みんなのGood

パンドラのカメ「4Good」
物語:2票納得感:2票
らてらて村に伝わるパンドラのカメと呼ばれる、亀の甲羅の形をした箱があった。
村外れの祠にあるその箱の中には金銀財宝が詰まっているが、災いも同封されており、一度開けてしまえばその人に災厄が訪れてしまうという言い伝えが長年伝われてきた。
箱には鍵がかかっており、村の人々は伝説もあってわざわざ確認しようとしなかった。
ところが、ある日その伝説を聞いた冒険家であるラテ・ラール氏が村を訪れ、ピッキングを使いその箱を開けてしまった。
彼が箱を開けてから約一年後、らてらて村で死傷者が十数名出てしまった。
一体何故?
19年02月13日 00:48
【ウミガメのスープ】 [シチテンバットー]

参加ありがとうございました。夜更かしスープ。




解説を見る
らてらて村に伝わる伝説。
村外れの祠の中にある亀の甲羅を型どった箱には金銀財宝が詰まっていると。
しかし同時に災いも詰まっており、箱を開けるとそれが外に出て開けた人にとり憑いてしまうとも。

村の人間はこの伝説を聞き、ある者は
「そんな伝説があるなんて・・・箱を開けるのは止めよう」
ある者は
「こんなチンケな村に財宝なんてあるわけないだろ?」
ある者は
「祠って村の外れにあるんだろ?確認するのもめんどくさいよ」
ある者は祠に行き
「箱はあったけど鍵がかかってるみたいだね。わざわざ開けるのも面倒だし・・・」
と何だかんだあってその箱を放置していた。

ある日、奇妙な人物が村を訪れた。
ラテ・ラールと名乗り冒険家を自称するその男は、
「村のとある祠に亀の甲羅の形をした箱はないか?」
と尋ねた。
人々がそこに案内すると、
「鍵がかかってるみたいだが、これを開けてしまってもいいか?」
と言った。
「止めろ!それには災いが封じられてるんだぞ!」
「開けた人に災厄が降りかかってしまう!」
「なんでわざわざ開けようとするの?」
「てかそれ開くの?鍵ないよ?」
と村の人々は口々に止めたが、
「災いなんて大袈裟。そういった言い伝えがあるところに長年足を運び続けたが、俺は健康そのものだ」
「箱の中は重く、財宝や何かが入っててもおかしくない。お金が手に入ったら村にも分け与える」
「この程度なら多少のピッキング技術があれば問題なく開けることができる」
と聞き入れなかった。

最終的に
「そこまで言うなら仕方がない。何があっても我々は一切責任を取らない。気味が悪いから中に何があっても分け与えないでくれ」
と折れた。

その後、箱を開けたラテ・ラール氏は箱の中身を持ち帰り、それが太古の財宝だったたと報道され、彼は一躍有名になった。
しかし村の人々は心のどこかで思っていた。あの箱を開けてしまったんだ。彼は近いうちにーー

一ヶ月後、テレビにて
「ラテ・ラール氏が発見した財宝が、鎌倉時代のものだということが調査により判明しました」
「タートル大学のスカラベ教授によると、これは歴史的にも金銭的にも極めて価値が高いとのことです」
「この調査を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

三ヶ月後、テレビにて
「ラテ・ラール氏がまた快挙です」
「アフリカの森を探検し、その途中で既に絶滅したとされる鳥の羽毛を発見しました」
「この結果を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

半年後、テレビにて
「南極大陸横断に挑戦しているラテ・ラール氏ですが、道中でマンモスの死骸を発見したとのことです」
「ほとんどが白骨化してるが、一部は毛皮や肉が残っているとのことです」
「この発見を受けてラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

一年後、テレビにて
「ラテ・ラール氏がエベレスト登頂を達成しました」
「一時期天候が悪化し途中リタイアも考えられましたが、無事に登りきれました」
「登頂に成功したラテ・ラール氏は『マジ卍』とコメントしています」

「おいおい、災いが降りかかるどころかめちゃくちゃ元気じゃないか」
「あの伝説は嘘だったんだ」
「全部が嘘ではないぞ、財宝は実在した」
「あれがあれば村の財政ももう少しマシになったし、裕福な暮らしが出来たかもしれない」
「呪いの噂はお前の先祖が言い伝えていたよな」
「先祖のことなんか知らねえよ。財宝を分けてもらえば良かったんだ」
「財宝を分けるとあの人も言ってただろ?」
「呪いの伝説があったから断ったんだ!伝説がなければ・・・」
「なんだと!お前が断らなければ良かったんだ!」
伝説のうち呪いは嘘だと分かり、財宝は本当だと分かった。
大金を逃した村の人々は、互いを罵倒しあい、いつしかそれが発展し事件にまでなってしまった。
皮肉なことに、呪いの伝説そのものが村にとっての呪いになってしまったのだった。

【簡易解説】
パンドラの箱には実際に財宝があったが、村の人々はある者は呪いを恐れてある者は財宝が存在しないと思い、誰も手を出さなかった。
冒険家が開けてからいくら経ってもその冒険家が災厄を受けないため呪いは嘘だと分かり、呪いの噂を言ったのは誰だ!こんなことで宝を無駄にして!と口論になった結果、殺人事件に発展した。

呪いの噂そのものが呪いになってしまったというオチ。
ひそやかなる祝意「4Good」
トリック:1票納得感:3票
きょう退職する営業部の宮原チーフに対する勇退祝いのメッセージが、
宮原チーフも含めて誰一人として見ていない中で発せられてしまったのは、
第3会議室に窓が無かったことが原因である。

いったいどういうこと?
20年08月26日 19:23
【ウミガメのスープ】 [休み鶴]

おつでしたー!




解説を見る
大山「では、定刻になりましたので、これから宮原チーフのご勇退を祝して
ささやかながらセレモニーを行いたいと思います。皆さん、第3会議室に移動をお願いします」

宮原「みんなありがとう、私なんかのために・・・」

大山「何言ってるんですか!ずっと営業部で第一線を張られていた方なんですから、これくらい当然ですよ!{あ、電気点けますね}」

そう言って{真っ暗な第3会議室の天井からぶら下がっているヒモ}に手をかける大山。

【パァンッ!!】

一同「!?!?!?!?」


大山は、電灯のヒモと間違えて{くす玉}のヒモを引っ張ってしまったのであった。
物語:2票納得感:2票
女には、小さな子供のころから見るのもイヤだった花がある。しかし今日、女は生まれて初めて、その花を微笑みながら花屋で買ってきた。
それは女が3ヶ月前、25年ぶりに教会を訪れたことが原因なのだという。いったいどういうことだろう。
20年08月29日 11:01
【ウミガメのスープ】 [GoTo_Label]

らてらて初出題。Cindyでの出題を改作。ご存知の方は観戦でお願いします。




解説を見る
女は25年前、まだ物心つく前に母親を亡くしていた。25年前教会を訪れたのは葬儀のためである。
毎年、「母の日にカーネーションを贈ろう」という広告などを見るたびに、贈る相手のいないことが悲しく、カーネーションを見るのもイヤになっていた。
しかしそんな女にも、3ヶ月前に結婚して初めて、カーネーションを贈る相手ができたのだ。
「お義母さん、母の日おめでとうございます」
トリック:1票物語:1票納得感:2票
ウミガメ大学の敷地内にある銅像には、頭を叩くと悪いことが起こるというジンクスがある。
そんなジンクスを知りながら、銅像の頭を叩く人が毎年一定数いるのだが、
一体何故だろうか?
20年09月01日 22:26
【ウミガメのスープ】 [ゴリリーマン]

リメイク問題です。ピンときた方はネタ質とかどうぞ。




解説を見る
【略解】
「銅像の頭を叩くと留年する」ジンクスなので、ウミガメ大学を受ける受験生は銅像の頭を叩いて合格祈願をする。

【解説】
ウミガメ大学の敷地内にある銅像には、『頭を叩くと留年する』という世にも恐ろしいジンクスがある。
ウミガメ大学の生徒は皆そのジンクスを恐れ、銅像に近づこうともしないのだが、
ウミガメ大学を受ける受験生でこのジンクスを知っている人は、この銅像の頭を叩くことが多い。

理由は簡単、大学に入学しないと留年できないからだ。
つまり留年するためにはウミガメ大学に入学する必要があり、大学に入学するということは入試に合格するということだ。

奇妙なことにウミガメ大学の学生にとって恐ろしいこのジンクスは、受験生にとっては頭を叩くと大学に合格できるという素晴らしいジンクスになっているのだった。

まあ合格したところで留年したら本末転倒な気もするのだが…。
鷹と亀「4Good」
良質:3票納得感:1票
カメオと仲の良くないタカヨシは、ある日、掃除当番の仕事を忘れてたカメオの話を聞き、自分が忘れていたと嘘をついた。
一体何故か?
20年09月02日 23:42
【ウミガメのスープ】 [神無月はる]

久しぶりすぎて、らてらてリハビリ中。




解説を見る
タカヨシとその友人らは、カメオを日頃から虐めていた。
亀吉が掃除当番だった日、タカヨシ達は、コンビニのお菓子やジュースを、カメオに買いに行かせていた。使いっ走りとして。
そのせいでカメオは掃除を忘れてしまった。
タカヨシは、先生がこの虐めに気づくことを恐れた。先生が、掃除をすべき放課後に何をしていたかカメオに問いただす前に、自ら罪を被って手を打った。
「先生。俺、カメオくんと当番日を入れ替えていたのをすっかり忘れていました。」と言って。
鷹につつかれた亀が甲羅に閉じこもってしまう前に、手を差し伸べるのは至難の業。