みんなのGood

良質:15票トリック:9票納得感:18票
自宅の近所に本屋が近日開店する。

その知らせを聞いたカメコは喜んだのだが、
いざ本屋が開くと、カメコは一切その本屋に足を運ぼうとはしなかった。

一体なぜ?
20年01月16日 22:07
【ウミガメのスープ】 [みたらし団子]

遅くなりましたが再開します。あと一人正解が出たら終了です




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カメコには悩みがあった。
近所に本屋が建つとかで、その工事の音がやかましいのだ。

だから、もうすぐ本屋が完成して開店すると聞いたカメコは、
【工事の騒音から解放されると喜んだ。】

ただ、カメコは本に興味がなかったし、
騒音の恨みもあるので、本屋に立ち寄ることはなかったのだ。
Salted Samの奇妙な冒険「42Good」
良質:30票物語:8票納得感:4票
私は、とある航海中に元海賊を名乗る4人の男を救出した。

彼らは船が難破してから1年間、漂着した無人島でサバイバルをしていたのだという。

私は島へ降りてその暮らしぶりを観察した。あたりは一面砂浜で4人が生存するには厳しい環境だと思ったが、彼らは浜辺に流れ着いた枝や魚の骨で道具を作り、なんとか生活を送っていた。

そこで1人を呼び出し「君たちが無人島で生き残るうえで一番大切だったものは何か?」と尋ねると、男はポケットから【”Salted thumb(塩漬けの親指)”】を取り出し「これさ」と言った。


一体そんなものが、なんの役に立つというのだろう??
20年03月23日 22:08
【ウミガメのスープ】 [弥七]

ご参加ありがとうございました😊😊




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<解説>
簡易解答:無人島に漂着してすぐに仲間の1人が死んだ。彼らはその指を切断し、それを将来財宝を分配するときの【取り分】、そして無人島で使用できる【通貨】として使用することでお互いに協力しここまで生き残ることができたのだった。

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「…ここで生活している4人、いや、この島に流れ着いた5人は、ある財宝を探し求める海賊だった。俺たちは宝を見つけ、意気揚々と帰路に着くと嵐に出会って難破し、命からがらこの島に流れ着いた……無人島だってことは一目見てわかったさ。


船がどこで沈んだかってことはみんなわかってた。だから俺たちの1番の関心事は、この島を脱出し、海に沈んだ宝を再び自分たちのものにすることだった。


同じ状況に置かれた者同士協力する必要があったのさ。この島で生きていくためにな。しかし俺たちは職業柄、宝を得るために、平気で他人を蹴落とす人間ばかりだ。仲間が死ねば、自分の取り分が増える。そう考えるのは当然のことだろう??


殺人を犯すことは制裁のリスクがあるので誰もしなかったが、弱っている仲間を見殺しにするのは許された。俺たちはお互いを疑い合ってたしな。みんなお手手繋いで南国生活なんて、無理な話だったんだ。



そんな時、Samが死んだ。



あいつは海賊としてSalted(腕は良い)が年寄りだったから、誰も助けようとはしなかった。しかしこの島で初めて死者が出たことで、みんな少しずつ気持ちの変化が起きたんだろう。俺たちの中の1人が、Samの死体をさばきやがった。


手と足合計20本。それを保存の効くように塩漬けにした。それが【”Salted fingers”(塩漬けの指)】だ。それを5本ずつ全員に配った後、あいつはおかしなことを言ったんだ。「今からこれが、俺たちの『通貨』だ」ってな。


これに『1本につき財宝の5%』の価値をつける。……いいか、まずこれは複製ができない。この無人島の中に20本しかないSamの指だ。自分の指を切り落として数を増やそうったってダメだ。すぐにわかるし、サバイバルにとって手や足が使えないのは死に等しい。


そして殺人をしたり、他人の指を盗むこともできない。誰がどの指を持っているかなんて簡単に調べることができるしな。どこかに埋めて隠しても、財宝と交換するときには無効にすればいい。……どちらにせよ、1本につき5%だ。無効になった取り分は海にばらまくと言って、誰の利益にもならないようにした。


つまり、俺たちのポケットに入っていたどんな持ち物よりも、この無人島ではSamの指の方が価値が高いのさ。所有者を特定できるという点では、小銭より都合がいいかもな。面白い話だろう??


だんだんと飲み込めてきたみたいだな。協力とは、いわばgive and takeだ。誰かが魚を釣れば欲しいやつが通貨を支払うし、道具を作って売ることもできる。充実した生活が送りたきゃそれ相応の対価が必要になるわけで、みんな必死こいて指を稼ぐって寸法だ。物々交換とは違って最終的には将来の財宝に生まれ変わる。命をかけて他人を助ける意味があるのさ。


俺たちの生活はそれで随分と豊かになった。全てはこいつのおかげさ。これで満足か??」















「……なるほど、よくわかった。」

私は葉巻に火をつけて、ゆっくりとその煙を船内に薫せた。

「つまり、無法地帯であった無人島に『経済』を持ち込むことで、自分たちの生活レベルを上げ、ここまで生き延びることができた、そう言いたいんだな?」
「その通りさ。」
「君は実に、いいことを言う。」

そしてデスクにあった拳銃を男に突きつけた。

「な、なんのつもりだ!?」
「お前が言ったんだろう。協力とはgive and takeだと。さあ船の座標を教えろ。…その財宝と引き換えに、約束通りお前たちを無人島から出してやる。」

そういって私は、ニヤリと笑った。

(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)

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☆Salted
1:塩で味付けした、塩漬けの
2:熟練した、老練の

Salted Sam(腕利きのサム(トレジャーハンター、ネイサン・ドレイクの兄))とSalted thumb(塩漬けの親指)のダジャレでした^ ^

またSaltはラテン語”Salarium”(塩のお金)=お給料、が語源となっています。
良質:33票トリック:6票物語:1票納得感:2票
あらゆる不幸から身を守ると言われる幸運のコインを肌身離さず持っていた男。
ところが、そのコインの効果もなく男は不幸にも事故で亡くなってしまう。
亡くなった男の妻は「このコインさえなければ夫が生きていた可能性があったのに……」と悲しんだという。
もちろんコインは事故を防いではくれなかったが、事故はコインが原因であったわけではなく、コインを過信して無茶をしたために死んだというわけでもない。
では一体どうしてそう考えたのだろう?
20年06月14日 18:36
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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男は行方不明者として長い期間探されていた。
男の妻は無事を願い、無事に生きている可能性を信じ続けていた。
ある日、大きな事故によって亡くなったために外見では身元が特定できない遺体が発見されたという情報が入ってきた。
その遺体の身元を判断する唯一の所持品が、そのコインであった。

妻「この刻印がずれた独特の記念コイン……間違いありません……これは夫が肌身離さず持っていたコインです……」

妻はそう告げると、その場で崩れ落ちた。

妻(あぁ、もしもこのコインがこの場に無ければ、この遺体が夫だと断言できずにまだ{夫が生きているという可能性を残したまま}、夫の生還を心の支えにして生きていけたのに……)

【簡易解説】
身元不明の遺体が男(夫)のコインを持っていたことでその遺体が夫であると確定してしまい、生きている可能性が0になったため妻は悲しんだのだった。
良質:39票物語:2票
これから、ユイちゃんの一週間に関する比較的簡単なウミガメのスープを曜日ごとに出題します。

まずは月曜日!

ユイちゃんは夜に玄関から物音が聞こえたので、急いで部屋のドアの裏に隠れた。いったいなぜ?
18年07月27日 20:24
【ウミガメのスープ】 [だんご部長]

一週間分の簡単なスープを解く変則ルールです。




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ユイちゃんは生まれつき、目がほとんど見えない。
しかし家族の熱心なケアとひたむきな愛情のおかげで、ユイちゃんは元気に毎日を送っている。

月曜日
ユイちゃんは視覚を失った代わりに、卓越した聴覚を手に入れていた。
夜に玄関から聞こえてきた物音を、仕事帰りの父親のものだと判断すると、
「わっ!」っと驚かせるために、廊下に面したドアの裏に隠れた。

火曜日
ユイちゃんの兄は、ユイちゃんのように病気で苦しむ人を救う為に、将来医師を志していた。
その実現の第一歩として医学部の大学に合格するべく、兄は毎日夜遅くまで受験勉強を頑張っていた。
その夜は生物のややこしいカタカナの用語を声に出して暗記していたのだ。

水曜日
お母さんは毎朝、隣の布団でまだ寝ているユイちゃんを起こすといつも抱きしめた。
この世界の様相が曖昧なユイちゃんに、今ここに確かにある、母親としての絶対の愛情を伝えるためだ。
しかし今日はお母さんの方が寝坊をしたので、ユイちゃんの方からお母さんを起こした。
そして、いつも母親がしてくれているように抱きしめたのだった。

木曜日
ユイちゃんは並外れた聴力によって、お稽古で習っているピアノの演奏もとても上手かった。
ユイちゃんにはそもそも時計が見えなかった。
そこで普段の練習で使っていたメトロノームなら、カップラーメンができる時間を計ることができると考えたのだ。

金曜日
ユイちゃんはお母さんと外でお出かけ中に、お母さんの存在を見失ってしまう。
そしてお母さんを探そうと必死に辺りを彷徨ったが故に、更にお母さんと迷子になってしまった。
ユイちゃんは怖くて大泣きしたが、その泣き声を頼りにお母さんはユイちゃんの居場所が分かったのだ。

土曜日
ユイちゃんは毎週土曜日、自らの病気のことで通院することになっていた。
しかし昨日のことがあってお母さんとはぐれるのが怖く、大きい病院なら尚更外出したくなかった。

日曜日
昨日のことをお母さんから相談されたお父さんは「でもそろそろ一人で外を歩ける練習をした方がいい」と提案した。
そこでまずは初めに、家からすぐ近くの公園までの道を往復することにしたのだ。
ユイちゃんは点字ブロックや白杖の使い方を、すぐ後ろに居た両親と一緒に練習した。
DEAD OR LIARLOVE「41Good」
良質:27票トリック:5票物語:4票納得感:5票
正直者の村への道がどちらか知らない旅人は、ちょうど片方の道から歩いてきた女性に道を尋ねることにした。

一見地味な女性の俯いた顔は、よく見ると整っており、どこか寂しげな雰囲気が旅人の心を騒つかせた。

旅人は外国人だが{日本語がとても上手}で、女性の気を引こうと、自分の旅行譚を面白おかしく話して聞かせた。
女性は生まれつき話すことができなかったが、暗かった表情が一変し、目を輝かせて聞き入る様子は好ましく、見ている旅人まで嬉しくなるのだった。

村で腫れ物のように扱われていた女性は、彼女のハンデを気にせず話しかけてくれる旅人と過ごすのが心地良く、一緒に旅をしたらさぞ楽しいだろうと夢想したが、村の掟のこともあり、それを伝えることすら叶わないだろうと切なくなった。

あっという間に時は過ぎ、空は赤く染まり始めていた。そろそろ正直者の村に向かわなければならない頃合いである。
このまま別れるのを惜しんだ旅人は、女性に愛の告白をし、「もし少しでも望みがあるのであれば、旅に一緒について来てくれないだろうか?」と熱心に誘った。

感激した女性は、しばらく悩んだ末に、{返事を入力したスマホ画面}を旅人に見せた。
本当であれば、告白を受け入れて旅人について行きたかったが、処刑を恐れるあまり、女性は「いぃえ。」としか答えられなかった。

ふられたと思った旅人は酷く落ち込んだが、村の掟のことを思い出し、これは彼女の本意なのか、それとも嘘なのか慎重に見極めなければという想いで、なんとか持ち直した。

{女性はなおも必死な様子で、スマホに何度も何度も「いぃえ。いぃえ。いぃえ。」と書き込み続ける。
女性が何かを伝えようとしていると思った旅人は、文字を入力する女性をじっと観察し、やがて女性が本当に伝えたかったメッセージに気づくことができたのであった。}




<《 問題文 》>
【女性は嘘つきだったので、旅人からの告白を受け入れたかったのに、
「いぃえ。」としか返事を書けませんでした。
女性は旅人に、何と伝えたかったのでしょうか?

意味の通じる表記に直して、5文字で答えてください。】




【※ 赤字の部分と問題文以外の文章はフレーバーテキストです。
読まなくてもあまり支障は無いと思います。】
21年04月01日 22:40
【20の扉】 [霜ばしら]

最適解を知らない2人の不器用な恋の物語。




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泣きながら「{いぃえ。}」と繰り返し書き込む彼女は、必死で何かを伝えようとしていた。

旅人がじっと女性の指を追っていると、QWERTY配列のキーボードで、「{i}」「{l}」「{i}」「{e}」「{。}」のキーをタップしていることがわかった。


<{I lie.}(私は嘘をつきます。)>


その隠れたメッセージを読み取った旅人は、彼女が嘘つきであること、そして彼女の本当の気持ちに気づくことができた。

それは、本当のことを話せない彼女からの、精一杯の愛の告白だったのだ。

必死にメッセージを送り続けた女性の手を旅人の手が包み労わると、彼女は自分の気持ちが伝わったことを幸せに思った。

そして旅人は、彼女の案内で仲睦まじく正直者の村へと向かったのであった。

めでたし、めでたし。