みんなのGood

影の薄いヒーロー「7Good」
トリック:4票納得感:3票
海賊戦隊ウミガメンジャー。
怪人にさらわれた女性を、ウミガメンジャーが助ける特撮ヒーロー作品である。
多くの作品を手掛けた老舗の制作会社、羅手プロダクション渾身の一作だ。

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女性「ケホッケホッ……あっ、ドグマバロンだ!」
部下を送り込み、弱ったところを狙う怪人ドグマバロン。

そして、もうボロボロのウミガメンジャー。
ウミガメレッド。ウミガメピンク。ウミガメイエロー。ウミガメブラック。

女性「…あれ、ホワイトはどこ?」
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背景と同化しているわけではないのに、
女性がウミガメホワイトを{見落とした}のはなぜ?
21年04月06日 21:15
【ウミガメのスープ】 [ひゅー]



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【~簡易解説~】
過去に使用されたヒーロー衣装等の展示会をすることになった羅手プロダクション。
{ろくに掃除していない倉庫}を探すと、20年前に放送された海賊戦隊ウミガメンジャーの衣装を発見した。
しかし、{ホコリまみれで灰色になった衣装}を見て、スタッフはウミガメホワイトであると気付けなかった。


【~解説~】
課長「1か月後、デボノデパートで過去のヒーロー達の展示会をすることになった。
   ついては、倉庫から展示可能な衣装や道具を探してまとめてほしい。」
 男「はい、わかりました。」

翌日、スタッフ2人で倉庫整理を行うことになった。
女「うわあ、{倉庫ってちゃんと掃除してないの?}」
男「みんな忙しいですから…あ、壁際の箱に衣装が入ってそうですね。」

箱を開ける。{周囲のホコリが舞い散る。}
女「ケホッケホッ……あっ、ドグマバロンだ!」
羅手プロダクションの代表作。20年前に放送された海賊戦隊ウミガメンジャーの怪人衣装だ。

ということは近くに…(ガサゴソ)…あった。ウミガメンジャーの衣装。
{もうボロボロだけど。}

女「これがレッドで、これはピンク。イエローにブラック。それに…」
(ガサゴソガサゴソ)
女「…あれ、ホワイトはどこ?」
男「えーと、これですかね?」

男が目の前の衣装を指差す。
女「え?{これは灰色だからグレーでしょ?}」
男「胸の模様を見た感じ、ウミガメホワイトだと思いますよ。
  {ホコリまみれだからグレーに見えます}けど…」

バサッ、バサッ。衣装をひろげて見ると、たしかにウミガメホワイトだ。
女「これでウミガメンジャーは揃ったわね。最低限の展示はできそうだわ。」
男「ずいぶん汚れてますけど、どうしますか?」
女「ここからが腕の見せ所よ。一緒に頑張りましょう。」

展示会は無事に行われたようだ。
ホンゴンウイルス「7Good」
良質:3票トリック:2票納得感:2票
突如中国から発生した新種のウイルス。

その脅威のウイルスの感染は世界中に拡大。
欧米主要国を中心に人とモノの移動がストップ。経済に深刻な打撃を与えた。

そのワクチンを開発したというニュースが全世界に流れた日。

{アメリカは自国の主要都市にミサイルを投下した。}

一体なぜ?
21年04月06日 23:44
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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未来。

ほとんどの経済活動がコンピュータで制御されている時代。

中国のテロ集団が非常に強力なコンピュータウイルスを開発し全世界に拡散した。

コンピュータで制御されていた様々な機能がテロ集団にコントロールされるようになり、ウイルス攻撃を受けた欧米主要国を中心に人とモノの移動がストップ。経済に深刻な打撃を与えた。

そしてテロ集団が操るメディアによって全世界に彼らの声明が流された。


「我々が拡散したホンゴンウイルスにより不便な生活を強いられてる皆さん。

ご安心ください。我々はこのコンピュータウイルスを即座に無力化するワクチンソフトを開発しました。

それを今から全世界に配布させて頂きます。
しかしタダという訳ではありません。

(テロ集団から様々な要求が述べられる)

この条件が飲めない場合どうなるか。

それを今からお見せしましょう」

テロ集団の首謀者の発言の後、映像はアメリカ各地の軍事基地の様子に切り替わった。

「イー…アル…サン…ファイア」

感情の起伏が全く感じられないカウントダウンが聞こえた後、各軍事基地からミサイルが発射され…
閉じた扉「7Good」
良質:3票トリック:1票物語:1票納得感:2票
一緒に暮らしていた恋人と別れてからというもの、
男はゴミ箱をのぞく回数が増えた。
いったい何故?
21年04月09日 19:15
【ウミガメのスープ】 [たけの子]



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【要約:冷凍食品をレンジで温めるのにかかる時間を確認するため】

「えーっと、何分温めればいいんだっけ…」

料理を恋人に任せっきりにしていた男は
別れた後は冷凍食品やコンビニ弁当などを食べていた。
その度にうっかり先にパッケージを捨ててしまうので
ゴミ箱をのぞいて調理にかかる時間を確認するようになった。
良質:3票物語:3票納得感:1票
学校の帰り道。
急に雨が降ってきたのでカメコはバスで家まで帰ることにした。

しかしカメコは自宅に最寄りのバス停を通り過ぎ
最終地点までバスに乗り続けるとそこから歩いて帰っていった。

一体なぜ?
19年03月17日 22:12
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]



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カメコがそうしたようにカメコのクラスメートたちもバスに乗り込んでいて
放課後の延長で談笑が始めったのです。


1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

カメコが降りるバス停に着いた。
カメコは降りなかった。
話題は変わらず前の子の悪口だった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。

1人が降りて行った。
話題は自然とその子の悪口になった。







最後に残ったのはカメコだけだった。



カメコは自分の悪口を言われなくて良かったと思った。
トリック:3票物語:4票
毎日うがいをするのが田中のルーティン。

そんな田中の家が火事に見舞われた。

その火事以降、田中はコップの中身を半分だけ口に含み、残り半分はコップに残したままうがいを終えるようになった。

一体なぜ?

ちなみに昔彼女がいた時もたまにこのやり方をしていたらしいよ。


※SP:霜ばしらさん、るょさん。この場を借りてあらためて言わせてください。サンキュー。
21年04月21日 23:03
【ウミガメのスープ】 [ダニー]



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【簡易解説】
火事で同棲していた彼女を失った田中。
田中のアパートの洗面所に自分用と彼女用の歯ブラシが一本ずつ入ったコップが置いてあるのだが、彼女が亡くなっても彼女の歯ブラシをどうしても処分できなかった。
田中はコップの中の自分用の歯ブラシ(コップの中身の半分)を取り出して歯磨き。
コップには彼女が使用していた歯ブラシが入ったままなので、水道から手酌で水を掬ってうがい。
彼女が存命の時も歯磨きのタイミングが合わない日は同じシチュエーションとなる。

そして以下は長い解説


「あひはあははやひはらはひひいえへふへ(明日朝はやいから先に家でるね)」
「ほーはい、ほひはひはほへはひへほふ(りょーかい、ゴミ出しは俺がしておく)」
「あいあほー(ありがとー)」
「はいほっふ(はいコップ)」
「ガラガラガラガラ… ふースッキリ。はいコップ」
「ガラガラガラガラ…ペッ。 ふーさっぱり」

歯磨きを終えた2人はうがいをし終えたコップに歯ブラシを片付けた。

お揃いの歯ブラシ。ブルーとピンクの色違い。

それ以外に同棲している彼女とお揃いで使っているものはない。

だから田中は洗面所でこの歯ブラシが2本入ったコップを見るたび、いつも照れくさいような誇らしいような複雑な感情が湧いてくる。

彼女と付き合っている象徴。大袈裟にいうとそんな感じかもしれない。

生活リズムがほぼ一緒なので歯磨きのタイミングもいつも一緒だが、今朝は彼女がいない。
朝一に営業ミーティングがあるらしい彼女は早々に出て行ってしまったのだ。

彼女より1時間遅くのそのそと起きだした田中は1人洗面所に向かう。
コップから歯ブラシを取り出して口に含んだ。
彼女がいないとテキトーに歯を磨く。テキトーに磨いても怒られないからだ。
うがいするにもコップには彼女の歯ブラシが入ったままなので、水道から水を直接手酌ですくってうがいをする。
これも彼女が見ていたら怒りそうだな、と思って田中はニヤリとした。


その夜。

田中と彼女の住むアパートが火事になった。
発火元はアパート一階部分を店舗としている田中行きつけの中華料理店。
客が残していったタバコが完全に消えていないうちにゴミの中に捨ててしまい、それが夜中になって燃えだしたのだった。

偶然にもその時間田中は友人宅にいた。

友人に別れを告げ帰宅している最中、何度も消防車が田中の横を通り過ぎていく。
不安を覚えた田中は走ってアパートに向かった。



{アパートは消防車と野次馬と煙に囲まれていた。}




重度の一酸化酸素中毒。

それが彼女の死因。

火は田中たちの部屋にまで燃え広がる前に消し止められたが、大量の煙が部屋に押し込んできたらしい。

火傷も外傷もなかったことから、彼女は就寝中で苦しまずに亡くなったと考えられた。

そのことが絶望の淵に落とされた田中の唯一の救いだった。



それから一年後。

洗面所に置かれた歯ブラシが2本入ったコップ。

その中の半分を取り出して口に含む。

いつものようにテキトーに歯を磨く。

コップに残ったもう一本はそのままで。

一年経っても田中は彼女の歯ブラシを捨てられずにいた。


「あへははいひへんはあ…(あれから一年かあ…)」

「そう、もう一年も経つの。いい加減捨てたら? 私の歯ブラシ」

「うん、ひひはひはひほはふへほへはふほひ(うん、君がいないのは受け止めたつもり)」

「これじゃうがいの時にコップが使えないじゃない。って、こら!手で水を掬わない!」

「ガラガラ…ペッ。…でも今までここにあって当たり前だったものが消えてしまうっていうのが、なんだかとても怖いんだ」

「…ただの歯ブラシよ?」

「うん、だけど僕にとってはやっぱり特別なんだよ」


歯磨きを終えた田中はコップに歯ブラシを戻す。

やっぱりコップ使わずにうがいをしたら怒られたな、そう考えて田中はニヤリとした。

洗面所の窓を開ける。月のわずかな光が田中を照らす。

そして独りつぶやいた。

「明日、捨てようかな。歯ブラシ」