「スープは飲んでも呑まれるな」「19ブックマーク」
う〜、二日酔いで頭が痛い…
おう、悪い悪い、俺はよくここで遊ばせてもらってる西田ってもんだけどよ、今日はちょっくららてらてのみんなに助けてほしいことがあるんだ。
昨日の晩は久しぶりに酒を飲んでたんだけどよ、どうやら飲みながらウミガメのことでも考えてたのかな、スマホにメモが残ってたんだ。
ほら、これだ。
-----------------------------------
ウミガメ高校に通う女子高生カメコは、読書があまり好きではなく、小説の類いは今までにもほとんど読んだことがなかった。
そんなカメコがある日、本屋でできるだけ長いシリーズ物の小説を探していたのだが、
彼女が突然読書好きになったのでなければ、一体どういう目的があったのだろう?
------------------------------------
「どうやら」ってのがどういう意味かと言えば、そうだな、やっぱ勢い余って飲みすぎたのがいけなかったのかな……どうにも昨夜遅くになってからの記憶がねえんだ。
どんな答えだったかも全然覚えてねえんだよな・・・しかもこの問題、なぜか『出題済み』フォルダに入ってて、ご丁寧にお気に入りチェックまでされてるんだぜ?
なあ頼むよみんな、この問題の謎を、一緒に解き明かしてくれねえか?
◇◇注意◇◇
・この問題は亀夫君問題です。語り手の西田に問いかけたり指示を出したりして彼を助けてください。
・YES NOで答えられない質問も可能です。ただし登場人物が知らないことは答えられません。
・正解マーカーが付く条件は3つあり、それぞれを満たすと正解①②③と表示されます。正解③が出た時点で終了の予定です。
おう、悪い悪い、俺はよくここで遊ばせてもらってる西田ってもんだけどよ、今日はちょっくららてらてのみんなに助けてほしいことがあるんだ。
昨日の晩は久しぶりに酒を飲んでたんだけどよ、どうやら飲みながらウミガメのことでも考えてたのかな、スマホにメモが残ってたんだ。
ほら、これだ。
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ウミガメ高校に通う女子高生カメコは、読書があまり好きではなく、小説の類いは今までにもほとんど読んだことがなかった。
そんなカメコがある日、本屋でできるだけ長いシリーズ物の小説を探していたのだが、
彼女が突然読書好きになったのでなければ、一体どういう目的があったのだろう?
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「どうやら」ってのがどういう意味かと言えば、そうだな、やっぱ勢い余って飲みすぎたのがいけなかったのかな……どうにも昨夜遅くになってからの記憶がねえんだ。
どんな答えだったかも全然覚えてねえんだよな・・・しかもこの問題、なぜか『出題済み』フォルダに入ってて、ご丁寧にお気に入りチェックまでされてるんだぜ?
なあ頼むよみんな、この問題の謎を、一緒に解き明かしてくれねえか?
◇◇注意◇◇
・この問題は亀夫君問題です。語り手の西田に問いかけたり指示を出したりして彼を助けてください。
・YES NOで答えられない質問も可能です。ただし登場人物が知らないことは答えられません。
・正解マーカーが付く条件は3つあり、それぞれを満たすと正解①②③と表示されます。正解③が出た時点で終了の予定です。
20年08月27日 20:03
【亀夫君問題】 [「マクガフィン」]
【亀夫君問題】 [「マクガフィン」]

亀夫君問題は初めてにつき、回答遅くなりがちなのです(^◇^;)
解説を見る
どうもこんにちは。水谷です。
西田から聞いたけれど、この度はらてらての皆さんに迷惑をおかけしてごめんなさいね。
皆さんの言う通り、私は高校生の頃からずっと西田のことが好きだったの。でも、告白する勇気がなくてね…
彼はそのとき読書にハマってたから、小説なんて興味のない私も、本の貸し借りをすれば話すことも会うこともできると思って本屋をうろついてたのよ。長いシリーズ物ならそれだけたくさん話せるし。
昨日2人で久しぶりに飲みに行った時に、ウミガメのスープにかこつけてそれとなく気持ちを伝えようと思ったんだけど、西田ったら全然気づかないのよ?あの頃のことなんてまったく思い出さないみたいで、水谷のスープだーとか言ってスマホにメモして満足気なんだもの。
今日になって連絡してきたと思ったら、あの問題のこと自体忘れてるって言うじゃない。変なタイミングで私の想いに気づかれても困るし、あの恥ずかしい問題は思い出してくれない方が都合が良いもの。答えなんて教えてあげないわ。
でも、もっと早く勇気を出して告白してしまえば良かったかもしれないわね。あの後、西田からの告白してくれたの。とても、とーーっても嬉しかった。みなさんが背中を押してくれたんでしょう?本当にありがとう。
2人で幸せな時間を過ごすつもり。もちろんこれからもらてらてにはお邪魔するから、その時はよろしくね!
正解①この問題は西田の問題じゃなくて水谷が出題したもの
正解②問題の解説は「片思い中の男子とできるだけたくさん会って話す理由を作るため」だということを、自分の高校時代の記憶から解き明かす
正解③水谷がこの問題を出したのは、西田に想いを伝えるため
→告白に答えるよう指示すれば終了
西田から聞いたけれど、この度はらてらての皆さんに迷惑をおかけしてごめんなさいね。
皆さんの言う通り、私は高校生の頃からずっと西田のことが好きだったの。でも、告白する勇気がなくてね…
彼はそのとき読書にハマってたから、小説なんて興味のない私も、本の貸し借りをすれば話すことも会うこともできると思って本屋をうろついてたのよ。長いシリーズ物ならそれだけたくさん話せるし。
昨日2人で久しぶりに飲みに行った時に、ウミガメのスープにかこつけてそれとなく気持ちを伝えようと思ったんだけど、西田ったら全然気づかないのよ?あの頃のことなんてまったく思い出さないみたいで、水谷のスープだーとか言ってスマホにメモして満足気なんだもの。
今日になって連絡してきたと思ったら、あの問題のこと自体忘れてるって言うじゃない。変なタイミングで私の想いに気づかれても困るし、あの恥ずかしい問題は思い出してくれない方が都合が良いもの。答えなんて教えてあげないわ。
でも、もっと早く勇気を出して告白してしまえば良かったかもしれないわね。あの後、西田からの告白してくれたの。とても、とーーっても嬉しかった。みなさんが背中を押してくれたんでしょう?本当にありがとう。
2人で幸せな時間を過ごすつもり。もちろんこれからもらてらてにはお邪魔するから、その時はよろしくね!
正解①この問題は西田の問題じゃなくて水谷が出題したもの
正解②問題の解説は「片思い中の男子とできるだけたくさん会って話す理由を作るため」だということを、自分の高校時代の記憶から解き明かす
正解③水谷がこの問題を出したのは、西田に想いを伝えるため
→告白に答えるよう指示すれば終了
「ウミガメのスープ2.0」「18ブックマーク」
海で遭難してしまった男とその妻や子ども達。救助を待つしかない状況だったが、船に残されていた食料はすぐに底をついた。
そんな空腹に苦しむある日、やっとの思いでウミガメを捕まえることができ、男はそのウミガメでスープをつくった。
お腹をすかせた妻や子ども達をさしおいて、男がそのウミガメのスープを全部自分で食べることにしたのは、なぜ?
そんな空腹に苦しむある日、やっとの思いでウミガメを捕まえることができ、男はそのウミガメでスープをつくった。
お腹をすかせた妻や子ども達をさしおいて、男がそのウミガメのスープを全部自分で食べることにしたのは、なぜ?
18年06月03日 21:13
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

初スープ
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遭難した船は、偶然ウミガメの生息する海域に流されてきたらしい。何匹ものウミガメが泳ぐ姿を目にした男は、この奇跡に感謝した。
すでに空腹で体力も限界に近かった男だが、それでも生きるために諦めず、ついにはウミガメを一匹掴まえることができた。さばいで料理をするのにも一苦労だった。しばらく雨水しか入れていない胃袋のことを考え、ウミガメのスープをつくった。
さて、これを――。
男は船に残っていた食料はほとんど食べずに、家族に分け与えていた。それでも、妻や子ども達は日に日に衰弱し、今や体力を使ってしまわないように寄り添ってじっと横たわっているしかなかった。男がウミガメと格闘している間も、彼らは全く気づきもせずに眠っていた。
男は確かに空腹だったし、ウミガメの捕獲と料理で相当体力を消耗した。それでも、この目の前のスープを我慢して、家族に分け与えることができないわけではなかった。
妻の、子ども達の、喜ぶ顔が目に浮かぶ。苦しむ姿を見るのは耐えられなかった。いくら自分が苦しくても、もし死んでしまったとしても、愛する家族のためなら悔いはない。
しかし。
妻も子ども達も、男よりは食事をとっている。今日、このスープを飲まないことで、すぐに死ぬことはないはずだ。一方、男はもはやもう一度海に潜って、ウミガメを捕まえる力は残っていない。命を削ってこのウミガメのスープをつくったのだ。今日明日で死ぬことはないにしても、もう一度ウミガメのスープをつくる余力はない。
男は一瞬の迷いののち、決心してスープを飲み始めた。
久々の食料が、少しずつ男の弱った身体を温めていく。
今、このスープを分け与えることは簡単だ。
しかしそうすると、もうスープをつくることはできない。もともと体力の少ない妻や子ども達にとっては、ウミガメを捕まえて料理するのは困難だ。自分が腹を満たして回復すれば、また海に入ってウミガメを捕まえられる。幸い、何匹も生息しているようだから、しばらくは飢えをしのげるはずだ。家族が眠っている今のうちに、自分がすべていただこう。そして明日には、もっと大きなウミガメを捕まえて、家族の腹を満たしてやろう。それが自分の役目なのだ。
すまない、許せ、と心の中で詫びながら、男は一人、ウミガメのスープをすする。
【要約解説】
男自身が元気になってもっとたくさんのウミガメを捕まえて料理するため。妻や子ども達が元気になっても、ウミガメを捕まえて調理するのは難しいから。
すでに空腹で体力も限界に近かった男だが、それでも生きるために諦めず、ついにはウミガメを一匹掴まえることができた。さばいで料理をするのにも一苦労だった。しばらく雨水しか入れていない胃袋のことを考え、ウミガメのスープをつくった。
さて、これを――。
男は船に残っていた食料はほとんど食べずに、家族に分け与えていた。それでも、妻や子ども達は日に日に衰弱し、今や体力を使ってしまわないように寄り添ってじっと横たわっているしかなかった。男がウミガメと格闘している間も、彼らは全く気づきもせずに眠っていた。
男は確かに空腹だったし、ウミガメの捕獲と料理で相当体力を消耗した。それでも、この目の前のスープを我慢して、家族に分け与えることができないわけではなかった。
妻の、子ども達の、喜ぶ顔が目に浮かぶ。苦しむ姿を見るのは耐えられなかった。いくら自分が苦しくても、もし死んでしまったとしても、愛する家族のためなら悔いはない。
しかし。
妻も子ども達も、男よりは食事をとっている。今日、このスープを飲まないことで、すぐに死ぬことはないはずだ。一方、男はもはやもう一度海に潜って、ウミガメを捕まえる力は残っていない。命を削ってこのウミガメのスープをつくったのだ。今日明日で死ぬことはないにしても、もう一度ウミガメのスープをつくる余力はない。
男は一瞬の迷いののち、決心してスープを飲み始めた。
久々の食料が、少しずつ男の弱った身体を温めていく。
今、このスープを分け与えることは簡単だ。
しかしそうすると、もうスープをつくることはできない。もともと体力の少ない妻や子ども達にとっては、ウミガメを捕まえて料理するのは困難だ。自分が腹を満たして回復すれば、また海に入ってウミガメを捕まえられる。幸い、何匹も生息しているようだから、しばらくは飢えをしのげるはずだ。家族が眠っている今のうちに、自分がすべていただこう。そして明日には、もっと大きなウミガメを捕まえて、家族の腹を満たしてやろう。それが自分の役目なのだ。
すまない、許せ、と心の中で詫びながら、男は一人、ウミガメのスープをすする。
【要約解説】
男自身が元気になってもっとたくさんのウミガメを捕まえて料理するため。妻や子ども達が元気になっても、ウミガメを捕まえて調理するのは難しいから。
「田中さんったら田中さん」「18ブックマーク」
「私は田中ではない」と何度も言われているのに、相手を「田中さん」と呼ぶことをやめない佐藤さん。
何故だろう?
何故だろう?
18年08月01日 22:31
【ウミガメのスープ】 [紺亭 唐靴蛙]
【ウミガメのスープ】 [紺亭 唐靴蛙]

早速ですが2杯目のスープです
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※要約解説は一番下にあります。
街中で女性に声をかける佐藤。
佐藤「あ!どうも~田中さんお久しぶりです!」
女性「え…?私、田中じゃないですけど…人違いじゃないですか?」
佐藤「え?あっすみません!人違いでしたか。知り合いに似ていたもので…」
女性「いえ、気にしないでください。では…」
佐藤「あー待ってください!もしよかったら失礼しちゃったお詫びにケーキでもご馳走させてくれません?」
女性「そんなそんな、気にしてませんから」
佐藤「それじゃ俺が気にするんですよ~、人助けだと思ってお詫びさせてください!」
女性「でも今時間ないですから」
佐藤「ほんの10分でいいですから!コーヒーだけでも!」
女性「うーん、折角ですけど本当に今は時間ないんです」
佐藤「あ、そしたらお姉さんの暇なときにご馳走させてください!俺の番号言うんでメモしてもらえます?」
女性「まぁ…いいですけど」
佐藤「ありがとうございます~、ちなみに俺佐藤っていうんですけど、お姉さんお名前何ていうんですか?」
女性「鈴木です」
佐藤「鈴木さんですね!次は絶対に間違えませんから!」
女性「ふふ、だから気にしてませんって。じゃあ失礼しますね」
佐藤「電話待ってま~す」
・・・
佐藤「(惜しかったなー。まぁ番号教えられただけよかったか)」
佐藤「(お、あの子も可愛いな。よし行くか)」
佐藤「あ、田中さんじゃないですか!奇遇ですね!」
女性B「え、いや私田中じゃないです。」
(以下略)
【要約解説】
チャラ男ナンパ師、佐藤のナンパ手法は「わざと知り合いと間違えて声をかける」というものだった。
成功率は低くともメンタルの強い佐藤は何度断られようとも
女性に「田中さん」と声をかけるのをやめないのだ。
街中で女性に声をかける佐藤。
佐藤「あ!どうも~田中さんお久しぶりです!」
女性「え…?私、田中じゃないですけど…人違いじゃないですか?」
佐藤「え?あっすみません!人違いでしたか。知り合いに似ていたもので…」
女性「いえ、気にしないでください。では…」
佐藤「あー待ってください!もしよかったら失礼しちゃったお詫びにケーキでもご馳走させてくれません?」
女性「そんなそんな、気にしてませんから」
佐藤「それじゃ俺が気にするんですよ~、人助けだと思ってお詫びさせてください!」
女性「でも今時間ないですから」
佐藤「ほんの10分でいいですから!コーヒーだけでも!」
女性「うーん、折角ですけど本当に今は時間ないんです」
佐藤「あ、そしたらお姉さんの暇なときにご馳走させてください!俺の番号言うんでメモしてもらえます?」
女性「まぁ…いいですけど」
佐藤「ありがとうございます~、ちなみに俺佐藤っていうんですけど、お姉さんお名前何ていうんですか?」
女性「鈴木です」
佐藤「鈴木さんですね!次は絶対に間違えませんから!」
女性「ふふ、だから気にしてませんって。じゃあ失礼しますね」
佐藤「電話待ってま~す」
・・・
佐藤「(惜しかったなー。まぁ番号教えられただけよかったか)」
佐藤「(お、あの子も可愛いな。よし行くか)」
佐藤「あ、田中さんじゃないですか!奇遇ですね!」
女性B「え、いや私田中じゃないです。」
(以下略)
【要約解説】
チャラ男ナンパ師、佐藤のナンパ手法は「わざと知り合いと間違えて声をかける」というものだった。
成功率は低くともメンタルの強い佐藤は何度断られようとも
女性に「田中さん」と声をかけるのをやめないのだ。
「暑がりさんと」「18ブックマーク」
夏。
彼女が部屋へ来るときは、僕はいつもエアコンの温度を普段より少し低めに設定していた。
だけど、その日はそうする必要がなかったので、僕は心から嬉しくなった。
何故だかわかるかな?
彼女が部屋へ来るときは、僕はいつもエアコンの温度を普段より少し低めに設定していた。
だけど、その日はそうする必要がなかったので、僕は心から嬉しくなった。
何故だかわかるかな?
18年08月26日 00:35
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
【ウミガメのスープ】 [アルバート]
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彼女の過去について、僕は多くを知らない。彼女も語りたがらないし、僕も無理に聞き出そうとは思わないからだ。
けれど、いつも長袖で隠している彼女の手首の裏に細い傷痕がいくつもあるのを、僕は知っていた。
出合ったときも、付き合うようになってからも、夏の暑い日でも、彼女はいつも長袖の服を着ていた。そんな彼女を気遣って、僕は部屋の温度を少し低めにするようにしていたのだ。
だけど、その日。その日彼女は、僕の部屋へ半袖のワンピースを着てやって来た。淡いピンクのワンピースで身を包み、少し恥ずかしそうな、少し気まずそうな表情を浮かべる彼女を見て、僕は思わず微笑んだ。
消えない傷も、辛い過去も、彼女は僕にすべてを晒してくれる気になったのだ。
たまらなく嬉しくなった。
けれど、いつも長袖で隠している彼女の手首の裏に細い傷痕がいくつもあるのを、僕は知っていた。
出合ったときも、付き合うようになってからも、夏の暑い日でも、彼女はいつも長袖の服を着ていた。そんな彼女を気遣って、僕は部屋の温度を少し低めにするようにしていたのだ。
だけど、その日。その日彼女は、僕の部屋へ半袖のワンピースを着てやって来た。淡いピンクのワンピースで身を包み、少し恥ずかしそうな、少し気まずそうな表情を浮かべる彼女を見て、僕は思わず微笑んだ。
消えない傷も、辛い過去も、彼女は僕にすべてを晒してくれる気になったのだ。
たまらなく嬉しくなった。
「世界で一番幸せなベランダ」「18ブックマーク」
社会人となり、慣れない新生活でしばらく体調を崩していた美咲は、
楽しみにしていた花火大会の日に残業をすることになってしまった。
仕事に煮詰まってきたので、夜風にあたろうとベランダに出た彼女は、
そこから花火が見えないことに気づくと、とても嬉しくなった。
一体なぜ?
楽しみにしていた花火大会の日に残業をすることになってしまった。
仕事に煮詰まってきたので、夜風にあたろうとベランダに出た彼女は、
そこから花火が見えないことに気づくと、とても嬉しくなった。
一体なぜ?
19年08月13日 17:49
【ウミガメのスープ】 [弥七]
【ウミガメのスープ】 [弥七]
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<解説>
先輩『…ここにいた方が、花火がよく見えるんだよ。』
簡易解答:会社の先輩がひとり残ってベランダにいた理由は、その場所から花火が良く見えるからではなく、残業で帰りが遅くなる私を心配して待っていてくれているからだと気づいたから。
ーーーーーーーーーー
美咲「先輩、言ってましたよね。『…ここにいた方が、花火がよく見えるんだ。』って。」
遠くの方で、パラパラと花火のなる音だけが聞こえる。
美咲「花火、見えませんけど?(ニヤニヤ)」
先輩「……。」
夜風に当たるためにベランダへ出た私は、そこで煙草を燻らせている先輩に声をかけた。外は真っ暗で、ライターの灯りだけが小さく顔を照らしていた。
美咲「あれれー?花火の場所、変わっちゃったんですかね??不思議だなぁ。」
先輩「うるせぇ」
なおもからかう私を小さくたしなめる。
先輩「お前…仕事終わるまでベランダには来るなって言ったろ。」
美咲「『鶴の恩返し』の鶴ですか、先輩は。…私を待っててくれたんですか?」
違う、と否定しながら、ぐりぐりと手摺で煙草を掻き消した。
先輩「違うけど…仕方ねぇ。」
美咲「???」
先輩「仕方ねぇから、仕事手伝ってやるよ。」
私の頭に手をポンとのせると、部屋の中に戻っていった。窓が開いて、一瞬強い風がベランダに舞い込んできた。
美咲「ねぇ、私ーーーーー
ーーーーー先に帰っていいって言ったよ?」
先輩「そりゃ寂しいだろ。お互いに。」
また無理して俺の家で風邪引かれても困るしな。と言いながら、彼は私の書類を全部取って自分の席についた。
ほんと、慣れない新生活だ。
(おしまい)(このお話はフィクションです。)
先輩『…ここにいた方が、花火がよく見えるんだよ。』
簡易解答:会社の先輩がひとり残ってベランダにいた理由は、その場所から花火が良く見えるからではなく、残業で帰りが遅くなる私を心配して待っていてくれているからだと気づいたから。
ーーーーーーーーーー
美咲「先輩、言ってましたよね。『…ここにいた方が、花火がよく見えるんだ。』って。」
遠くの方で、パラパラと花火のなる音だけが聞こえる。
美咲「花火、見えませんけど?(ニヤニヤ)」
先輩「……。」
夜風に当たるためにベランダへ出た私は、そこで煙草を燻らせている先輩に声をかけた。外は真っ暗で、ライターの灯りだけが小さく顔を照らしていた。
美咲「あれれー?花火の場所、変わっちゃったんですかね??不思議だなぁ。」
先輩「うるせぇ」
なおもからかう私を小さくたしなめる。
先輩「お前…仕事終わるまでベランダには来るなって言ったろ。」
美咲「『鶴の恩返し』の鶴ですか、先輩は。…私を待っててくれたんですか?」
違う、と否定しながら、ぐりぐりと手摺で煙草を掻き消した。
先輩「違うけど…仕方ねぇ。」
美咲「???」
先輩「仕方ねぇから、仕事手伝ってやるよ。」
私の頭に手をポンとのせると、部屋の中に戻っていった。窓が開いて、一瞬強い風がベランダに舞い込んできた。
美咲「ねぇ、私ーーーーー
ーーーーー先に帰っていいって言ったよ?」
先輩「そりゃ寂しいだろ。お互いに。」
また無理して俺の家で風邪引かれても困るしな。と言いながら、彼は私の書類を全部取って自分の席についた。
ほんと、慣れない新生活だ。
(おしまい)(このお話はフィクションです。)