みんなのGood

トリック:1票物語:3票
野球部の杜色は、マネージャーの真緒に好意を抱いている。
真緒にはいつも軽くあしらわれていたが、諦めずに何度もアタックしていた。

杜色は、今年の夏の大会後に引退する。
甲子園大会は2回戦に進出できるかどうかのレベルなので、次が最後の試合になるかもしれない。

真緒に告白する機会も、あと何回巡ってくるかわからない。
そんな焦りを隠しつつ告白した杜色は、真緒から「勝ったら付き合う」という返事をもらった。

またとないチャンスに奮起した杜色は、5 - 4で勝利し、約束通り真緒と恋人になった。

実は9回表で、対戦相手が投げた◯のエラーによって、勝機を見出すことができた杜色。
単なるラッキーで勝てたわけではないのだが、それは一体、どんなエラーだったのだろうか?

シチュエーションに合った表記で◯を埋めた上で、説明してほしい。
25年10月31日 22:19
【ウミガメのスープ】 [霜ばしら]



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【 〖 簡易解説 〗 】

◯=コイン

真緒は杜色に、表か裏かを当てる{コイントス勝負}を持ちかけた。
杜色が当てたら杜色に1点、外したら真緒に1点入り、5点先取した方が勝ちというルール。
使ったコインが、{両面表のエラーコイン}だったので、{9回表}が出るという結果になった。

杜色は、いつも冗談みたいなノリで真緒に告白していた。
それが本気かどうか確かめたかった真緒は、エラーコインを使ってコイントスの勝負を持ちかけた。
連続で表になる違和感によって両面表だと気づいたら、{勝つも負けるも杜色の選択次第}となる。
傷つくのが怖い真緒は、杜色が勝ちを選べば、安心して告白を受け入れられると思ったのだ。











「やっぱり俺たち気が合うよね!もう付き合っちゃおうよ!」

「はいはい、もうその冗談聞き飽きましたー」

部活の先輩である杜色と趣味友になって、半年。
数ヶ月前から杜色は、話が盛り上がったついでのように、真緒を口説くようになっていた。
最初は驚いた真緒も、あまりに軽いノリなので、揶揄われていると思って受け流すことにしていた。

「え〜本気なのになあ……信じてよ〜!」

「先輩は結構おモテになられますし、私じゃなくても良いんじゃないですか?」

「全然モテないって!友達としては最高だけど、恋人としてはナシって評判よ!……言ってて悲しくなってきた〜」

杜色が泣き真似をしだしたところで、真緒は100円玉を取り出した。

「……じゃあ私と勝負しませんか?先輩が勝ったら付き合います」

「おっしゃ、何でも来い!」


真緒が提案したのは、コイントスで表か裏かを当てる勝負。
杜色が当てたら杜色に1点、外したら真緒に1点入るルールで、5点先取した方が勝ち。

現在のポイントは2 - 4で、真緒の勝利までリーチとなった。
杜色が薄々抱いていた違和感は、だんだん確信へと変わっていく。

「……ねー真緒ちゃん、この結果なんかおかしくない?」

「そうですか?こういうこともあるんじゃないですかね」

「イカサマ臭いけど、それで有利になるのはこっちなんだよなあ……」

今までの6回全て、表が出ている。
真緒が使っているコインは、どちらも表なのではないか?
そう疑った杜色は2回連続で表を選び、ついに4 - 4のイーブンになった。

「流石に8回連続で表はあり得ないって……」

「そうですね。……さあ先輩、表と裏どちらにしますか?」

「えっと……、いいの?勝っちゃうよ?」

「私に二言はありません」

「いや、あの……無理しないで!今まで全然つれない態度だったじゃん」

「だってそれは……本気にして、『冗談』って言われたら悲しいじゃないですか」


冗談にしか聞こえなくても、何度も言われたら真緒だって意識してしまう。
本気なのではないかと期待しかけては、自惚れだと何度も言い聞かせた。

部活帰りに話すだけで楽しいから、この関係のままで十分。
真緒の中で育ち始めた恋心が、一歩踏み出す勇気を削っていった。

真緒には、ネガティブな思考から抜け出したい時にするおまじないがある。

使うのは、お守りにしている両面表のエラーコイン。
「表なら良い結果になる」と願いを込めて、コイントスをする。
必ず表になるコイントスで、上手くいくと信じられるように自分に暗示をかけるのだ。

「表なら先輩の気持ちは本気」

真緒はついに、そう願ってコイントスをしてしまった。
それなのに、何度おまじないをしても、不安な気持ちは消えてくれない。
それでも真緒は、杜色のことで苦しくなる度におまじないを試した。

いつものように、お守りのコインを眺めていた時。
真緒は、このコインを使えば、杜色が本気かどうか確かめられるのではないかと考えた。

杜色が絶対に勝てる勝負を持ちかけて、「勝ったら付き合う」と返事をする。
それで杜色が負けを選んだら、仲の良い後輩として、この気持ちに折り合いをつけようと決めた。


震える声で本音を漏らした真緒を見て、杜色は自分の情けなさを自覚した。
気まずくなるのが怖くて、保険をかけてしまっていたのだ。

「ほんとのほんとに本気だったんだけど、日和って冗談っぽくしちゃってた……ごめん」

覚悟を決めた杜色は、「表」を選んで勝負に勝った。
イチゴ一会「4Good」
トリック:4票
【{イチゴ}】をぐしゃぐしゃに踏み潰したカメオは数日後、新しい靴を買った。なぜ?
25年11月01日 00:15
【ウミガメのスープ】 [アカシアン]

🍓ストロベリーフレーバーよりもい・ち・ご♡🍓




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▽解説
よう、海さんじゃないか。お久しぶり。
散歩かって?いや、実はオレ{免許証を返納したんだ}よ。今は歩いて買い物に行くところ。

・・・恥ずかしながら1カ月くらい前、家庭菜園に車で突っ込んじゃってね。どうも{踏み間違えたんだ}よね、アクセルとブレーキを。誰もひかなくてよかったけど、育ててたイチゴがぐしゃぐしゃ。ショックだったよ。

その時ね。自分の家だからまだよかったようなものを、もしも人様のものや人にぶつかっていたらと思うとゾッとしてね。ここいらが引き際かなって。

そういうわけで免許返しちゃったから、今は歩いてスーパーに買い物に行ってるんだよ。散歩がてらね。
徒歩生活だとそこそこ距離も歩くから、ほら。{歩きやすいおニューの運動靴}を買ったってわけさ。

車には60年近く乗ってきたからちょっと寂しいけど、歩くのもいいもんだよ!ウォーキングをすると、ご飯もおいしい!
年取ったから免許を返したのに、体は元より若返っていく感じがするね。

▽解説の解説
高齢のカメオは、自宅の家庭菜園に誤って車で突っ込んでしまい、実っていたイチゴを{車のタイヤで}踏み潰してしまった。カメオは運転技能の衰えを感じ、運転免許の返納を決めた。
その後、運転しなくなったことで歩く機会が増えたため、歩きやすい靴を買った。
トリック:2票納得感:2票
「○」が丸(まる)であると認識できたことで、カメオは自分の能力を失ったと思い知らされた。
どういうこと?
25年11月01日 13:15
【ウミガメのスープ】 [mintadel]

らてクエ34リサイクル(小生提案問題)・同問を提案時に想定作問していたモデル問題です。




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ランドルト環({C}☚これ)がつぶれて{○}にしか見えなくなったので、視力を失ったと思い知らされたのでした。
定査「4Good」
良質:3票納得感:1票
オンラインで試験を受けたウミオが1点足らず不合格に。
同日中に再試験が受けれるからと資料を見て勉強し、まじめに再試験に臨んでいた。
‥‥
先輩のカメオが後ろで見守る中で、ウミオは再試験に満点合格した。
その結果の表示を見ると合格者の個人ランキングが表示されている。
そのランキングにはウミオはもちろん載っていないが、先日一発満点合格だったカメオも載っていない。
そのランキングをあらためて見ていたカメオは{「ウミオのほうがコイツラより出世するチャンスがあるな」と思っていた}。
なぜか?
25年11月01日 00:14
【ウミガメのスープ】 [mintadel]

11月3日23:00ごろまで。∞闇スープで行きます。




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【🐢。oO(一発満点の俺でも読み込むために5分程度かかったのに、ランキングのこいつら10秒とか12秒とか{再試験でのカンニング以外あり得ん}だろ‥‥)】

ランキングには{合格時の所要時間}が書かれていた。
その{素晴らしき超短時間の結果}を見て、{「あー、直前の試験の結果10問(複数問)をメモして再試験でただ埋めただけだな」}とカメオはおもった。
地道に勉強したウミオのほうが後々は出世すると感じたのだった。

余談:この結果をデーターベースで見ている人事部も「カンニングするような輩は使えない」と判断しているのである。
{会社などでこの手のテストを受ける人は注意されたし}。ズルをするならするでもっと狡猾に。
トリック:4票
交通事故で母親を亡くしてから家を出ることがほとんどなくなった田中。

ある日父親が母親の好きだったジグソーパズル(昔の映画のポスターで1000ピースのもの)を田中に買い与えた。

その翌日。

「お父さん、これ不良品だった。数えてみたらピースが足りない。交換してもらってほしい」

田中はそう父親に訴えた。

父親がそのジグソーパズルをチェックしてみたところ、確かに100ピースほど足りていない。
このような手違いが大嫌いな父親は田中の言う通り、販売元に返品交換するようにきつくクレームを入れた。

販売元がどのような対応をしてくれるのか、期待して待っている田中。

ところで田中の部屋には機動剣士ガンニョムの箱に入っているジグソーパズルがあるのだが、それを組み立ててもガンニョムの絵にはならない。

では組み立てると何になる?
25年11月06日 22:00
【20の扉】 [ダニー]



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A.SOSのメッセージ


僕は父が好きではなかった。
それは父が僕に全く関心を持っていなかったことに起因しているのだと思う。
父はただただ母を愛していた。
その愛情が行き過ぎるほどに。

そんな僕と父はある日いきなり母を失った。
信号無視の車に轢かれての交通事故。
父はその事実を受け入れることができず、母の生き写しである僕を母と重ねるようになってしまった。

必要最低限の弔いの後、父は僕を監禁した。
「外に出ると交通事故に遭うかもしれない」からだそうだ。
携帯は没収され、部屋には外鍵がついた。
トイレと風呂には父がついてくる。
外に出たいことを訴えると返事は暴力で返ってきた。
僕は徐々に気力を失い、父親に抵抗することを諦めていった。

そんなある日、父は僕にジグソーパズルを買ってきた。
母が好きだったジグソーパズル。
何も娯楽のない僕への手慰めとして。
それを見て僕は、この現状を打開する一縷の望みとなるのではと考えた。

僕は徹夜でこの1000ピースのジグソーパズルを完成させた。
そしてそこから{抜けている箇所がSOSのメッセージとして文字になるようにピースを抜いて}元の箱に戻した。
抜き取ったピースは父に見つからないように{機動剣士ガンニョムのプラモデルの箱の中}に隠して。

そして翌朝、僕は父にこう訴えた。

「お父さん、これ不良品だった。数えてみたらピースが足りない。交換してもらってほしい」

父はこのような不手際が異常に嫌いだ。
しっかり確認して販売元にクレームを入れるだろう。
その予想通り、父は怒りを露わにして販売元にジグソーパズルを返品した。

もしその販売元のスタッフの人が、{確認のためにパズルを組み立てれば、そこにはSOSのメッセージが浮かび上がる。}
組み立てることまでしないかもしれない、しかし可能性はある。

僕は販売元のスタッフがメッセージに気づいてくれることを祈り、その対応を待った。

そして1週間後、家に押しかけた警察に父は取り押さえられ、僕と個別に事情聴取を受けることになった。

警察とともに久しぶりに出た外は眩しいほどに晴れ渡っていた。


【元のジグソーパズルから、抜けている箇所がSOSのメッセージとして文字になるように抜いたピースがガンニョムの箱の中に入っているので、それを組み立てるともちろんSOSのメッセージとなる。】