みんなのブックマーク

ド忘れしました「17ブックマーク」
『サッポロ生ビール 黒ラベル』ってどんなんでした?
19年10月14日 23:37
【新・形式】 [びーんず]

検索可




解説を見る
ああそれですそれです!そんなパッケージでした!
これは遠い異国の地、大都会の一角に佇む大衆食堂『みづ』で起きた不思議な出来事。

テーブルに置かれた料理を見るや否や、男は店員に向かって口を開いた。

男「???僕はまだ、注文していないのですが。」

店員「そうですね。しかし、あなたはそれを望んだはずですよ。」

男「ああ、そうか…」

男は目の前の『ウミガメのスープ』を飲み干すと、店を出た。

そして二度と戻ってくることはなかった。


一体なぜ??

(※弥七やみづさんに関する要知識問題ではありません。)
19年10月27日 22:03
【ウミガメのスープ】 [弥七]

深夜のまったりスープ




解説を見る
<解説>
簡易解答:大衆食堂『みづ』で働く店員に恋をした外国人の男は彼女に向かって「毎日僕のために料理(味噌汁)を作ってください」と日本流のプロポーズをした。次の日返事を聞きに来た彼はテーブルに置かれた『ウミガメのスープ』を見て、彼女が自分の気持ちに応えてくれた事を悟り、2人でその店を離れたので二度と戻ることはなかったのである。

ーーーーーーーーーー





「ねえ。…{味噌ならあるいは}、気付けたかもね。」

台所を挟んで行われる2人の会話劇。カウンターに頬杖をついて、意地悪そうに笑う{彼女の声}に僕はため息をひとつついた。

「あなたの不思議そうな顔、とっても面白かったわ^ ^」

仕事の書類整理をしていた僕は、なおもからかい続ける彼女に向かって少しばかりの反抗をすることにした。

「Hmm…ハルちゃん、もう…恥ずかしいから{忘れちゃダメ?}」
「{なんで〜!}?絶対だめだよー!!」

だってこの話{大好きだもの}!と{僕の可愛いハルちゃん}は今度は{天真爛漫}な笑顔でまた笑うのだった。

僕は唇を尖らせながら、もう何百回目のその話を聞くのはうんざりだと思いながらも、幸せそうな彼女を見て何も言えなくなってしまう。悪い癖だ。

そうだ。日本では、{木の葉を隠すなら}なんとやらという。

「{では、これは?}こんな話はどう??」

そう言って僕は懐かしい昔話を持ちかけるのだった。






それは、遠い異国の地、ニッポン。

母国を離れ、僕があてのない旅路の最中に迷い込んだ大都会の隠れ家、夜の路地裏で起こった出来事だった。

ネオンに彩られた漢字と平仮名だらけの看板や、一定の間隔でかけられた提灯に照らされる美しい日本家屋の姿。{まるで魔法}にかけられたように、この一角だけが強烈な{ジャパンイズム}に溢れていた。

Nostalgic という言葉は異郷の僕にはふさわしくないのかもしれないし、Homesick というには僕はあまりにもむくつけき。しかし猫が1匹通れるか通れないかのような小道({catwalk})を歩きながら、右に左に、{目に映るものすべて}どこか懐かしさを覚えた。見ると深夜にも関わらず、一軒だけ暖簾が掛かっているではないか。


【大衆食堂『みづ』】


看板にはそう書かれていた。

東洋の独特な風に当てられたのだろうか??僕は不思議と故郷に{想いを馳せて}、その暖簾をくぐった。一体どんな店なのだろう。どうみても寂れた日本料理屋で、過度な期待は禁物だと思ったが、まあいい。{好奇心は神をも騙す}と昔の人はよく言ったものだ。

「Sorry at midnight.’’Yatteru??’’({深夜に申し訳ありません}。)」
「あら?いらっしゃいませ^ ^」

僕の予想とは裏腹に、出迎えてくれたのは日本人の若い女性だった。当たり前かもしれないが客は僕1人、{それだけ}だった。店内はいたって普通の食堂、酒場のようで雑多な銘柄の日本酒や焼酎が棚に陳列され、壁にはこの国の昭和を彩った{銀幕のスタァ}達のポスターが飾られている。なかなかに風情を感じる店だと思った。

畳の座敷に案内された私は手書きのお品書きを受け取った。

「もう閉めようかと思っていたところですが…まさか異郷の人に会えるなんて。今日はとっても素敵な日になりましたね^ ^」
「すいません。{怪しいやつ}と、お思いでしょうが。」

カタコトな日本語で僕は答えた。{すべすべの白い手}。とても美しい人だった。いやいや{何も見てない。うん。}怪しくないぞ。

「{ありえない話}ですが…猫のお尻を追いかけていたら、ここまで迷い込んでしまったのです。」
「まあまあ^ ^あの猫ちゃんかな?お客様を連れてきたお礼に、料理のおすそ分けを貰うのが{猫太郎のおたのしみ}なんです。」

店員とはいえ初対面の日本人と日本語に、舞い上がってしまったのだろうか。僕は冗談を言ったがころころと彼女は笑った。

「ご注文、いかがなさいましょう?鯖の塩焼きから、とんこつラーメン、麻婆豆腐、{あいすくりーむ}、{らてあーと?}付きの{こだわりのコーヒー}まで。{和洋中}なんでも取り揃えておりますが…もちろん、日本食ですよね??^ ^」

もちろん。と笑って僕も返した。さて{何を頼もう?}しかし初めて訪れた日本の店ゆえ勝手もわからず、僕は{免罪符}のような言葉を彼女に投げかけるのだった。

「『{皆さんのオススメは?}』なんでしょうか?ああ、いや。待って。」

閉じようと思っていたお品書きの一番端に書かれた文字が{ふと気になった}。

全く何を意味しているのかはわからないが、それは日本語だからではない。他の料理と並べて書いてあるからには、食べ物の一種なのだろう。、何かの隠語か?それとも料理とは{ほど遠い}、暗号で描かれた{悪魔の黙示録}だろうか??

「この、『{◯}』というのは、なんですか??{秘密の数字}ですか?」
「いえ{違います!}......やっぱり、気になります?^ ^」

彼女が僕の指差したところを覗き込んだ。艶がかった黒髪が墨をたっぷりと含んだ筆のように紙の上に垂れた。悪戯っぽい笑顔がすぐそこにある。ち、近い…

「このお店の名前、『みづ』って言うんですけど。」

そして嬉しそうに、そのまま僕に説明を始める。

「それ、先代の名前なんです。…何でも先代が友人と一緒に作った作品なんだそうで、その頃から{ずーっと}あるメニューなんですよ。おめでたい日に、{丸がいっぱい}つくようにって。そんな意味が込めらているんです。うん、今日の良き日にぴったりですね!^ ^」

では、これにしましょう。と言うと、彼女はぱたぱたと厨房の方へ消えていった。



………



ははあ、なるほど、まる、ね。

テーブルの上に置かれた料理を見て、僕はすぐに納得した。

皮付きのサーモンを醤油や味醂と一緒に炊き込んだ琥珀色のご飯の上、まるで自分を{大富豪?}と勘違いするかのように大粒のいくらがこれでもかと盛ってあった。外国人の僕でさえよく知っている、すべての日本人の{遺伝子}にまで刻み込まれているSoulfoodだ。

『はらこめし』。まさかこんな場所で出会えるとは、{感慨深いなぁ}。

「いただき、ます。」

そういえば、{今日の昼食}から何も食べていない。そのどんぶりから料理が消えるのはもはや{一瞬の出来事}だった。その様子を店員の彼女は目を丸くしてみていたので、僕は少し赤面した。

「Oh,well :)、お恥ずかしい。お腹が減っていたもので。」
「えへへ。そんなに美味しかったですか??^ ^」

その味は、今までの彼女の料理を食べてこなかった人生を後悔するかのように。まるで{人生を狂わせる}ほどに……美味しかった。胃袋を掴まれるとはまさにこのことだろう。

それから。

僕は店員に聞かれるままに時間も忘れて母国の話をした。多くの人と{運命の別れと出会い}を繰り返したこの旅路で、こんなにも他人と親しくなれたのは初めてだった。いつしか窓から心地よい光がさし、{透明な世界}が2人を現実に引き戻した。

「…今日は、{あなたとお話}できて本当に楽しかった。」
「私こそ、{ありがとうございます!}^ ^外国のお話をたくさん聞けて、とても素敵な時間でした。ふあぁ。もうこんな時間。{朝イチで}また開店ですのに。私は少し仮眠をとることにいたします…。」

入り口の扉に手をかけながら、僕は振り返って彼女にたずねた。気付けば、こんなにたくさん話をしたのに、店員の名前をまだ聞いていなかった。

「Small Spring で小春(こはる)です。… {時期外れもいいとこ}な名前ですが、ぜひ覚えてくださいね。」
「では、また来ます、コハルさん。」

いってらっしゃい、という彼女の言葉を背中に僕は店を後にした。

ああ、朝日がとても綺麗だ。この気持ちは{世界が終わるまでは}、きっと忘れないだろう。

それから僕は日本に滞在するあいだ、毎日のようにその店に通ったのである。



ーーーーーーーーーー



「…今日は、{とても大事}な話があってきたんです。コハルさん。」

もう、何度この場所を訪れたのだろう。人のいない決まった時間、僕はいつもの場所に腰掛けると店員の彼女に話しかけた。{今日もせっせと}働く姿はとても輝いていたが、僕の目には、今日は、少しだけ違って見えていた。彼女も何かを察したのだろう。こちらに歩いてきて、僕の向かい側の席にすとんと座った。

「どうしたのですか?顔が怖いですよ??」

心配そうに彼女が声をかけるので、僕は無理に笑って、どう?と聞いてみた。

「{だめ、怖いです!}...何か悩みごとがあるのですね。ならば、『{大人の悩み}相談室』と参りましょう^ ^私が言い出したのですから、もう{二人の問題}ですよ。さあ全部、私に話してくださいな。」

じゃあ、何から話せばいいのか…と僕はゆっくりと言葉を選びながら彼女に語りかけた。

「…僕は今まで、本当に長い旅をしてきんだ。どこかで失くしてしまった自分を探すために、故郷を離れて…{見えないものを見ようとして}たくさんの国を歩いて回った。」

僕は今までの手繰り寄せるかのようにひとつひとつ思い出した。

「何のために生きていくのか。自分がこれからどうなっていくのか。ただ自分の将来が見えないことが怖かったんだ。そんなことをしても、自分の中の{未来予想図}が埋まる訳でもないのに…でも、それも、もう終わりにしようと思う。」

小さく言葉を切って、僕は彼女の目を見て打ち明けた。大きな黒い瞳はただまっすぐ、自分の方をみていた。

「コハルさん、僕は母国に帰るよ。大切なものを見つけたからね。… {魔法の絨毯ならば}ひとっ飛びできるだろうに。日本と故郷は遠いから、もしかしたら、これがあなたと会える最後のチャンスかもしれない。」

{急げ急げ!}言うんだ!とはやる気持ちと、{静かにしなさい}とたしなめる心の間で思考がぐちゃぐちゃになりながらも、僕は言葉を重ねた。

「最後のチャンスなんだ。なら{もう、なんでもあり}だ。僕は今の、正直な気持ちを、あなたに伝えたい。今日はそのために来たんだ。」

もう僕の唇は震えていた。席から立ち上がり、彼女の前まで歩き傅いた。いつかのように目を丸くしている彼女に向かって、僕は勇気を振り絞った。


「コハルさん。僕はあなたを連れて一緒に帰りたい。そして…

【毎朝僕のためだけに、料理を作ってください。】」
(Will you make me a cup of soup every morning for the rest of our lives?)











「………」

僕の、いや2人の{明暗が分かれる部屋}の中。

{この二人きりの世界で}、{永遠とも思える一瞬}が流れた。

彼女が、口を開く。

「…お味は。」

「えっ」

「お料理は、どんな味が好きですか?」














【これは遠い異国の地、大都会の一角に佇む大衆食堂『みづ』で起きた不思議な出来事。】


次の日。僕は緊張した面持ちで店を訪れた。店内に入ると、注文していないにも関わらず料理が運ばれてきた。


【テーブルに置かれた料理を見るや否や、男は店員に向かって口を開いた。】


きょとんとした顔をしている僕の後ろで、聞き慣れた笑い声が聞こえる。


【男「???僕はまだ注文していないのですが。」】


状況が理解できずに、振り返って僕は彼女にたずねた。


【店員「そうですね。しかし、あなたはそれを望んだはずですよ。」】


そこには、いつもと変わらない、可愛らしい彼女の笑顔があった。


【男「ああ、そうか…」】


「毎日私のお料理が食べたーいって。私、聞こえたはずなんだけどなぁ^ ^」


【彼は目の前の『ウミガメのスープ』を飲み干すと、店を出た。】


「コハルさん、あっちへ着いたら、まず何がしたい?」
「そうねぇ^ ^まずは……」


【そして二度と、戻ってくることはなかった。】


それはなぜか??それは{魔法の杖には}頼らずとも、最愛の人が、今も僕の目の前にいるからだった。



僕の話はこれでおしまい。



台所を挟んで行われる2人の会話劇。カウンターに頬杖をついて、意地悪そうに笑う彼女は僕に言った。

「ねえ。…




...{味噌ならあるいは}、気付けたかもね^ ^」

(おしまい)(この物語は全てフィクションです。)




<☆あとがき>

以上、みづさんが過去に出題した問題【121作品中{66作品}】のタイトルを解説文に盛り込みました。つまるところ、【要素66個の「正解を創り出すウミガメ」】でございます。

まるでパズルを埋めていくみたいで、めちゃ楽しかったです笑

まあ?私は?みづさん作品のソムリエですから??こんな芸当朝飯前なのですけれどね?(ドヤァ)

ととと、冗談はこのくらいにして…。

本日【10月27日】は、みづさんがらてらて鯖で生まれてちょうど【{1周年}】の記念日です。

私のらてらての大先輩であり、そしてこのサイトで私が最も敬愛する出題者様のアニバーサリーならば、お祝いしないわけにはいかないでしょうということで。

皆様楽しんでいただけましたか??

私がまだ新参者だった頃(今もですが)、深夜に人知れず現れる【まったりスープ】に睡眠時間を何度奪われたことか...!私はそれくらいみづさんの出題する問題が大好きです^ ^

これからも仲良くしてください。そしてリアルの生活を大切に…

【毎日問題を投稿してください。】
(Will you make us a cup of soup everyday?)

約束、しましたからね??^ ^

(弥七より)
風紀の乱れは心の乱れ「17ブックマーク」

風紀委員長の西園は、校則違反を絶対に許さないことで有名だ。
時に先生を注意することもあるくらい、風紀の乱れには厳しい。

そんな西園がその日、日頃から素行不良な武田に校則を破るよう促したのは、
武田が実は驚くほど成績がいいと知ってしまったからだという。

一体どういうこと?
20年02月09日 20:13
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

ラテシン記念日1日前のスープ




解説を見る

『簡易解説』
制服のボタンはきちんと留めることが定められている高校で、風紀委員長を務める西園とそのクラスメートの武田。
武田に恋する西園は、武田が実は成績優秀で遠くの大学に進学することを知り、もう逢えなくなるならばと第二ボタンをくれるよう頼んだ。





「高橋さん、スカートの丈が短すぎるわ!」

「太田くん、今はスマホを見ていい時間じゃないでしょう?」

「田中くん、他人のリコーダーを舐めるのは人倫にもとるわ。」


風紀委員長の西園は、校則に詳しく、時間に厳しい、眼鏡をかけた典型的な委員長。
平均から見れば真面目なこの学校でも、彼女の怒声は日常茶飯事だった。

中でも彼は西園と事あるごとに衝突する、素行不良の生徒だった。

「こら、武田くん!
学ランのボタンは上から下まで全部留めなさいっていつも言ってるでしょ!」

「うわ、また委員長来たよ…
ちょっとくらいいーじゃん、ボタンくらいバレねーって」

「ダメよ、服装にルーズでいたら社会に出てから大変なんだからね!」

「はいはい、わかりましたよーっと。
それにしても委員長、細かいとこまでよく見てるよなぁ」

「え!? それは……そう、風紀委員長だからよ!みんなのことをしっかり見て、学校の風紀を良くしないといけないの!
べ、別に武田くんのことだけ見てるわけじゃないんだからねっ!!」

「誰もそんなこと言ってないじゃん…
まあいいや、明日からテストらしいね、頑張って〜」

「あ、ちょっと待ちなさいよ!
武田くんもちゃんと勉強して、サボらずに来るのよ!」



(まったく、本当に困った人……)



------------------------------------


「いいんちょ〜、来週バレンタインだね!
委員長は誰かにチョコあげるの?」

「ああ、高橋さん。特にあげる予定はないわ。見ての通り、仲の良い男子もいないもの。
高橋さんはあげる相手はいるのかしら?」

「私?私は武田にあげようかなーって。
あんなだけど、根はいいやつだしね。」

「そ、そうなの。それは……校則違反じゃないわね。」





(バレンタイン、か…好きな相手に、ねぇ…

た、武田くん!?
どうして武田くんのことを思い起こしちゃったのかしら…

そ、そうよ、高橋さんが変なこと言うからだわ。きっとそう。

……高橋さん、渡すのは本命チョコなのかしら…そのまま告白するのかしら…
気になるけど、そんなの、聞けない……)



------------------------------------



『卒業生、退場。
皆様、拍手でお送りください。』




「いや〜今日でこの高校も卒業だなんて、ホントにあっという間だったね!」

「そうね、高橋さん。怒ってばかりだった気がするけれど、終わってしまうとなると寂しいものね。」

「みんなバラバラになっちゃうもんね〜
太田は理工学系に進むっていうし、田中は警察のご厄介になりそうだし。」

「そうなのね、同窓会でも開けばまたみんなで集まれるかしら。」

(そういえば武田くんの進路、全然知らないわね…勉強している様子もなかったし、近くにでも就職するのかしら…)


「あ、委員長、武田の進路聞いた?」

「ふぇっ!?
あぁ、た、武田くんね、何も聞いてないわ。」


「アメリカの大学行って、そのまま向こうに住んじゃうらしいよ〜
あいつめちゃめちゃ頭いいもんね!」




(え?)




「素行不良で優秀ってズルいよね〜
にしても外国行っちゃったら、そう簡単には帰ってこられないよね、同窓会とか来なそう。」





(もう、会うことはない…?
このまま、ずっと…?)






「委員長、どうかした?顔色悪いよ?」

「あ、ううん、なんでもないの。
寂しくなるわ、またね。」





(……どうしてこんなに苦しくなるんだろう…
ただのクラスメートなのに…
もしかして私、武田くんのこと…)


「うわっ!」

「あ、ごめんなさい!考え事をしていたの…って、武田くん!?」

「なんだ、委員長か。委員長でもよそ見してることあるんだね〜」


(今日でもう、逢えない…
それならいっそ…)



「武田くん!」

「な、なんだよ?式の間は静かにしてたでしょ?」

「そ、そのことじゃないの。
あの、その、よければ、ボタンを…」



{「第二ボタンを、私にください」}





------------------------------------



「へぇ〜そんな出来事があったんですね、なんだか少女漫画みたいじゃないですか〜」

「そんなこと言わないでよ、恥ずかしいじゃないの…」

「だって、普段ボタンはしっかり留めろって言ってた委員長が、ボタンをください、だなんて…
部長の普段の雰囲気からは全然想像できないです。」

「コンタクトに変えれば少しは怖くなくなるかと思ったの。でもあまり効果はなかったみたいね。」

「まあ、そうですね、特に最初のうちは。
ほら、こっちに向かってきてる新入社員もビクビクしてますよ。」


コンコン


「し、失礼します!
今お時間よろしいでしょうか、

武田部長?」
【Ladies and gentlemen!!!】

みなさま、大変長らくお待たせいたしました、『らてらておぶざいやー!』本投票いよいよ開幕です!!!司会はみなさまご存知、有言実行、武者修行の末しっかり100コイン稼いできました「月刊らてらて放送室!」が執り行います。

最近の出来事ですと、水平思考クイズサイト『らてらて』ではサイト内出題数が【10000問】の大台を突破しました(3/12)。つまり去年の3月より「マクガフィン」さんが『月刊らてらて』を発案されてから実に5000問以上の作品が生まれたことになります。(一番最初のエントリー作品が4518問目。)本企画は「マクガフィン」さんが3回、引き継ぎの弥七が9回と合計12回の司会を繰り返しながら、その歴史を追ってまいりました。今宵はその【5000問】の中から、最高の一杯、いや【{至極の一杯}】をみなさんと一緒に選びたいと思っております。


【☆企画説明】
本企画は毎月開催の『月刊らてらて〜あなたが選ぶ今月の一杯〜』において『らてらておぶざまんす!』を獲得した12作品の中から、その1年間(2019-3〜2020-2月号)を代表する作品を決定するユーザー参加型企画です。


【☆システム説明】
①本投票会場(新形式問題)の出題から1週間ほどの投票期間を設けます(投票フェーズ)。
②締め切り後、こちらで開票を行い、得票数が最も多かった作品にタグ「らてらておぶざいやー!」を進呈します。


【☆投票について】
本企画はエントリーされた12作品のうちから「これが1年間で最高のスープだ!!!」とみなさまが思う作品を決めるものです。自分もこんなスープがつくりたい、試みが画期的、この発想はなかった、など、どんな理由でもかまいません。周囲に紹介したくなるスープに票を入れてください。あくまでみなさんが選ぶ一杯です。深く考えることなく、直感で選んでくださいませ。


【☆投票内容】
・本投票(2票):「らてらておぶざいやー!」にふさわしい、と思った作品。
・ベストトリック賞(1票):「トリック」において最も素晴らしいと思った作品。
・ベスト物語賞(1票):「物語」において最も素晴らしいと思った作品。
・ベスト納得度賞(1票):「納得度」において最も素晴らしいと思った作品。


【☆投票上の注意】
・投票は【{闇スープ状態}】にて行います。
・【本投票】ではみなさまは【{1人2票}】をもっています。2作品に1票ずつ投票するもよし、1作品に2票投じるもよし、1票だけ投票するのもよしとします。
・【ベスト◯◯賞】においてはみなさまは【{1人1票}】です。
・各賞において、投票する作品は被ってもOKです。
・自分の作品、SPした作品等にも投票していただいて構いません。
・投票の際に問題への感想を添えていただいても構いません。勿論なくてもOKです。
・月刊らてらての開催時期の都合上、エントリー番号と「おぶざまんす!」獲得月号が異なります。ご注意くださいませ。(必ず【{エントリー番号}】での投票をお願いいたします。)

※テンプレートの感想欄に(ネタバレあり/なし)の項目があります。出題者様やこれから作品を楽しみたいユーザーさまのためにも、ぜひご活用くださいませ。(感想内容はご自由に書いていただいて構いません。)

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【☆投票テンプレート】
・本投票
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベストトリック賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベスト物語賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

・ベスト納得度賞
No.(番号)『◯◯◯』(………さん) に1票

[感想](ネタバレあり/なし)
・・・・・・・・・・・。

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【☆参加賞・入賞賞品】
『らてらておぶざいやー!』では参加賞&入賞賞品としてバッジコインが実装されています。本企画の終了後、司会者がミニメールにて進呈いたします。内容は以下の通りです。(本投票に関する入賞賞品です。)

1位:【{300コイン}】
2位:【{150コイン}】
3位:【{50コイン}】
参加賞:【{10コイン}】


【☆投票基準】
順位決定は月刊らてらてにおける『新エントリー基準 順位決定について』に準じた選考を行います。詳細は秘密の部屋をご参照ください。


それでは、『らてらておぶざまんす!』を獲得した、12作品をご紹介します!!!



【☆☆☆『らてらておぶざまんす!』獲得作品一覧☆☆☆】

①『灯りを灯せ、煌々と。』(だだだださん)
https://late-late.jp/mondai/show/5040

②『獣に変身シュークリーム』(ヴァルガリスさん)
https://late-late.jp/mondai/show/5253

③『21の天使の蒸留酒』(弥七さん)
https://late-late.jp/mondai/show/5535

④『檸檬』(もっぷさん)
https://late-late.jp/mondai/show/6101

⑤『COW?』(甘木さん)
https://late-late.jp/mondai/show/6382

⑥『新ラテシン ナポリタンが食べたいのです』(天童魔子さん)
https://late-late.jp/mondai/show/7197

⑦『(ラテクエ0 リサイクル)再会の挨拶』(クロシェさん)
https://late-late.jp/mondai/show/7560

⑧『災い転じて』(滝杉こげおさん)
https://late-late.jp/mondai/show/8151

⑨『(BS)あたたかなスープ』(藤井さん)
https://late-late.jp/mondai/show/8296

⑩『新ラテシン すいません(´・ω・`)』(天童魔子さん)
https://late-late.jp/mondai/show/8694

⑪『行きます。行きません。』(みたらし団子さん)
https://late-late.jp/mondai/show/9321

⑫『かさかさない』(るょさん)
https://late-late.jp/mondai/show/9661



今回エントリーされた作品について、タグ『第1回らてらておぶざいやー?』にて一括管理させていただきます。エントリー作品を見るときは、

問題一覧→タグ一覧→タグ検索→『第1回らてらておぶざいやー?』とついた問題を確認する

という流れが効率的です。またはこの問題文のリンクから直接問題ページに飛ぶことも可能です。


【☆企画スケジュール】
・投票フェーズ
投票会場(新形式問題)設置後〜2020/04/05(日)21:59まで(※予定)
(※期間内において、投票内容の変更は可能です。)

・結果発表
投票フェーズ終了後、集計が終わり次第
(※進行状況によって予定変更の可能性があります。)


最後になりますが、本企画は新古参問わず多くのユーザーさまにご参加いただきたいと思っております!自分はちょっと…と気にすることなく、どしどしご投票ください!感想もお待ちしております!
20年03月27日 22:01
【新・形式】 [月刊らてらて放送室!]

結果発表いたしました!5000問の中から選ばれた、『至極の一杯』とは?




解説を見る
あーテステス…
【みなさま、たいへんお待たせいたしました!】

それでは第1回『らてらておぶざいやー!〜あなたが選ぶ至極の一杯〜』の結果発表へ移りたいと思います!!……【{ってダメダメ!!}】解説についている挿絵はまだみちゃダメですよー(゚o゚;;1年間で最高の一杯が決まるわけですから、ゆっくりじっくり楽しんでいきましょうねー!(挿絵を一番下につける機能ってないんですかね…^ ^:)



と、その前に。



問題文の冒頭にも書いてありますが、この『らてらておぶざいやー!』は毎月開催の月刊らてらての中で『らてらておぶざまんす!』を獲得した【12作品】の中から最も素晴らしい一問を選ぶものです。

本企画にはこれまで、ウミガメ・20の扉・新形式・亀夫問題を含めた【{合計120作品}】の問題を紹介してきました。エントリーされた出題者さまを挙げるとなんと…スッーー



天童魔子さん、紺亭唐靴蛙さん、ジーレさん、蛍さん、ヴァルガリスさん、「マクガフィン」さん、穀潰しさん。kopiさん、弥七さん、だだだだ(だだだだ3号機)さん、くらげさん、トマトさん、あるかないんさん、夜船さん、KAZさん、アザゼルさん、seazaさん、メラン・エブリドさん、てるさん、ビッキーさん、Restさん、OUTISさん、Punkoさん、永日麗さん、もっぷさん、靴下さん、伯爵さん、甘木さん、時野洋輔さん、みそ吉さん、おだんごさん、ラピ丸さん、パネラさん、藤井さん、オリオンさん、霜ばしらさん、toshさん、えいみんさん、クロシェさん、ルーシーさん、Hugoさん、びーんずさん、ダニーさん、滝杉こげおさん、るょさん、とろたく(記憶喪失)さん、マトリさん、みづさん、きっとくりすさん、とかげさん、あおがめさん、Jesusさん、みたらし団子さん、のりっこ。さん、元灯台暮らしさん、異邦人さん、イナさんさん、こたこた2号さん、五条断さん、ゴリリーマンさん



ーー…の【{60名!!!}】どちらもなんとキリの良い。これだけたくさんの作品や出題者さまが月刊らてらてを盛り上げてくださいました。ありがとうございます!!

今回は【1年間の総まとめ】ということで。
これまで開催された月刊らてらてをあらゆる方向から振り返って見ましょう。


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【☆総合部門】
ウミガメ・20の扉・亀夫君・新形式問題を総合して、優秀な成績を収めた出題者および作品を紹介します。

🎖複数エントリー賞
→1回の企画において、最もエントリーされた作品数が多かった出題者

【紺亭唐靴蛙さん】(5作品)

🎖総エントリー賞
→12回の企画において、最もエントリーされた作品数が多かった出題者

【弥七さん】(10作品)

🎖連続エントリー賞
→連続して企画にエントリーされた期間が最も長い出題者

【天童魔子さん・弥七さん】(3回連続)

🎖最多得票作品賞
→1回の企画において、最も参加者からの票を獲得した作品

【『新ラテシン ナポリタンが食べたいのです』】
(天童魔子さん)(11票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/7197


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【☆特殊部門】
ウミガメ以外のジャンル作品において、優秀な成績を収めた出題者および作品を紹介します。


①20の扉問題

🎖総エントリー賞
→12回の企画において、最もエントリーされた20の扉作品が多かった出題者

【霜ばしらさん・のりっこ。さん】(2作品)

🎖最多得票作品賞
→1回の企画において、最も参加者からの票を獲得した20の扉作品

【『災い転じて』】
(滝杉こげおさん)(9票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/8151


②亀夫君問題

🎖総エントリー賞
→12回の企画において、最もエントリーされた亀夫君作品が多かった出題者

【seazaさん、おだんごさん、とろたく(記憶喪失)さん、イナさんさん】(1作品)

🎖最多得票作品賞
→1回の企画において、最も参加者からの票を獲得した亀夫君作品

【『言葉の錬金術師』】
(seazaさん)(6票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/5626


③新形式問題

🎖総エントリー賞
→12回の企画において、最もエントリーされた新形式作品が多かった出題者

【seazaさん、Restさん】(2作品)

🎖最多得票作品賞
→1回の企画において、最も参加者からの票を獲得した新形式作品

【『夜食の扉』】
(五条断さん)(7票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/9586


ーーーーーーーーーー


以上になります!いかがでしたでしょうか?月刊らてらて1年間の歴史を思い出とともに感じていただけたら嬉しいです^ ^これら以外にも素晴らしい問題を出題されたユーザーさまはたくさんいらっしゃいます!興味のある方は過去作品をチェックチェック!!してくださいな(OvO)♪









それでは、



今回の{メインイベント}に移りましょう!!

まずは【サブ賞】の発表からです。


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<🎖ベストトリック賞>

水平思考問題をクイズたらしめているもの。
それは【{トリック}】です!
参加者をだまし、驚かせ、時に魅了する…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


<『檸檬』>
(もっぷさん)(4票獲得)(43pt)
https://late-late.jp/mondai/show/6101


「現実で起きてもおかしくない日常的な風景を、ここまで不可思議な問題文に仕上げるのは、まさに匠の技です。」(あおがめさん)
「中でももっぷさんの『檸檬』の衝撃はやはり頭一つ飛び抜けています」(マトリさん)
「ミスリードがうまいです!」(saltさん)

※この賞は『灯りを灯せ、煌々と。』(だだだださん)と『新ラテシン ナポリタンが食べたいのです』(天童魔子さん)と同票数でしたが、獲得pt数より、この作品が選ばれました!


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<🎖ベスト物語賞>

解説文に広がる無限のストーリー。
隠された【{物語}】を紐解いていくうちに
不思議と登場人物に恋をしてしまう…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


<『21の天使の蒸留酒』>
(弥七さん)(8票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/5535


「皆さま自身で、是非このショートムービーを楽しんで下さい。」(異邦人さん)
「静まり返る夜のホームに鳴り響くピアノ、その情景が浮かび上がってくるよう。弥七さんならではの奥行きのあるスープでした。」(藤井さん)
「加え解き甲斐のある感動的なストーリーが好きでした。」(メラン・エブリドさん)


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<🎖ベスト納得感賞>

参加者さまに満足していただくには
やっぱり【{納得感}】が大事です!
あなたもなるほど、と思わずため息をついてしまう…

そんな素晴らしい逸品として選ばれたのは、こちら!


<『新ラテシン ナポリタンが食べたいのです』>
(天童魔子さん)(8票獲得)
https://late-late.jp/mondai/show/7197


「答えにたどり着いた時のうれしさを今でも覚えています。」(saltさん)
「正解がわかったときの「これだ!」感が非常に気持ちがいいスープだなと思いました。」(靴下さん)
「経験があり、個人的に納得感が非常に高い問題でした。それにもかかわらず、初見で騙されました。傑作だと思います。」(メラン・エブリドさん)


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受賞された出題者のみなさま、おめでとうございます🎉🎉











そしてついに【本投票】の発表です!!!
5000問の中から選ばれた12の椅子。

今、この1年間を代表する至極の一杯が、みなさまの前に現れます。

覚悟は、できましたか…??


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<[本投票]第3位🥉>


<⑨『(BS)あたたかなスープ』>
(藤井さん)(4票獲得)(52pt):{50コイン}獲得
https://late-late.jp/mondai/show/8296


「藤井さんのスープは登場人物の心情が溶け込んでいて、いつも心が温まります。」(あおがめさん)
「なんか尋常じゃない紆余曲折の後に辿り着く真相は、看板に偽り無しのあったかストーリー。
らてらてというサイトとウミガメのスープというゲームの魅力がこれでもかってほど詰まってる、究極の一杯だと思います。」(異邦人さん)
「解くべき謎の問いかけ、それに対応する解説文を読めば、ウミガメのスープとしてとても気を遣い工夫された作品だとわかります。」(ルーシーさん)

※『新ラテシン すいません(´・ω・`)』(天童魔子さん)と『行きます。行きません。』(みたらし団子さん)が同票数でしたが、獲得pt数より、この作品が選ばれました!


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<[本投票]第2位🥈>


<⑥『新ラテシン ナポリタンが食べたいのです』>
(天童魔子さん)(8票獲得):{150コイン}獲得
https://late-late.jp/mondai/show/7197


「斬新なトリックだと思います。コロンブスの卵。」(ゴリリーマンさん)
「いい問題!さすがと言うほかありません。キャッチーで分かりやすく、いろんな人に見てもらいたい問題です。」(藤井さん)
「問題文を一読してイメージした光景を覆される快感を味わうことのできる素晴らしい問題だと感じました。」(「マクガフィン」さん)


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そして栄えある、『らてらておぶざいやー!』獲得作品は…







……{こちら!}






<[本投票]第1位🥇>


<『檸檬』>
(もっぷさん)(9票獲得):{300コイン}獲得
https://late-late.jp/mondai/show/6101


「ラテシン時代から素晴らしい問題を数々拝見しましたが、この問題が私の中でのベストだと思っています。私の好きな問題は「日常の“あるある“をこう切り取るか!」というトリック・納得感に富んだ作品なので、そういった意味でも『檸檬』は特別な存在です!」(マトリさん)
「当たり前のことが不可思議に見える言葉の置き方が絶妙。解けた瞬間がすごく気持ちいい一問でした。」(藤井さん)
「言葉の使い方が秀逸です。書かれている文は何を意味しているのか。書かれていない行間には何があるのか。読みこむほどに、その解説は気持ちがいいです。」(ルーシーさん)
「シンプルイズベスト。何気ない日常の風景が、切り取り方次第でこんな魅力的な問題になるとは!ウミガメに無限の可能性を感じさせてくれる良問だと思います。」(ゴリリーマンさん)
「嘘や余計な秘密を使うことなく、なぜ?と思える不思議な問題文に仕上げられている点が何より精巧で素晴らしいです!」(さなめ。さん)


etcetc…


投票とともに、たくさんの感想もいただきました^ ^
受賞された全ての出題者さま、おめでとうございます!!!🎉🎉🎉
(入賞&参加賞は結果発表後、司会者がミニメールにて配布いたします。)


そして見事優勝されました『檸檬』(もっぷさん)にはタグ【『らてらておぶざいやー!』】を差し上げます!!(勝手に)


……


今回は19名の参加者さまにご投票いただき、総投票数は38票になっております。本当にありがとうございました。次回開催は来年、となりますが、また会える日を楽しみにしております。毎月開催の『月刊らてらて〜あなたが選ぶ今月の一杯〜』は弥七から「マクガフィン」さんの方に司会が引き継がれ、2周目の新たなスタートを切っております。これからどんな素晴らしい問題たちに出会えるのでしょう??今からドキドキですね!


それでは、今回の『らてらておぶざいやー!』はこれでおしまい。
これからも楽しいウミガメライフを!
それでは一緒に〜せぇのっ

【Let’sらてらて〜】
AIに不可能はないのだから「17ブックマーク」

20XX年、繁栄を極めたAI技術はついに人型ロボットの個人所有を可能にした。

通称『ナナミ』と名付けられたそのアンドロイドは、優秀な演算能力と人間らしい柔軟な思考能力とをあわせ持ち、どのような状況においても最速かつ最善の選択をすることができる。
その利便性から徐々に一般家庭への普及も進み、カオルも『ナナミ』を購入した1人であった。

そんな『ナナミ』たちは月に一度、本社の建物に集められて試験を受ける。システムに劣化や故障がないか確認するために、大量の問題をいかに速く処理できるかを計測するのだ。

カオルの家の『ナナミ』は同型のロボットの中でも優秀な成績を維持していたが、ある月を境に底辺に近い結果を出すようになってしまった。

その報告を聞いたカオルが嬉しそうにしているのは、一体何故だろう?
20年05月17日 21:00
【ウミガメのスープ】 [「マクガフィン」]

久々の出題は渾身の一杯。




解説を見る
『簡易解説』
ある日カオルに{婚約を申し込まれた}『ナナミ』は、毎月行われる{筆記試験}で自分の名前に添えて{カオルの名字}を記すようになった。
コンマ何秒を争うロボットの試験においてその{わずか数秒は命とり}だが、『ナナミ』が{結婚の申し出を受け入れてくれた}と感じたカオルは歓喜した。

◇◇◇◇◇◇◇◇


アンドロイドと人間は何が違うのか?
それは心を持つかどうかである。
では人間がアンドロイドに恋をするのは、おかしいことなのだろうか?

篠崎カオルの思考はいつもこの疑問に行き着いて止まる。その名前や中性的な容姿からよく女性に間違われる彼は自分の優柔不断な性格に悩んでいたが、その恋心だけは疑いようもなかった。

『ナナミ』を購入した数ヶ月前は、まさかこんな感情を抱くことになるとは思いもよらずにいた。職業柄効率的な事務処理が必要とされる彼にとって、その全てを的確にこなすロボットに興味を惹かれただけだった。

だが一つ屋根の下で毎日を共に過ごすうちに、いつしか彼女をただの鉄の塊だとは思えなくなっていった。いつでもカオルを助けてくれるその頼もしさに、時折見せる柔らかな笑顔に、それがプログラムに過ぎないことはわかっていても、胸の高鳴りを抑えられなかった。

毎月ナナミは試験を受けるためにカオルの家を離れて東京へ向かう。アンドロイドがわざわざ筆記試験なんて前時代的なと思うものの、いかにもロボットらしい演算処理に加えて、専属の係員が直接視認して歩く、話す、書くといった人間らしい動作に異常はないかをチェックするというのだから、あながち非合理的でもないのだろう。
しかしそんな一時の留守でさえ、カオルの心をかき乱すには十分だった。


だからある時カオルは、思いの丈をナナミに伝えることにした。夕飯の後に話があると改まった様子の彼を見て、彼女は怪訝そうな表情を浮かべる。

{「あなたのことが好きです。僕と結婚してください。」}

カオルらしくどもりながらもハッキリとそう口にした。きっと彼女は困ったように断るのだろうと、心のどこかで思いながら。


気まずい沈黙の後、ナナミはゆっくりと口を開く。

「……すみません、私は明日、月例試験に行かなくてはいけないので、今日は失礼します。」

どこまでも無機質なその声は、彼女が閉めたドアの音は、2人の埋めがたい距離を冷たく示すようだった。わかってはいても、拒絶はやはり身にこたえる。カオルは肩を落としながら床についた。


◇◇◇◇◇◇◇◇

「E判定!?」

試験を終えて帰宅したナナミからの報告に、カオルは耳を疑った。
演算処理能力を中心とした月例試験においては、正答を出すことは大前提とされ、その速度を計測してシステムに不具合がないかを調査する。アンドロイドらしいハイレベルなテストでもカオルの家のナナミ・・・『ナナミ J20557』は優秀な成績を収めており、全国に数万台いる『ナナミ』の上位10%にあたるA判定から漏れたことはなかった。それなのに…

「E判定だなんて、最底辺に近い結果じゃないか、まさか、誤答を…」
「していません」
「じゃあ、演算能力が…」
「落ちていません」
「そ、それなら筆記スピードの劣化…」
「そのままです」

「な、なら一体、どうしていきなり成績が落ちたんだろう?」
「それは」
彼女はそこでふいと目を逸らした。

「それはきっと、名前が変わったからだと思います。」
「ん、名前?」
訝しげに首をひねるカオルに、ナナミは一枚の紙を差し出した。

それは月例試験の答案用紙だった。採点後すぐに返却された答案を眺めていたカオルの目は、ふと一点に釘付けになる。

『ナナミ J20557』
もはや見慣れた機体名に通し番号。しかしその横には見慣れぬ、いやむしろ見慣れすぎた二文字が記されていた。


『篠崎ナナミ J20557』


怒涛の進歩を遂げたAIによる試験はコンマ何秒を争うものだ。確かに無駄な漢字なんて書いていたら、一気に抜かれるのも当然と言えよう。
でも、これって……

「すみません、余計なことをしてしまいました。」
下を向くナナミに余計だなんてと紡ぎかけた声は、「でも」という彼女の言葉にかき消された。

「でも、仕方ないですよね。だって…」


「だって私たち、夫婦なんですから。」


はにかんだように笑うナナミは、他の誰よりも人間らしかった。

僕はこの笑顔を、守りたいと思う。人か機械かなんて関係ない。誰が何と言おうと僕が幸せにしてみせる。

きっと大丈夫だ。だって、


{愛に不可能はないのだから。}