みんなのブックマーク

梅神トンネルの怪「13ブックマーク」


━━梅神トンネルには、こんな噂がある。
「丑三つ時に徒歩で梅神トンネルに訪れると、トンネルの中間あたりで{妖怪マッハジジイ}が現れ此方を追いかけてくる。マッハジジイは頗る足が速く、追い付かれることなく入り口まで逃げれば助かるが、捕まれば無惨に食い殺されてしまう。」

そんな噂を聞いた陸上部エースのカメオは一人で梅神トンネルに向かった。
当然マッハジジイから逃げ切る気満々であったカメオであったが、実際には入り口に着く前に敢えなく捕まってしまったのだと言う。


その理由はカメオが単に{○○○}だからなのだが、{○○○}とは何だろうか?
21年12月27日 17:06
【20の扉】 [器用]

本日いっぱいで締めます。




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未成年

※その他「高校生」「青少年」など





テストプレイ:だだだださん
寝耳に見ず「13ブックマーク」
ある日突然、
微睡む私に、彼女が言った。

「ねぇ…私、あと半年で死んじゃうんだって。」

いつもの調子で冗談めかす彼女だったが、
私は彼女の言っていることが真実だと確信した。

彼女の顔色を伺ったわけでもないのに、だ。
さて、一体なぜ?
22年01月03日 23:21
【ウミガメのスープ】 [るょ]



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「ただいま。」

長い間入院していた彼女が突然、同棲しているアパートに帰ってきた。

「ねぇ、久々に耳かきしてあげるよ。」

彼女は帰ってきてそうそう、そんなことを言うのだった。

・・・
彼女の膝枕で耳かきをしてもらうと、
気持ちよくて、ついウトウトしてしまう。

とても穏やかな、至福の時間。
そんな幸せな時間は、彼女の一言で終わりを告げた。

「ねぇ…私、あと半年で死んじゃうんだって。」

私の耳元にぽたりぽたりと落ちる雫。
それが彼女の涙だと気づくのに、そう時間はかからなかった。


(………まさに『寝耳に水』だな…。)


声色こそいつも通りだったが、
涙が偽りだとは到底思えない。
彼女の告白は、きっと真実なのだろう。

…泣き顔を見られたくなかったから、
急に「耳かきしてあげる」なんて言ったのかな。


彼女の耳かきが終わるまで、
私は、耳元に落ちる涙を、ただじっと受け止めることしか出来なかった。


答え:
寝耳に涙が落ちてきたから。
(顔色を伺えなかったのは、耳かきの途中だから。)
昭和は遠くなりにけり「13ブックマーク」
あるホテルでは、開業日にあたる毎年4月29日に周年記念イベントを開催している。
支配人によってイベントの開始が宣言された直後、606号室の宿泊客はカーテンを開けた。

近隣の小学生からは「みどりのホテル」と呼ばれている、このホテルの正式名称は何か?
5種類の文字を3回ずつ使用して、合計15文字で答えてほしい。


■補足事項
1. 当問題の意図を汲んでいただけていれば、表記揺れはすべて正解として採用します。
2. ホテル名に含まれる文字や語句を特定しようとする質問も受け付けますが、[良い質問]マークはお付けしません。
3. 当問題は「闇スープ」形式です。各参加者と出題者が1対1で質問と回答を行います。他の参加者の質問を見ることはできません。
4. 多く寄せられることが予想される2つの質問について、事前に回答します。
 ①4月29日が国民の祝日であることは重要ですか? → No.
 ②ゴールデンウイークは重要ですか? → No.
5. 質問回数に制限はありませんが、ぜひ30質問以内での正解を目指してみてください。
22年04月22日 20:00
【20の扉】 [炎帝]

4/29(金) 20:00までの出題を予定しています。




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「オセロの日」である4月29日に開業した{THE OTHELLO HOTEL}では、オセロにちなんだイベントを毎年の開業日に開催している。
宿泊客の全面的な協力の下で、2人のオセロプレイヤーが客室棟の8×8=64室を盤面に見立ててオセロを行う、というものである。
概要は以下の通りである。

①最初は全室のカーテンを閉じておく。

②開始宣言とともにフロントが505号室・506号室・605号室・606号室に内線電話を掛け、各室の宿泊客がカーテンを開ける。
客室の照明が点灯している状態を白、消灯している状態を黒として、これをオセロの初期配置に見立てる。
(※THE OTHELLO HOTELには「死」を連想させる4XX号室やX04号室、「苦」を連想させる9XX号室やX09号室が存在しない。このため、ルームナンバーが実際の階数・室数と異なる。)

③その後は、1手ごとに該当する客室のカーテンを開け、オセロのルールに則って各室の照明を明滅させていく。



ところで、THE OTHELLO HOTELは当イベントを想定して壁面を緑色にしており、カーテンも全室において緑色の物を採用している。
このため、近隣の小学生からは「みどりのホテル」と呼ばれている。
口は靴ほどに「13ブックマーク」
いつも信也は玄関先で靴を履いてから「いってきます」と言うようにしている。

{なぜ靴を履く前ではいけないのだろう?}
22年11月18日 22:02
【ウミガメのスープ】 [だだだだ3号機]



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【簡易解説】
二人は身長差があるため、信也が玄関土間に降りてからでないと、妻の美優と「いってらっしゃいのキス」をしづらいから。



【ながいやつ】
新婚生活真っ只中の信也と美優。
平日は仕事で朝早くに家を出る信也のことを、美優はいつも玄関先までお見送りしに来てくれる。

そんな時にアッツアツの新婚夫婦がやることは一つである。


【「{いってらっしゃいのキス}」である。】


そう!二人は新婚カップル!
アッツアツである!
当然「いってらっしゃいのキス」はマストなのだ!!


…えー、コホン。
この二人も毎日「いってらっしゃいのキス」をするのだが、ここで一つ問題がある。実はこの二人、それなりに身長差があるのだ。

世間ではキスしやすい身長差は12cmだとか言われているが、二人の身長差は20cm以上。
以前、{玄関先で靴を履く前に「いってきます」と言った時}は、こんなことがあった。

◆◆◆

「じゃあ美優、いってきます。」


「いってらっしゃい。(セノビー)」


「…。」


「…ごめん、ちょっと屈んでもらえる?」


「(あっ…キスか。)うん…。」


◆◆◆

いたたまれない。
キスできないこともないが、毎日となると微妙に億劫だろう。



しかし、靴を履いた後ならどうだろうか。
玄関土間に降りて靴を履いてしまえば、二人の身長差は段差の分縮まる。靴を履いた分信也の身長は高くなってしまうが、段差に比べれば厚底でもない靴の分なんてたかが知れているというものだ。
そのあと「いってきます」「いってらっしゃい」と続ければ、お互い楽な姿勢で自然と唇を重ねられてしまう。


以来、{信也は美優と自然にキスしやすいように、玄関先では必ず靴に履き替えてから「いってきます」と言うようにしている}のだ。

信也の決めたルーティーン。
それは何より、二人の愛の証なのである。


末永くお幸せに。


(ちなみにおかえりはハグなので靴を脱ぐ前後どちらでも構いません。)
【BS】食わず嫌いにゃ質より量よ「13ブックマーク」
ラテラ王国の王子であるレオンは、生まれたときから箱入り息子として甘やかされてきた。
そんな王子が10歳になり、隣国ボーノの王宮を初めて訪れたときのこと。

ボーノにはダジャカルデという名物料理があり、シェフたちはこの料理で王子をもてなそうとしていた。

しかし王子は「おいしくなさそうだからいらない」と言って口をつけようとしない。

それを見たシェフたちは一度彼の皿を下げると、ダジャカルデを超大盛りにして提供し直した。

一体なぜ?


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この問題は100問出題を記念したBS問題です。

出題後30分が経過、または正解が出た時点から、
ボケて良し雑談して良し、良識とモラルの範囲内で何でもアリな1時間の「BSタイム」に移行します。

BSタイム終了後は、何事もなかったかのように問題を解決する作業に戻ってください。
皆さんで一緒に楽しみましょう!
23年02月10日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ハッピーラテシンバースデー!




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『簡易解説』
ラテラ王国の捕虜として独りボーノの王宮に連れてこられた王子。
王子がダジャカルデへの毒の混入を警戒して口をつけないことに気づいたシェフたちは、一つの皿に盛られた料理を大勢で食べる方式にすることで、毒の心配をなくし、同時に王子との親睦を深めて安心させてあげたいと考えた。






長く続いた戦争は、ラテラ王国の和平受諾宣言によって終わりを迎えた。

それは事実上の敗北であり、王国は隣国ボーノの属国かのような扱いを甘んじて受け入れるしかなかった。

ボーノはラテラ王国の裏切りを警戒し、王位継承者である王子を{人質}として差し出すよう求めた。

たった一人の王子として、戦火にさらされぬよう極力城から出さずに育てられてきたレオンが、国境を跨いだ瞬間であった。



ラテラ王国とのさらなる敵対は本意ではないボーノは、レオン王子を丁重に迎え入れ、もてなした。

世話を任された王宮の使用人やシェフたちは、王子にボーノ国の魅力を伝えるべく、夕食に名物料理のダジャカルデを振る舞うことにした。


しかし、レオン王子は口をつけようとはしなかった。

無理もない。彼が生まれたとき、すでにボーノは敵国であった。
年端もいかない王子にとって、彼らは国民たちから家族や住む場所を奪ってきた非道な存在であり、またそう教えられてきた。

そんなボーノ国に囚われている身として、王子は自分がいつ殺されてもおかしくないと感じていた。

そう、たとえば{料理に入れられた毒}で。


初めて目にする料理、ダジャカルデ。その珍妙な見た目と形容しがたい香りを前にしたレオン王子は咄嗟に、「おいしくなさそうだからいらない」と嘘をついた。
毒が怖いなどと言おうものなら、すぐに殺されてしまう気がして。


そんな彼の様子を見たシェフは、しかしその恐怖をすぐに見抜いた。
いきなり慣れ親しんだ人々や土地から引き離され、憎んできた敵国に連れてこられた王子。周囲の誰も信じられないであろうその心中は、想像するに余りある。

自分が毒見代わりに一口食べてみせるのは簡単だ。私たちが王子を殺す気ならもうとっくに殺していると説明することもできる。
だが・・・

シェフは無言のまま王子の皿を持って厨房に向かうと、{およそ3人前になるように}ダジャカルデを盛り直して王子の前に置いた。


「私たちと一緒に食べましょう、レオン王子。」


傍らに佇むお付きの使用人にも手招きし、3人で皿を囲む。

「こうしてみんなで同じ皿から食べれば、何倍も美味しく感じるものです。」

そう言ってスプーンに乗り切らんばかりのダジャカルデを掬い、大きく口を開けて流し込む。それを見た使用人も後に続いた。
その意味を理解しながらも躊躇う王子に、シェフは柔らかな眼差しを向けて呼びかけた。

「王子、突然ご家族から引き離されてさぞお辛いでしょう。ですがいつかまた会える日が必ず来ます。それまでは、いいえ、これからずっと、私たちはあなたの味方です。」

その言葉に意を決した王子は、ゆっくりと料理を口に運ぶ。

「…おいしい」

湯気を立てる温かな料理は、王子の強がりをはがすには十分だった。思わず漏れた言葉とともに、横に家族のいない寂しさが溢れ出してくる。

「父様…母様…」

目を潤ませる王子の背中をさすりながら、シェフは「頑張りましょう、一緒に頑張りましょう」と声をかけ続けた。


その夜王子が流した涙は、幼くかすかな、しかし確かな、平和への祈りだった。