぎ、なんとか始発の時間に間に合わせた。

「元気で、やれよ」
電車に乗り込んだ鼠屋敷さんにぶっきらぼうに声をかける離小島君。
離小島君の言葉に頷いたところで電車のドアが閉まった。

電車はゆっくりと動き出し、鼠屋敷さんの姿はどんどんと小さくなっていく。

離小島君は目に涙が溜まっていることに気づいた。
(あれ?俺、なんで…?)
こんな顔、クラスのみんなに見られたくない。
そう思った離小島君は咄嗟にパーカーのフードを目深に被った。

そこで初めて自分の頭の上に{何かが載っていること}に気づいたのであった。
人と人狼と狼と「4ブックマーク」
一風変わったウミガメ人狼です。

途中参加大歓迎です。

【ルール】

1.第一の質問では役職を聞いてください。
2.目的は自分達の陣営の勝利条件を導き出し、勝利して下さい。
3.自分達の陣営が勝利するためには他人に迷惑をかけないかぎり、何をしても構いません。
4.勝利条件はウミガメのスープ形式で当てることができます。
5.犠牲者は昼の投票と夜の投票で決定します。
投票は各陣営で1票の重みが異なります。
犠牲者は各陣営の霊媒師を質問してください。
6.霊媒師は各陣営2人づつで、出題者を媒介として双方相手を知ることはスープ形式以外の手を使わないで下さい。
7.本ウミガメ人狼はコメント欄で必ず参加表明して下さい。
成り済ましコメントを許可する場合はコメントで成り済まし許可表明を出してください。
8.勝利した陣営の皆さんは質問欄で何かしら言ってください。正解つけます。

【陣営について】
市民陣営、人狼、狼の3つの陣営が存在します。

【役職について】
霊媒師・・・各陣営に2名
自分達の陣営の犠牲者の声を届けることができます(届けなくてもいいです)。

荒し屋・・・各陣営3名
秘密の部屋やコメント欄で他の陣営を錯乱させることができます。

【犠牲者について】
投票の翌朝には発表されていると思います。
霊媒師にミニメで連絡を入れて下さい。
以後霊媒師を媒介としての参加となります。

【投票について】
初夜殺しは無しです。
昼も夜も、投票は質問として「昼or夜・誰に投票」的内容でお願いします。
投票結果はヒントとして表示されます(1票の重みに片寄り有り)。
票の重みの片寄りは下の三種類です。
得票数×2
得票数×1
得票数×0
ただし、昼と夜では重みが異なります!!!!!

では皆さん、勝利を目指して頑張ってください。
18年08月26日 02:23
【新・形式】 [折鶴聖人]

途中参加大歓迎です!!!!!初夜は8/27の晩です。




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参加者の皆さん、おめでとうございます!!!!!
TRUE ENDを迎えたよ!!!!!
名無しさんの言う通り、世界はハッピーエンドでできているんだネ。

これより、凄惨なるデスゲームは完結しました!!!!!
ゲームマスターは人口が減ってきたところで乗っ取るつもりだったようだ。
これにて皆の安住と犠牲者の追悼を祈って、終止符を打つとしよう。












【死人】ゲームマスターより

大本の設定では、狼陣営<市民陣営<人狼陣営ってなるはずだったんだけど・・・

【各陣営の勝利条件】

市民陣営の勝利条件
人狼+狼<市民とする。

人狼陣営の勝利条件
市民=0名とする。

狼陣営の勝利条件
市民<狼≧人狼とする。

【夜用投票の1票の重みの片寄り】

市民陣営・・・投票数×2

人狼陣営・・・投票数×0

狼陣営・・・投票数×1


【昼用投票の1票の重みの片寄り】

市民陣営・・・投票数×0

人狼陣営・・・投票数×2

狼陣営・・・投票数×1

【スタート時の人数】

市民陣営・・・4人

人狼陣営・・・4人

狼陣営・・・3匹

【各陣営の霊媒師】

市民陣営・・・とうふさん&なちおさん

人狼陣営・・・ナナマガリさん&秋風25さん

狼陣営・・・ゆっくりニッケルさん&みそさん

【各陣営の荒し屋】

市民陣営・・・&&

人狼陣営・・・&&

狼陣営・・・&&

人数が足りないから必要無かったなです(人数多いと墓穴を掘りに行く役職になります)。

で開始しました。

ワシを除いた、計4名の犠牲者は私の手により、美しく調理されました\(●∀●)/

【隠しEND】
真のTRUE END
クリア条件
人も人狼も狼も生きている状態で、人と人狼と狼が仲良くてを取り合うためにゲームマスターを殺害する(投票で折鶴聖人に投票する)
だってこのゲームを始めた人を消せば、皆殺りあわなくてすむでしょ?
みんなちがってみんないい(タイトル回収)なんだから・・・元ネタ:金子みすゞ『星とたんぽぽ』
ワシへの投票は単位が票(人)なので、ワシに投票した人数が票数になります。
なお、最初にこのENDの存在に気づいた方には、正解が付与されます。(第一発見者はこはいちさんです)

改めて、皆様、ご参加いただき、ありがとうございました。













では犠牲者の復活の呪文(?)を唱えよう。

カチッ
【ウミガメ】
カチッ
『人と人狼と狼と』
カチッ
『ファイルを消去する』
カチッ
「ファイルを消去しますか?」
カチッ
ファイルを消去しています。
『完了しました』
(ゲームの記録ファイルがワシの手によりすべて消される)

【ゲームマスターの死体が消え失せ、犠牲者達が甦る】

皆が仲良く幸せに暮らしたのだった。

人も人狼も狼も、みんな違って皆良い。








見た目は違っても、中身は違っても、皆平等に生物なのに変わりはない。
誰も殺し合う必要性は無いのだ。
皆が幸せに暮らせる世界を破壊することは誰の利益にもならない。
どんなに破壊衝動に襲われてもやって良いことと悪いことが有る。
もし自分の中の獣が暴れそうになっても、頭の中だけで暴れさせよう。
いつかは自分に反ってくるのだから・・・・・・











???「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」












???「オ・・エテ・・・・ヨ・・・・・・・・。ゼッ・・・・ニ、・・ウカ・・・・・・テヤルカ・・・・・・・・・・・・・。」

The・・・End・・・・・・?
【TRUE END】














あとがき
原作は一応自作の小説です。
原作では、各陣営の者は鍵の掛かった小屋に入れられており、投票は殺される人物の名前を書いた紙を扉の下に出しておく形でした。
各部屋には無線機等の通信機が置いてあり、特定の範囲内でしか使用できない様に妨害電波を出されていました。
終章以外は殺される人物目線で描き、終章の前半が生存者、後半(隠しEND発見後)がゲームマスター目線で描かれている『おはなし』でした。
エンディングから想像がつくと思いますが、続編に続きます。
解説文も後半部分は本文を引用しています(『おはなし』タグが付いてます)。


参加者の皆様へ
今後の参考のために、批評して欲しいです。友達とするとき以外でゲームマスターをするのは初めてだったので・・・
ミスや不備等を確認しましたら、チャット欄でもいいので、お申し付け下さい。
尚、時効までに正解を貰いに来られなかった方のことも考慮し、職業質問時に正解が付いていると思われます。
ゲームなら簡単なのにな「4ブックマーク」
 ある行為について、

・ゲームでは、普通の人なら難しいが、カメオにとっては難しくない。
・現実では、普通の人なら難しくないが、カメオにとっては難しい。

 ある行為とは、一体なんだろう。
18年10月31日 09:29
【ウミガメのスープ】 [倉太]

さて、今日もゲームをするか……。




解説を見る
 カメオは今日も、平日だというのに部屋でゲームに勤しんでいた。

 カメオは脱出ゲームが好きだ。初めはヒキニート生活の暇つぶしとして始めたのだが、いくつもプレイするうちにコツを掴み、他の人よりずっと早いスピードで脱出できるようになった。

 今日も新たに見つけた脱出ゲームをプレイする。暗号を説き、鍵を手に入れ、部屋の外に出る。真っ白い光の中に、CONGRATULATIONSの文字。
「……ゲームじゃ外に出るのも簡単なのにな」
 ぽつり、とカメオは呟いた。その声は誰にも聞かれることはなく、部屋の中に消えていった。



A、部屋から出ること