「Hip! Step! Jump!」「21Good」
良質:6票トリック:3票物語:2票納得感:10票
スリが多いことで有名な大都市「ラテライツ」に住むカメオ。
彼は人混みを往来する時、絶対に財布を尻ポケットに入れないようにしている。死角になる上に盗られても気付きにくいため、スリに狙われやすいからだ。
そんなカメオだが、{あるもの}を失くして以来、人混みを往来する時は財布を尻ポケットに入れることにしたのだという。
{あるもの}とは何だろうか?
理由も含めて答えて欲しい。
彼は人混みを往来する時、絶対に財布を尻ポケットに入れないようにしている。死角になる上に盗られても気付きにくいため、スリに狙われやすいからだ。
そんなカメオだが、{あるもの}を失くして以来、人混みを往来する時は財布を尻ポケットに入れることにしたのだという。
{あるもの}とは何だろうか?
理由も含めて答えて欲しい。
22年10月14日 20:13
【20の扉】 [だだだだ3号機]
【20の扉】 [だだだだ3号機]

17日(月)23:00までに延長しました!
解説を見る
【解説】
A.{両足}
事故で両足を失くし、車椅子で生活するようになったカメオ。
人混みを往来する時は、体重をかけるため盗まれにくく、一番安全であろう尻ポケットに財布を入れるようになった。
【ストーリー】({読まなくていいです})
国内有数の大都市『ラテライツ』。
人口が多く、時間帯によって道路が人や車で大変混雑するこの街は、有名な観光地である一方、スリが大変多いことでも知られている。
そんなラテライツに住むサラリーマン、カメオ。
高校時代に運動部だった彼は、その持ち前と体力と人柄の良さから職場では大いに慕われている。
その上昔から困っている人を見過ごせない性分で、近所でも有名な好青年というやつだった。
そんなカメオも当然スリへの警戒は怠っておらず、人混みを往来する時は、彼は絶対に財布を尻ポケットに入れないようにしている。死角になる上盗られても気付きにくく、スリにとって格好の的だからだ。
その日は、酷い雨だった。
通勤中、いつものように人混みを歩いていたカメオは、その日の夜に病院で目を覚ましていた。
困惑しながらも、曖昧な記憶を辿っていくカメオ。
人混み、横断歩道、女の子、赤信号───。
(そうだ、俺は…)
トラックに轢かれそうになった女の子を庇って、そのまま…
事の顛末を全て悟ったカメオが身体を起こす。
鈍い痛みが残る全身に気をやりながらも、自然と自分の足先に目を向ける形になった。
目覚めた時から、漠然と感じていた下半身の違和感。その正体が解った。
「両の膝から下」が、無かった。
カメオが目覚めたことを聞きつけ病室までやって来た医師は、なんともばつの悪そうな顔をしながら、ゆっくりと仔細を説明した。
カメオはそれを黙って聞いていた。
ただ、女の子が無事だったことを告げられた時だけ、小さな声で「ありがとうございます」と、そう言ったきりだった。
入院中、助けた女の子とその母親がお見舞いに来て、主に金銭面で援助をしてもらうことになった。
最初は「勝手にやったことだから」と断っていたのだが、承諾するまで帰ってくれそうになかった上、仕舞いには娘のいる前で土下座までしようとしたので、最終的にはカメオが折れた。
帰り際、二人が病室を出た後、女の子だけがこっそり病室に戻ってきた。カメオが「どうしたの?忘れ物?」と尋ねると、心配しているのか、申し訳ないのか、なんとも言えない表情で此方を見つめた。
少ししてから、女の子は二つ折の小さな紙切れをカメオに渡して、何も言わず駆け足で病室を出てってしまった。
渡されたのは、ピンク色のメッセージカードだった。
まず間違いなく女の子の字だろう。「たすけてくれて ありがとう」という言葉と共に、名前と小さな押し花が添えられていた。
きっと彼女は幼い子供ながらに、後ろめたさを感じていたのだろう。あるいは、元々恥ずかしがり屋な子なのかもしれない。
それでも彼女なりに、心からの感謝を伝えようとしてくれたのだ。
カメオは暫く一人でメッセージカードを見つめた後、それを丁寧に畳んで仕舞った。
それからも、女の子は母親に連れられて何度もお見舞いに来た。
最初は母親の後ろでモジモジしていた女の子だったが、日を重ねるごとに少しずつ心を開いてくれるようになった。
カメオの退院の日程が決まる頃には二人はすっかり仲良くなり、病室でよく絵を描いたりして遊んでいた。
「すみませんカメオさん…怪我もまだ治りきっていないのに。」
ある日、女の子の母親が申し訳なさそうに言った。
「いや良いですよ全然!どうせ暇ですし。こちらこそいつもわざわざお見舞いに来てもらってすみませんね。」
「いえ、娘の命の恩人ですから…それに、最近は娘がお見舞いに行きたいと言って聞かないんですよ。」
え、とカメオは声を上げた。母親は話を続ける。
「旦那はこの子が産まれてすぐに亡くなりました。それからは私も必死で、あまり構ってあげられなかったんです。ですから、カメオさんに遊んで貰うのが本当に嬉しいんだと思います。」
「そう…なんですか。」
カメオはしばらく考え込んだ後、女の子に向かって言った。
「もし良かったらさ、退院した後もまた遊ぼうか。今度は外で。」
「…いいの?」
「もちろん。何がしたい?」
それを聞いた女の子は物凄く悩ましい顔をして、口をつぐんでしまった。カメオが「なんでも、正直に言って良いよ。」と言うと、女の子は目を伏せながら呟いた。
「…鬼ごっこ。」
母親はしまった、という顔をしたが、カメオは真っ直ぐな瞳で
「わかった。約束ね。」
と返した。
嬉しそうに笑う女の子を見て、カメオは思わず口元が緩んでしまった。
きっと母親は、カメオの足の話もしているはずだ。でもまだ幼い女の子には、失った足が二度と戻らないことまでは分からなかったのだろう。あるいは、なんとなく分かっていて、それで口をつぐんだのかもしれない。
ただ、そんなことはカメオにはどうでも良かった。
お見舞いも鬼ごっこのことも、恥ずかしがり屋のあの子がやっと溢したわがままなら。
母子家庭で、一人で遊ぶことが多かったあの子が初めて誰かと交わした約束なら。
カメオの中には、確かな決意があった。
…それから少し時が経って。
退院し、車椅子での生活にも慣れてきたカメオ。
当たり前と言えば当たり前だが、カメオの生活は随分と様変わりしていた。仕事も辞めたし、住居は車椅子でも過ごしやすい段差の無い家に引っ越した。
細かいところでは、財布の持ち歩き方も変わった。
最近、カメオは以前と異なり、財布を尻ポケットに入れるようにしている。
車椅子の身だろうと、スリは警戒しなければならない。
無理はできない身体であるため、用事の時にはできるだけ人混みを避けているのだが、人口飽和気味のラテライツではいつでもそうとはいかない。
どうしても、人通りの多い時間帯に被る時がある。
他のポケットや鞄に入れても安全性は高いが、この身体では、力ずくで盗られるリスクもあるだろう。そうなれば、きっと抵抗すらままならない。
しかし、しかしである。
かつてなら盗まれないよう尻ポケットは避けるが、車椅子を使う場合は話は別だ。
体重をかけて座っている以上、取り出すときは大変だが、その分盗まれる危険は限りなく低い。
そう考えたカメオは、人混みを往く時は財布を尻ポケットに入れるようになった。
…財布という生活の切れ端からすら、「足が無い」という事実を実感する日々。
もちろん、財布の持ち方一つに懊悩できるほど、気持ちに余裕ができたとも言えるのだが。
「最近特に物騒ですからね~。良いアイデアだと思いますよ。」
「でしょ?まあ、財布を取り出すと体温でものすごく温いんですけど。」
あれから、カメオはリハビリのため病院に通い詰めていた。
彼のために用意された、義足による歩行訓練。
ひたむきな努力が実を結んだのか、少しずつ歩ける距離は増えていった。
医師曰く、早ければ半年もすれば歩いて生活できるようになるだろう、と。
きっとまだ、たくさん不安はあるけれど。
「アハハ…良いじゃないですか。お財布が温かいのは、カメオさんが元気な証拠ですよ。」
すっかり顔馴染みの看護師がそう返すと、ほんの少しの沈黙が流れた後、噛み締めるようにカメオが呟いた。
「元気な証拠、かぁ…。」
看護師の手を借りながら、休憩用の椅子に腰を降ろしたカメオは、自身の温もりを確かめるように腿を擦る。
そして財布を取り出すと、その中から丁寧に折り畳まれたメッセージカードを手に取った。
その様子を見た看護師が尋ねる。
「かわいいメッセージカードですね~。彼女さんからですか?」
「…いいえ。ただ、大切な約束なんです。リハビリを頑張れるのも、これのお陰ですから。」
そう言うと、カメオは開いたメッセージカードを見つめた。
何も知らない看護師は最初は不思議そうな顔をしていたが、何かを察したのだろう、途中で穏やかな表情になった。
「じゃあ尚更、盗られるわけにはいかないですね。」
「…そうですね。」
そう返事をしながら、カメオはメッセージカードを丁寧に折り畳むと、財布の中に入れた。
いつか果たされる日まで、二人の約束を胸に仕舞い込むように、そっと。
END
A.{両足}
事故で両足を失くし、車椅子で生活するようになったカメオ。
人混みを往来する時は、体重をかけるため盗まれにくく、一番安全であろう尻ポケットに財布を入れるようになった。
【ストーリー】({読まなくていいです})
国内有数の大都市『ラテライツ』。
人口が多く、時間帯によって道路が人や車で大変混雑するこの街は、有名な観光地である一方、スリが大変多いことでも知られている。
そんなラテライツに住むサラリーマン、カメオ。
高校時代に運動部だった彼は、その持ち前と体力と人柄の良さから職場では大いに慕われている。
その上昔から困っている人を見過ごせない性分で、近所でも有名な好青年というやつだった。
そんなカメオも当然スリへの警戒は怠っておらず、人混みを往来する時は、彼は絶対に財布を尻ポケットに入れないようにしている。死角になる上盗られても気付きにくく、スリにとって格好の的だからだ。
その日は、酷い雨だった。
通勤中、いつものように人混みを歩いていたカメオは、その日の夜に病院で目を覚ましていた。
困惑しながらも、曖昧な記憶を辿っていくカメオ。
人混み、横断歩道、女の子、赤信号───。
(そうだ、俺は…)
トラックに轢かれそうになった女の子を庇って、そのまま…
事の顛末を全て悟ったカメオが身体を起こす。
鈍い痛みが残る全身に気をやりながらも、自然と自分の足先に目を向ける形になった。
目覚めた時から、漠然と感じていた下半身の違和感。その正体が解った。
「両の膝から下」が、無かった。
カメオが目覚めたことを聞きつけ病室までやって来た医師は、なんともばつの悪そうな顔をしながら、ゆっくりと仔細を説明した。
カメオはそれを黙って聞いていた。
ただ、女の子が無事だったことを告げられた時だけ、小さな声で「ありがとうございます」と、そう言ったきりだった。
入院中、助けた女の子とその母親がお見舞いに来て、主に金銭面で援助をしてもらうことになった。
最初は「勝手にやったことだから」と断っていたのだが、承諾するまで帰ってくれそうになかった上、仕舞いには娘のいる前で土下座までしようとしたので、最終的にはカメオが折れた。
帰り際、二人が病室を出た後、女の子だけがこっそり病室に戻ってきた。カメオが「どうしたの?忘れ物?」と尋ねると、心配しているのか、申し訳ないのか、なんとも言えない表情で此方を見つめた。
少ししてから、女の子は二つ折の小さな紙切れをカメオに渡して、何も言わず駆け足で病室を出てってしまった。
渡されたのは、ピンク色のメッセージカードだった。
まず間違いなく女の子の字だろう。「たすけてくれて ありがとう」という言葉と共に、名前と小さな押し花が添えられていた。
きっと彼女は幼い子供ながらに、後ろめたさを感じていたのだろう。あるいは、元々恥ずかしがり屋な子なのかもしれない。
それでも彼女なりに、心からの感謝を伝えようとしてくれたのだ。
カメオは暫く一人でメッセージカードを見つめた後、それを丁寧に畳んで仕舞った。
それからも、女の子は母親に連れられて何度もお見舞いに来た。
最初は母親の後ろでモジモジしていた女の子だったが、日を重ねるごとに少しずつ心を開いてくれるようになった。
カメオの退院の日程が決まる頃には二人はすっかり仲良くなり、病室でよく絵を描いたりして遊んでいた。
「すみませんカメオさん…怪我もまだ治りきっていないのに。」
ある日、女の子の母親が申し訳なさそうに言った。
「いや良いですよ全然!どうせ暇ですし。こちらこそいつもわざわざお見舞いに来てもらってすみませんね。」
「いえ、娘の命の恩人ですから…それに、最近は娘がお見舞いに行きたいと言って聞かないんですよ。」
え、とカメオは声を上げた。母親は話を続ける。
「旦那はこの子が産まれてすぐに亡くなりました。それからは私も必死で、あまり構ってあげられなかったんです。ですから、カメオさんに遊んで貰うのが本当に嬉しいんだと思います。」
「そう…なんですか。」
カメオはしばらく考え込んだ後、女の子に向かって言った。
「もし良かったらさ、退院した後もまた遊ぼうか。今度は外で。」
「…いいの?」
「もちろん。何がしたい?」
それを聞いた女の子は物凄く悩ましい顔をして、口をつぐんでしまった。カメオが「なんでも、正直に言って良いよ。」と言うと、女の子は目を伏せながら呟いた。
「…鬼ごっこ。」
母親はしまった、という顔をしたが、カメオは真っ直ぐな瞳で
「わかった。約束ね。」
と返した。
嬉しそうに笑う女の子を見て、カメオは思わず口元が緩んでしまった。
きっと母親は、カメオの足の話もしているはずだ。でもまだ幼い女の子には、失った足が二度と戻らないことまでは分からなかったのだろう。あるいは、なんとなく分かっていて、それで口をつぐんだのかもしれない。
ただ、そんなことはカメオにはどうでも良かった。
お見舞いも鬼ごっこのことも、恥ずかしがり屋のあの子がやっと溢したわがままなら。
母子家庭で、一人で遊ぶことが多かったあの子が初めて誰かと交わした約束なら。
カメオの中には、確かな決意があった。
…それから少し時が経って。
退院し、車椅子での生活にも慣れてきたカメオ。
当たり前と言えば当たり前だが、カメオの生活は随分と様変わりしていた。仕事も辞めたし、住居は車椅子でも過ごしやすい段差の無い家に引っ越した。
細かいところでは、財布の持ち歩き方も変わった。
最近、カメオは以前と異なり、財布を尻ポケットに入れるようにしている。
車椅子の身だろうと、スリは警戒しなければならない。
無理はできない身体であるため、用事の時にはできるだけ人混みを避けているのだが、人口飽和気味のラテライツではいつでもそうとはいかない。
どうしても、人通りの多い時間帯に被る時がある。
他のポケットや鞄に入れても安全性は高いが、この身体では、力ずくで盗られるリスクもあるだろう。そうなれば、きっと抵抗すらままならない。
しかし、しかしである。
かつてなら盗まれないよう尻ポケットは避けるが、車椅子を使う場合は話は別だ。
体重をかけて座っている以上、取り出すときは大変だが、その分盗まれる危険は限りなく低い。
そう考えたカメオは、人混みを往く時は財布を尻ポケットに入れるようになった。
…財布という生活の切れ端からすら、「足が無い」という事実を実感する日々。
もちろん、財布の持ち方一つに懊悩できるほど、気持ちに余裕ができたとも言えるのだが。
「最近特に物騒ですからね~。良いアイデアだと思いますよ。」
「でしょ?まあ、財布を取り出すと体温でものすごく温いんですけど。」
あれから、カメオはリハビリのため病院に通い詰めていた。
彼のために用意された、義足による歩行訓練。
ひたむきな努力が実を結んだのか、少しずつ歩ける距離は増えていった。
医師曰く、早ければ半年もすれば歩いて生活できるようになるだろう、と。
きっとまだ、たくさん不安はあるけれど。
「アハハ…良いじゃないですか。お財布が温かいのは、カメオさんが元気な証拠ですよ。」
すっかり顔馴染みの看護師がそう返すと、ほんの少しの沈黙が流れた後、噛み締めるようにカメオが呟いた。
「元気な証拠、かぁ…。」
看護師の手を借りながら、休憩用の椅子に腰を降ろしたカメオは、自身の温もりを確かめるように腿を擦る。
そして財布を取り出すと、その中から丁寧に折り畳まれたメッセージカードを手に取った。
その様子を見た看護師が尋ねる。
「かわいいメッセージカードですね~。彼女さんからですか?」
「…いいえ。ただ、大切な約束なんです。リハビリを頑張れるのも、これのお陰ですから。」
そう言うと、カメオは開いたメッセージカードを見つめた。
何も知らない看護師は最初は不思議そうな顔をしていたが、何かを察したのだろう、途中で穏やかな表情になった。
「じゃあ尚更、盗られるわけにはいかないですね。」
「…そうですね。」
そう返事をしながら、カメオはメッセージカードを丁寧に折り畳むと、財布の中に入れた。
いつか果たされる日まで、二人の約束を胸に仕舞い込むように、そっと。
END
「【リーガルポイズン】」「21Good」
良質:6票トリック:5票物語:8票納得感:2票
ユズがシホの飲みかけのペットボトルに【ある物】を入れた結果シホは【{死んだ}】。
彼女が使った誰でも合法的に、タダも同然で手に入る【ある物】とは何だろうか。
彼女が使った誰でも合法的に、タダも同然で手に入る【ある物】とは何だろうか。
23年06月27日 00:58
【20の扉】 [OUTIS]
【20の扉】 [OUTIS]

皆様のご参加、心より感謝するヨ
解説を見る
ユズはシホが嫌いだった。
ある日彼女は校庭に生えていた<{花}>を一輪、シホが置きっぱなしにしたペットボトルに入れて花瓶に見立てシホの机の上に置き、皆はそれを見て笑った。
その行為はその日から続き、ついにシホはいじめを苦にして自殺した。
彼女を殺したのは悪意という名の毒なのだった。
正解条件:いじめや自殺を踏まえて花
ある日彼女は校庭に生えていた<{花}>を一輪、シホが置きっぱなしにしたペットボトルに入れて花瓶に見立てシホの机の上に置き、皆はそれを見て笑った。
その行為はその日から続き、ついにシホはいじめを苦にして自殺した。
彼女を殺したのは悪意という名の毒なのだった。
正解条件:いじめや自殺を踏まえて花
「空箱に愛」「21Good」
良質:9票トリック:2票物語:3票納得感:7票
息子が自由帳にかいた奇妙な文章とイラスト。
そのイラストは猫や熊に見えないこともないが、明らかにXが多いので、きっとYのイラストなのだろう。
X、Yに入る文字をそれぞれ一字で当ててください。
そのイラストは猫や熊に見えないこともないが、明らかにXが多いので、きっとYのイラストなのだろう。
X、Yに入る文字をそれぞれ一字で当ててください。
23年10月27日 21:38
【20の扉】 [tsumugu]
【20の扉】 [tsumugu]

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X= た
Y= 狸
Cindy :https://www.cindythink.com/puzzle/8872
Y= 狸
Cindy :https://www.cindythink.com/puzzle/8872
「永久凍土の地」「21Good」
良質:9票トリック:5票物語:3票納得感:4票
ラテラテ町の糖尿病患者が今年になって急激に数を減らし、もう殆どいないことを知った甘党のカメオ医師は来年にはラテラテ町から別の町へ引っ越すことに決めた。
以上の出来事からカメオの好きな飲み物を正確に特定した後、カメオの嫌いな食べ物まで考察せよ。
以上の出来事からカメオの好きな飲み物を正確に特定した後、カメオの嫌いな食べ物まで考察せよ。
24年02月29日 22:44
【20の扉】 [松神]
【20の扉】 [松神]
解説を見る
A.甘党の吸血鬼カメオの好きな飲み物は糖尿病罹患者の血液である。また、吸血鬼の嫌いな食べ物は当然にんにくだろう。
「『賢王ダダダダといにしえの魔女』」「21Good」
良質:6票トリック:3票物語:7票納得感:5票
{ラテライツ王国には、古くより伝わる魔女の伝説がある。}
なんでも王国近隣の森には{キヨウル}という魔女が住んでおり、美しい女性が森に迷い込むと妬んで呪いをかけてしまうそうだ。
実際に、森の奥地でキヨウルに会ったという者も存在する。しかし確たる証拠はなく、あくまで伝説は伝説であるというのが大半の国民の認識であった。
ところが近年、王国内ではキヨウルの呪いによる被害を訴える者が後を絶たない。多くは伝承の通り若い女性であり、原因不明の病にかかる・記憶の一部を失う・何かに取り憑かれたかのように錯乱する等、呪いによる被害の内容は多岐にわたった。
そのあまりの人数に、ラテライツ王家もどう対処すべきか頭を抱える日々が続いていた。
そんな中、{新しい国王にダダダダが即位}してからというもの、上記のキヨウルの呪いに関する騒動は瞬く間に鎮静化していった。
{ダダダダ王が魔女キヨウルを懲らしめたわけではないとすると、一体何故だろう?}
【A、イケメン王子ダダダダが王子じゃなくなってしまったから。】
────昔々、大変美しい姫君がいた。
だが、ある時森に迷い込んだ姫の美貌を妬んだ魔女に呪いをかけられ、姫はカエルに変えられてしまう。
だが王子のキスで呪いは解け、2人は結ばれた。
そうしていつしか彼らは森の傍らに国を建て、最初の王と王妃になった。
後の、ラテライツ王国である。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さて、随分と長い時が経った今も上記の伝説は国民たちに広く知られており、魔女キヨウルの噂も未だ健在である。
{今でも近隣の森には魔女が住んでおり、美しく若い女に呪いをかけてしまう。呪いを解くには、王子のキスしかないのだと。}
しばしば、森でキヨウルに会ったと主張する者も存在するが確たる証拠もなく、あくまで伝説、噂話の域を出ないというのが多くの国民の認識…「だった」。
{近年になって、「キヨウルに呪いをかけられた」という女性}が数多く現れるようになった。
一体なぜか。
それは現国王の長子、{王子ダダダダ}が原因である。
{王子ダダダダは眉目秀麗なハンサムボーイ。国中の女性は皆、彼にメロメロである。}
まだ彼に伴侶はいない。ワンチャンあるなんてことを言う気はないが、あわよくば彼と懇ろになりたい女性は多い。
そんな女性達は、そのうちあることを思い付いた。
{「建国の伝承と魔女キヨウルの噂に便乗したら、王子にキスしてもらえるのでは?」}…と。
要は魔女の呪いにかかったような振る舞いをして、それを解くためという名目で王子にキスしてもらおうという魂胆だ。
最初の最初こそ1日に多くて2、3人であったため、憐れに思った王子も真剣に話を聞いていた。しかし、そのうち話が人伝いに拡がってしまった結果、キスを求めて城に来る女性の数は爆発的に増えた。ここらで流石の王子もおかしいなと思ったらしい。
そうして女性たちはよくキヨウルの伝承を語るようになり、その呪いの被害を騙るようになった。
{とはいえ、伝承通りカエルに変身したふりなど出来る筈もない。困った女性たちは、自分たちの演技でなんとかなる範囲で不調を騙り、キヨウルの呪いのせいということにすることにした。}
「森から帰って来てからお熱が出て…お医者様も原因がわからないというのです…これはきっと{魔女の呪い}ですわ!」
「お願いです…娘が記憶喪失になってしまい、母である私のことがわからないのです…!あの森に入ってからです…これはきっとかの{魔女の呪い}…」
「フハハハハーー!私は{魔女の呪い}でこの女に取り憑いた悪魔だーーーっ!私を祓うには王子のキスしかないぞーーーっ!」
こんなのが毎日城の前に山ほどやってくる。
近隣の森を立ち入れないようにしようかと考えたが、王国は資源の多くを近隣の森の自然から賄っており、誰も立ち入れないようにしてしまっては国営がままならなくなってしまう。
{すっかり困り果てていた、王子をはじめとする王家の人間たち。}
だがそんな中、持病の悪化を理由に現国王が退位。
{長子であるダダダダが父の王位を継承し、新しく国王の座につくこととなった。}
このニュースは瞬く間に国中を駆け巡り、ラテライツの女性たちは大いに悲しんだ。
{王になってしまったのである。}
ダダダダには、「キスしても王子ではないから呪いが解けない」という大義名分ができてしまった。
当然、呪いを口実にキスを要求してももう意味がない。
徐々に伝承に便乗する者は減り、城までキスを要求しに来ることはなくなっていった。
{こうして、魔女キヨウルの被害を訴える人は殆どいなくなったのだった。}
ダダダダ王の即位から十数年後。
今となっては魔女キヨウルは、以前までと同じ「伝承の中の存在」という認識に戻った。魔女の話は殆どの国民が知っているものの、実在を信じている人はごく少数である。
それでもやっぱり、森で迷った際に魔女キヨウルに会ったと主張する人がごくたまに現れる。
{ひょっとすると近隣の森では本当に、キヨウルがひっそりと暮らしているのかもしれない。}
ストーリーと解説 : 器用
(https://late-late.jp/users/profile/5757)
{ラテライツ王国には、古くより伝わる魔女の伝説がある。}
なんでも王国近隣の森には{キヨウル}という魔女が住んでおり、美しい女性が森に迷い込むと妬んで呪いをかけてしまうそうだ。
実際に、森の奥地でキヨウルに会ったという者も存在する。しかし確たる証拠はなく、あくまで伝説は伝説であるというのが大半の国民の認識であった。
ところが近年、王国内ではキヨウルの呪いによる被害を訴える者が後を絶たない。多くは伝承の通り若い女性であり、原因不明の病にかかる・記憶の一部を失う・何かに取り憑かれたかのように錯乱する等、呪いによる被害の内容は多岐にわたった。
そのあまりの人数に、ラテライツ王家もどう対処すべきか頭を抱える日々が続いていた。
そんな中、{新しい国王にダダダダが即位}してからというもの、上記のキヨウルの呪いに関する騒動は瞬く間に鎮静化していった。
{ダダダダ王が魔女キヨウルを懲らしめたわけではないとすると、一体何故だろう?}
24年03月16日 22:45
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]

問題を作った私をみんなで褒めるのだ
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【A、イケメン王子ダダダダが王子じゃなくなってしまったから。】
────昔々、大変美しい姫君がいた。
だが、ある時森に迷い込んだ姫の美貌を妬んだ魔女に呪いをかけられ、姫はカエルに変えられてしまう。
だが王子のキスで呪いは解け、2人は結ばれた。
そうしていつしか彼らは森の傍らに国を建て、最初の王と王妃になった。
後の、ラテライツ王国である。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さて、随分と長い時が経った今も上記の伝説は国民たちに広く知られており、魔女キヨウルの噂も未だ健在である。
{今でも近隣の森には魔女が住んでおり、美しく若い女に呪いをかけてしまう。呪いを解くには、王子のキスしかないのだと。}
しばしば、森でキヨウルに会ったと主張する者も存在するが確たる証拠もなく、あくまで伝説、噂話の域を出ないというのが多くの国民の認識…「だった」。
{近年になって、「キヨウルに呪いをかけられた」という女性}が数多く現れるようになった。
一体なぜか。
それは現国王の長子、{王子ダダダダ}が原因である。
{王子ダダダダは眉目秀麗なハンサムボーイ。国中の女性は皆、彼にメロメロである。}
まだ彼に伴侶はいない。ワンチャンあるなんてことを言う気はないが、あわよくば彼と懇ろになりたい女性は多い。
そんな女性達は、そのうちあることを思い付いた。
{「建国の伝承と魔女キヨウルの噂に便乗したら、王子にキスしてもらえるのでは?」}…と。
要は魔女の呪いにかかったような振る舞いをして、それを解くためという名目で王子にキスしてもらおうという魂胆だ。
最初の最初こそ1日に多くて2、3人であったため、憐れに思った王子も真剣に話を聞いていた。しかし、そのうち話が人伝いに拡がってしまった結果、キスを求めて城に来る女性の数は爆発的に増えた。ここらで流石の王子もおかしいなと思ったらしい。
そうして女性たちはよくキヨウルの伝承を語るようになり、その呪いの被害を騙るようになった。
{とはいえ、伝承通りカエルに変身したふりなど出来る筈もない。困った女性たちは、自分たちの演技でなんとかなる範囲で不調を騙り、キヨウルの呪いのせいということにすることにした。}
「森から帰って来てからお熱が出て…お医者様も原因がわからないというのです…これはきっと{魔女の呪い}ですわ!」
「お願いです…娘が記憶喪失になってしまい、母である私のことがわからないのです…!あの森に入ってからです…これはきっとかの{魔女の呪い}…」
「フハハハハーー!私は{魔女の呪い}でこの女に取り憑いた悪魔だーーーっ!私を祓うには王子のキスしかないぞーーーっ!」
こんなのが毎日城の前に山ほどやってくる。
近隣の森を立ち入れないようにしようかと考えたが、王国は資源の多くを近隣の森の自然から賄っており、誰も立ち入れないようにしてしまっては国営がままならなくなってしまう。
{すっかり困り果てていた、王子をはじめとする王家の人間たち。}
だがそんな中、持病の悪化を理由に現国王が退位。
{長子であるダダダダが父の王位を継承し、新しく国王の座につくこととなった。}
このニュースは瞬く間に国中を駆け巡り、ラテライツの女性たちは大いに悲しんだ。
{王になってしまったのである。}
ダダダダには、「キスしても王子ではないから呪いが解けない」という大義名分ができてしまった。
当然、呪いを口実にキスを要求してももう意味がない。
徐々に伝承に便乗する者は減り、城までキスを要求しに来ることはなくなっていった。
{こうして、魔女キヨウルの被害を訴える人は殆どいなくなったのだった。}
ダダダダ王の即位から十数年後。
今となっては魔女キヨウルは、以前までと同じ「伝承の中の存在」という認識に戻った。魔女の話は殆どの国民が知っているものの、実在を信じている人はごく少数である。
それでもやっぱり、森で迷った際に魔女キヨウルに会ったと主張する人がごくたまに現れる。
{ひょっとすると近隣の森では本当に、キヨウルがひっそりと暮らしているのかもしれない。}
ストーリーと解説 : 器用
(https://late-late.jp/users/profile/5757)












