「「インサイダーゲーム」」「6ブックマーク」
問題「私が想像しているのは何?」
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ルール説明
1.このゲームは事前登録抽選で選ばれた「インサイダー」とそれ以外の「庶民」に分かれて対戦するゲームです。
2.「インサイダー」も「庶民」もどちらも与えられた問題に対し、3時間以内に正解してください。
ただし、「インサイダー」は正解を知っています。
「インサイダー」は自分がインサイダーであることがばれないように、
うまく「庶民」の方々を正解に導いてください。「インサイダー」自身が正解しても構いませんが、
その場合、「インサイダー」だとバレるリスクもありますので、ご注意ください。
3.制限時間内に「正解」が出なかったら、参加者全員の負けです。
「正解」がでたら、次にインサイダー投票を行います。(正解が出た時点では、正解マーカーをつけません。)
4.相談欄の「出題者のみに送る」にチェックを入れたうえで、誰がインサイダーかを予想し、投票してください。
投票の時間制限は「正解」が出てから10分までとします。
5.投票で、インサイダーが最多得票だった場合、庶民全員の勝ちで、庶民の方の最後の回答に正解マーカーを付与します。
インサイダーが最多得票ではない場合、インサイダーの勝ちで、インサイダーの方の最後の回答に正解マーカーを付与します。
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ルール説明
1.このゲームは事前登録抽選で選ばれた「インサイダー」とそれ以外の「庶民」に分かれて対戦するゲームです。
2.「インサイダー」も「庶民」もどちらも与えられた問題に対し、3時間以内に正解してください。
ただし、「インサイダー」は正解を知っています。
「インサイダー」は自分がインサイダーであることがばれないように、
うまく「庶民」の方々を正解に導いてください。「インサイダー」自身が正解しても構いませんが、
その場合、「インサイダー」だとバレるリスクもありますので、ご注意ください。
3.制限時間内に「正解」が出なかったら、参加者全員の負けです。
「正解」がでたら、次にインサイダー投票を行います。(正解が出た時点では、正解マーカーをつけません。)
4.相談欄の「出題者のみに送る」にチェックを入れたうえで、誰がインサイダーかを予想し、投票してください。
投票の時間制限は「正解」が出てから10分までとします。
5.投票で、インサイダーが最多得票だった場合、庶民全員の勝ちで、庶民の方の最後の回答に正解マーカーを付与します。
インサイダーが最多得票ではない場合、インサイダーの勝ちで、インサイダーの方の最後の回答に正解マーカーを付与します。
18年10月31日 21:01
【新・形式】 [ぎんがけい]
【新・形式】 [ぎんがけい]

今からでも参加お待ちしています。
解説を見る
正解は「かぼちゃ」
インサイダーは「らてすこ」さん
見事インサイダーを見抜いた庶民の皆様の勝ちです。
庶民全員に正解を付与いたします。
投票内訳
第1回
「きっとくりすさん」は「インサイダー」→0票
「きっとくりすさん」は「インサイダーではない」→5票
第2回
「らてすこ」さん→2票
「seaza」さん→2票
「キャノー」さん→1票
「こはいち」さん→1票
第3回
「らてすこ」さん→4票
「seaza」さん→3票
第2回を開催するかは未定ですが、そのときのための改善案などを含めたご意見・ご感想をお待ちしております。
ここの相談欄、ミニメ、特設の秘密の部屋どちらでも構いません。
インサイダーは「らてすこ」さん
見事インサイダーを見抜いた庶民の皆様の勝ちです。
庶民全員に正解を付与いたします。
投票内訳
第1回
「きっとくりすさん」は「インサイダー」→0票
「きっとくりすさん」は「インサイダーではない」→5票
第2回
「らてすこ」さん→2票
「seaza」さん→2票
「キャノー」さん→1票
「こはいち」さん→1票
第3回
「らてすこ」さん→4票
「seaza」さん→3票
第2回を開催するかは未定ですが、そのときのための改善案などを含めたご意見・ご感想をお待ちしております。
ここの相談欄、ミニメ、特設の秘密の部屋どちらでも構いません。
「伝説の何でも屋」「6ブックマーク」
「私はどんな依頼でも引き受ける。しかし報酬は前払いだ。まぁ腕は確かな方だ…
ああ、言い忘れていたが失敗しても金は返さねえぜ…」
理不尽な条件にも思えるが、彼の元には依頼が殺到する。いったいなぜか。
ああ、言い忘れていたが失敗しても金は返さねえぜ…」
理不尽な条件にも思えるが、彼の元には依頼が殺到する。いったいなぜか。
18年10月20日 21:56
【ウミガメのスープ】 [セントバーナード]
【ウミガメのスープ】 [セントバーナード]

スナイプ歓迎
解説を見る
彼は神様である。
彼のいる神社には、お願いごとをしに多くの人が訪れる。神様である彼はたった数円で願いを引き受けてくれる。
もちろん、願いが叶わなくても返金はいたしません!
彼のいる神社には、お願いごとをしに多くの人が訪れる。神様である彼はたった数円で願いを引き受けてくれる。
もちろん、願いが叶わなくても返金はいたしません!
「何の質問をした?」「6ブックマーク」
道行く人多数に『ある質問』をしました
結果
YES派『「YES」「どちらかと言えばYES」「どちらとも言えない」を足せば全体の85%だからこの統計は「YES」が正しい!』
NO派『いや。「NO」「どちらかと言えばNO」「どちらとも言えない」を足せば全体の95%だからこの統計は「NO」が正しい!』
と意見が別れた
いや、これはどう考えても『YES』が正しいだろうと私は思った
さて、『ある質問』とは?
【参加ルール
1、雑談にて「参加した」宣言をしないこと(誰か参加したかを知らせない)
2、質問は「一人一回」つまり質問したら正解できない
3、答を知ってる人は【出題者のみ】で正直に申告すること(正解にはします)
4、たった一回の質問です。よーく考えて
結果
YES派『「YES」「どちらかと言えばYES」「どちらとも言えない」を足せば全体の85%だからこの統計は「YES」が正しい!』
NO派『いや。「NO」「どちらかと言えばNO」「どちらとも言えない」を足せば全体の95%だからこの統計は「NO」が正しい!』
と意見が別れた
いや、これはどう考えても『YES』が正しいだろうと私は思った
さて、『ある質問』とは?
【参加ルール
1、雑談にて「参加した」宣言をしないこと(誰か参加したかを知らせない)
2、質問は「一人一回」つまり質問したら正解できない
3、答を知ってる人は【出題者のみ】で正直に申告すること(正解にはします)
4、たった一回の質問です。よーく考えて
18年09月18日 20:45
【20の扉】 [アザゼル]
【20の扉】 [アザゼル]
解説を見る
『日本人は優柔不断だと思いますか?』
YES 3%
どちらかと言えばYES 2%
どちらとも言えない 80%
どちらかと言えばNO 5%
NO 10%
優柔不断な回答者が全体の80%(87%)でした
YES 3%
どちらかと言えばYES 2%
どちらとも言えない 80%
どちらかと言えばNO 5%
NO 10%
優柔不断な回答者が全体の80%(87%)でした
「【新宝島】」「6ブックマーク」
数年間巨万の富の眠る島で暮らした男が居たが、その間ずっと彼は富を欲しがらなかった。
一体何故だろうか?
一体何故だろうか?
18年10月23日 22:24
【ウミガメのスープ】 [OUTIS]
【ウミガメのスープ】 [OUTIS]

丁寧、丁寧、丁寧に返答していくよ!
解説を見る
男は大海賊だったが、船が壊れ無人島へ漂着した。
ひとまず金貨等を島へ運び込んだが、船は壊れ使い物にならなくなった。
もともと男の所有する金貨だった為住んでいる間男がそれを”欲しがる”事は無かった。
男が死に、その宝を海賊王を夢見る男たちが探すのはまた別のお話。
【簡易解説】
もともと男の所有物だった為、”欲しい”とは思わなかった
ひとまず金貨等を島へ運び込んだが、船は壊れ使い物にならなくなった。
もともと男の所有する金貨だった為住んでいる間男がそれを”欲しがる”事は無かった。
男が死に、その宝を海賊王を夢見る男たちが探すのはまた別のお話。
【簡易解説】
もともと男の所有物だった為、”欲しい”とは思わなかった
「神出鬼没の怪盗、登場!」「6ブックマーク」
ある日、大学時代の旧友であるベンジャミンから手紙が届いた。封筒の中の二枚の便箋には、
一目で必死であることが伝わってくる少し崩れた字でびっしりとこう綴られていた。
聡明なる我が友へ。突然このような手紙を送る無礼をどうか許して欲しい。しかし、どうか
君の名推理で私を窮地から救ってはもらえないだろうか? 大学卒業後に私が父の後を継いで
美術館を営んでいることは以前にも話したかと思うが、実は先日その美術館の目玉である絵画
『ウミガメの微笑み』を盗むという予告状が届いたのだ。
どうか怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ。
では、色よい返事を心より待ち望んでいるよ。 ベンジャミン
真剣な表情で手紙の内容を読んでいたエイスケが、怪盗ミラージュの名を目にした途端それ以上読み進めるのをやめたのは一体なぜ?
なお、エイスケはミラージュの名前など見たことも聞いたこともない。
一目で必死であることが伝わってくる少し崩れた字でびっしりとこう綴られていた。
聡明なる我が友へ。突然このような手紙を送る無礼をどうか許して欲しい。しかし、どうか
君の名推理で私を窮地から救ってはもらえないだろうか? 大学卒業後に私が父の後を継いで
美術館を営んでいることは以前にも話したかと思うが、実は先日その美術館の目玉である絵画
『ウミガメの微笑み』を盗むという予告状が届いたのだ。
どうか怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ。
では、色よい返事を心より待ち望んでいるよ。 ベンジャミン
真剣な表情で手紙の内容を読んでいたエイスケが、怪盗ミラージュの名を目にした途端それ以上読み進めるのをやめたのは一体なぜ?
なお、エイスケはミラージュの名前など見たことも聞いたこともない。
18年10月08日 21:00
【ウミガメのスープ】 [チーム対抗さん]
【ウミガメのスープ】 [チーム対抗さん]

混雑緩和のため、未回答の質問は1人2つまでになるように質問お願いします。
解説を見る
怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ。
その一文を読んだエイスケは、おや?と首を傾げた。
彼は今、新刊のサスペンス小説を読んでいる。主人公である名探偵が、探偵事務所に舞い込んでくる依頼を次々に解決していくというスタイルの短編集だ。
夢中になって読み進め、【神出鬼没の怪盗、登場!】という章まであっという間に辿り着き、タイトルから察するにどうやら今度は怪盗との対決エピソードらしいとワクワクしながらページをめくったのだが…………進んだ先のページ、一行目に突如現れた知らない名前に目が釘付けになった。
怪盗ミラージュ
これが予告状を送ってきた怪盗の名前なのだろうということは想像がつくが、名前の登場の仕方が唐突のような気がする。念のために記憶を探ってみるが、怪盗ミラージュなんてキャラは今までこの本のどこにも登場していない。初登場だ。それにしては随分と説明不足で読者に不親切な書き方だ。これじゃその怪盗ミラージュとやらが一体どんな怪盗なのか全く分からないじゃないか。それに便箋二枚分の手紙という設定にしては文章がやけに短過ぎないか?
そこまで考えたエイスケは、更にあることに気がついた。
怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ、この一文、文頭が一マス空きになっていない。前のページの文と一続きになっている文のようだ。
(––––……もしかして、)
ピンと来て、一ページ分戻るように紙ををめくってみると、案の定見たことのないページが現れた。
一枚めくるつもりで、うっかり二枚めくってしまっていたらしい。
(あ~、道理でおかしいと思った)
エイスケは納得すると、読み飛ばしてしまったページを読み始めたのであった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
※ここ以降、縦書きのイメージでお読みください※
神出鬼没の怪盗、登場!
ある日、大学時代の旧友であるベンジャミンから手紙が届いた。封筒の中の二枚の便箋には、
一目で必死であることが伝わってくる少し崩れた字でびっしりとこう綴られていた。
聡明なる我が友へ。突然このような手紙を送る無礼をどうか許して欲しい。しかし、どうか
君の名推理で私を窮地から救ってはもらえないだろうか? 大学卒業後に私が父の後を継いで
美術館を営んでいることは以前にも話したかと思うが、実は先日その美術館の目玉である絵画
『ウミガメの微笑み』を盗むという予告状が届いたのだ。
. -108-
__________________________________________
. -109-
予告状を送ってきた相手のことは君も当然知っていることだろう。そう。 予告状を送って来
たのは今世間を騒がせている、あの“怪盗ミラージュ”さ。先月、有能の皮を被った無能な精鋭
警官共が、完全な包囲網と安全対策を施したつもりでいた大水平美術館から、まんまとブルー
ダイヤモンド『アオウミガメの涙』を盗みおおせた、神出鬼没、大胆不敵の大悪党だよ。金目
の物を片っ端から盗んでは裏ルートで売りさばき、そうして稼いだ金を気まぐれにスラムにば
らまく……気障な義賊野郎さ。聞くところによると、派手な手口も相まって、最近じゃあ、奴
の熱狂的なファンまでいるらしいじゃないか。気持ちは分からんでもないがね、だが当事者で
ある私からすれば冗談も大概にしてくれと声を大にして言わせてもらいたいよ。奴のせいで受
ける損害がどれ程の絶望的な額になるかついて少しは考えてもみてほしい。
うちの美術館は規模が小さい。ウミガメの微笑み以外に、来場客が目当てで来てくれそうな
展示物なんてないんだ。それなのにウミガメの微笑みを盗まれたりしたら、ウミガメの微笑み
自体の被害額ももちろんだが、来場者数としても大打撃になることは明白だ。最悪、私は首を
吊ることになるかもしれない……。
もちろん警察にはもう通報して総出で警備には当たってもらっている。だが、当てになると
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
思うかね? 私は、ならないと疑っている。いや疑っているなんて表現じゃ生易しい。当てに
ならないと確信している! もしも警察が当てになるのだったらアオウミガメの涙は、今でも
大水平美術館のガラスケースの台座の上で、その青く透き通った体を惜しげもなくさらして来
場者達を楽しませてくれているはずだからね。
忌々しいことに、奴はただのコソ泥ではない。警察の出しぬき方を心得ている。万が一ミス
をしたり警官に取り囲まれる事態に陥っても、冷静に対処して見事に脱して見せるだけの度胸
もセンスも腕も兼ね備えた、まさに大怪盗。恐るべき盗みの天才だ。大水平美術館の二の舞に
ならないためには、もっと別の、もっと強力な対策を講じる必要があるのだ。
そこで思い出したのが君のことだ。
君が卒業後に地元に戻って探偵稼業を始めたことは知っていたよ。今は亡き名探偵ジェイガ
ン・ジェフリーの息子が、まるで父親の生写しのような怒涛の勢いで、解決不可能と思われて
いた難事件を次々に解決して回っているらしいという評判が私の耳にまで届いてきたときには、
君が大学時代に父親のような名探偵になることが目標だと話してくれたことを思い出して、自
分のことのように嬉しく感じたものだ。頼む。頼れるのはもう君しかいないのだ。君の活躍で、
. -110-
__________________________________________
. -111-
どうか怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ。
では、色よい返事を心より待ち望んでいるよ。 ベンジャミン
《簡易解説》
初登場の人名が当たり前のように出てきたことに違和感を感じたことをきっかけに、読んでいた小説のページをめくりすぎてしまったことに気が付いたから。
その一文を読んだエイスケは、おや?と首を傾げた。
彼は今、新刊のサスペンス小説を読んでいる。主人公である名探偵が、探偵事務所に舞い込んでくる依頼を次々に解決していくというスタイルの短編集だ。
夢中になって読み進め、【神出鬼没の怪盗、登場!】という章まであっという間に辿り着き、タイトルから察するにどうやら今度は怪盗との対決エピソードらしいとワクワクしながらページをめくったのだが…………進んだ先のページ、一行目に突如現れた知らない名前に目が釘付けになった。
怪盗ミラージュ
これが予告状を送ってきた怪盗の名前なのだろうということは想像がつくが、名前の登場の仕方が唐突のような気がする。念のために記憶を探ってみるが、怪盗ミラージュなんてキャラは今までこの本のどこにも登場していない。初登場だ。それにしては随分と説明不足で読者に不親切な書き方だ。これじゃその怪盗ミラージュとやらが一体どんな怪盗なのか全く分からないじゃないか。それに便箋二枚分の手紙という設定にしては文章がやけに短過ぎないか?
そこまで考えたエイスケは、更にあることに気がついた。
怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ、この一文、文頭が一マス空きになっていない。前のページの文と一続きになっている文のようだ。
(––––……もしかして、)
ピンと来て、一ページ分戻るように紙ををめくってみると、案の定見たことのないページが現れた。
一枚めくるつもりで、うっかり二枚めくってしまっていたらしい。
(あ~、道理でおかしいと思った)
エイスケは納得すると、読み飛ばしてしまったページを読み始めたのであった。
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※ここ以降、縦書きのイメージでお読みください※
神出鬼没の怪盗、登場!
ある日、大学時代の旧友であるベンジャミンから手紙が届いた。封筒の中の二枚の便箋には、
一目で必死であることが伝わってくる少し崩れた字でびっしりとこう綴られていた。
聡明なる我が友へ。突然このような手紙を送る無礼をどうか許して欲しい。しかし、どうか
君の名推理で私を窮地から救ってはもらえないだろうか? 大学卒業後に私が父の後を継いで
美術館を営んでいることは以前にも話したかと思うが、実は先日その美術館の目玉である絵画
『ウミガメの微笑み』を盗むという予告状が届いたのだ。
. -108-
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. -109-
予告状を送ってきた相手のことは君も当然知っていることだろう。そう。 予告状を送って来
たのは今世間を騒がせている、あの“怪盗ミラージュ”さ。先月、有能の皮を被った無能な精鋭
警官共が、完全な包囲網と安全対策を施したつもりでいた大水平美術館から、まんまとブルー
ダイヤモンド『アオウミガメの涙』を盗みおおせた、神出鬼没、大胆不敵の大悪党だよ。金目
の物を片っ端から盗んでは裏ルートで売りさばき、そうして稼いだ金を気まぐれにスラムにば
らまく……気障な義賊野郎さ。聞くところによると、派手な手口も相まって、最近じゃあ、奴
の熱狂的なファンまでいるらしいじゃないか。気持ちは分からんでもないがね、だが当事者で
ある私からすれば冗談も大概にしてくれと声を大にして言わせてもらいたいよ。奴のせいで受
ける損害がどれ程の絶望的な額になるかついて少しは考えてもみてほしい。
うちの美術館は規模が小さい。ウミガメの微笑み以外に、来場客が目当てで来てくれそうな
展示物なんてないんだ。それなのにウミガメの微笑みを盗まれたりしたら、ウミガメの微笑み
自体の被害額ももちろんだが、来場者数としても大打撃になることは明白だ。最悪、私は首を
吊ることになるかもしれない……。
もちろん警察にはもう通報して総出で警備には当たってもらっている。だが、当てになると
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
思うかね? 私は、ならないと疑っている。いや疑っているなんて表現じゃ生易しい。当てに
ならないと確信している! もしも警察が当てになるのだったらアオウミガメの涙は、今でも
大水平美術館のガラスケースの台座の上で、その青く透き通った体を惜しげもなくさらして来
場者達を楽しませてくれているはずだからね。
忌々しいことに、奴はただのコソ泥ではない。警察の出しぬき方を心得ている。万が一ミス
をしたり警官に取り囲まれる事態に陥っても、冷静に対処して見事に脱して見せるだけの度胸
もセンスも腕も兼ね備えた、まさに大怪盗。恐るべき盗みの天才だ。大水平美術館の二の舞に
ならないためには、もっと別の、もっと強力な対策を講じる必要があるのだ。
そこで思い出したのが君のことだ。
君が卒業後に地元に戻って探偵稼業を始めたことは知っていたよ。今は亡き名探偵ジェイガ
ン・ジェフリーの息子が、まるで父親の生写しのような怒涛の勢いで、解決不可能と思われて
いた難事件を次々に解決して回っているらしいという評判が私の耳にまで届いてきたときには、
君が大学時代に父親のような名探偵になることが目標だと話してくれたことを思い出して、自
分のことのように嬉しく感じたものだ。頼む。頼れるのはもう君しかいないのだ。君の活躍で、
. -110-
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. -111-
どうか怪盗ミラージュの魔の手からウミガメの微笑みを守ってくれ。
では、色よい返事を心より待ち望んでいるよ。 ベンジャミン
《簡易解説》
初登場の人名が当たり前のように出てきたことに違和感を感じたことをきっかけに、読んでいた小説のページをめくりすぎてしまったことに気が付いたから。