みんなのブックマーク

囚われの姫とチョコレート戦争「27ブックマーク」
ウミコは入院中、手持ちのお金を全て使って売店のチョコレートを買い漁った。

一体なぜ?
19年04月04日 20:16
【ウミガメのスープ】 [弥七]



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<解説>
入院生活が、こんなに退屈なものとは思わなかった。

最初の頃はお見舞いに来てくれた友達も、すっかり顔を見なくなったし、看護師さんも忙しそうにしていて構ってくれない。今では何日かに1回の母との面会しか楽しみがなくなった。

母「これで、売店に行って好きなお菓子を買っていらっしゃいな^ ^」

私のことを心配して、母は病院に来るたびにお小遣いを渡してくれた。

でも、私が欲しいのはお金じゃない、お菓子でもない。


私が本当に欲しいもの、それは…


私はもらったお金を全部使って、売店にある『ラム酒入りのチョコレート』を買い占めた。そして母に全部食べるように命令した。

ウミコ「これも、これも、これも食べてね?全部食べないと許さないんだから…え?『帰りの運転ができなくなる』って??もう!!文句言わないで全部食べるの!!...><...」

私は少しでも母に一緒にいて欲しかったのだ。

だってひとりは心細いから。寂しいから。

どうか神様、1日でも早く退院できますように。

(おしまい)

簡易解答:ひとりで入院するのが心細かった小学生のウミコは、母親に『ラム酒入りのチョコレート』を大量に食べさせることで、車の運転をできないようにさせ、面会から帰ることができないように計画した。
動き出した絵「27ブックマーク」
あるところに不幸な少女がいました。
彼女は貧しく、いつも退屈していたのです。
しかも、彼女には友達と言える存在がひとりもいませんでした。

そんな少女を見かねたのか、彼女の前に突然魔法使いが現れ、プレゼントだと言ってあるものをくれました。
それは絵を描くための筆、絵の具、そしてスケッチブックです。
そのささやかなプレゼントを、少女はとても喜びました。

次の日さっそく、少女は馬の絵を描いてみました。
すると驚いたことに、絵の中の馬が尻尾を大きく振ったかと思うと、どこかへ駆け去っていってしまったのです。

ありえない出来事に、少女はすっかり目を丸くしていました。まさかこんなことが起こるなんて。
しかし同時に、わくわくした気持ちも、少女の中に芽生え始めていました。
描いたものが、まるで生きているみたいに動き出すのですから。これ以上に面白いことなど、滅多にあるはずがありません。

それから夢中になって、生きた動物を中心に、少女はいろんなものを描いていきました。
しかし、それも長くは続きません。
絵を描くためのスケッチブックが、最後の一枚になってしまったのです。

そして、最後の絵を描きあげた後に、少女は絶望して自殺してしまいました。

いったい彼女の身に何が起きたのでしょう?
19年06月29日 11:28
【ウミガメのスープ】 [伯爵]



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少女が最後の一枚に描いたのは自分自身。つまり自画像でした。
少女とよく似た女の子が、紙の中でひとりたたずんでいます。

絵の中でひとりぼっちな女の子が可哀想だと思った少女は、友達を描きこんであげようと思いました。
しかし、描こうとしても、なかなか筆が進みません。
それも当然です。少女には友達がおらず、誰かと遊んだことなどなかったのですから。

そこでふと、少女はいいことを思いつきました。
退屈しないように、絵を描く道具をあげよう。それなら、ひとりでも大丈夫だと。

さっそく描き加えると、女の子は嬉しそうに絵を描き始めました。それを見て、少女もにっこりと微笑みました。
女の子はさまざまな絵を描きました。花や果物、馬、猫、鳥、など……
そして驚くことに、それらもまた、動き始めていきました。少女が動物を描いた時と、まるで同じように。
最後の一枚になると、女の子はあるものを描きました。それは自画像でした。しかもその自画像に、絵の具やスケッチブックなどを与えています。さらに今度は、その自画像までもが絵を描き始め……

異様な光景に、少女は息をのみました。
自分のしたことが、絵の中で幾重にも渡り、繰り返されているのです。

そこで少女はようやく気づきました。
そうか、わたし自身も誰かによって描かれた存在なのだと……
自分に絵を描く道具をくれた「魔法使い」は、他でもない自分自身だったのだと……

最初から最後まで自分はひとりぼっちで、自分の周りの世界はすべて虚構だと少女は気づいてしまいました。
そして、彼女はこの不毛な無限ループを終わらせようと、ふたたび筆を取りました。

少女が最後に書きこんだのは、絵の中の世界をすべて燃やし尽くすような炎でした……

おしまい。
another story「26ブックマーク」
おばあちゃんがおしゃれなストールを膝に乗せてニコニコしているのを見たソウタは、同じものをもう一枚買おうと決めた。

一体なぜ?
19年01月06日 00:21
【ウミガメのスープ】 [藤井]

寒い日のスープ




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雪の降る寒い日。
バス停で、ベンチに座ってバスを待つおばあさんが居た。
隣に腰かけて同じくバスを待つミナト。
背中を丸めてじっとバスを待つおばあさんはとても寒そうだ。

「あの……これ、良かったらどうぞ」

ミナトは首に巻いていた大判のストールを外し、おばあさんの肩にふわりとかけた。
おばあさんは目を丸くして驚いて、わなわなと口を開く。

「いんや、そんな、お嬢さんが風邪ひいちまうよ」
「大丈夫です大丈夫です。私たくさん着込んでますし、カイロも持ってるので」
「あんれ、まぁ。ありがとうねぇ、あったかいよ……」

微笑むミナトにおばあさんは顔をくしゃくしゃにしてお礼を繰り返した。


そのストールは、数日前に恋人のソウタがミナトにプレゼントしてくれたものだ。
大事なストールを手離すのは惜しかったが、おばあさんの嬉しそうな表情はミナトのそんな思いを優しく溶かしてくれた。



その日の夕方。
ソウタがバイトから帰宅すると、いつものようにおばあちゃんが迎えてくれた。
その膝の上には見覚えのあるストール。

「おかえり、ソウタ」
「ただいまー。ばあちゃん、それどうしたの?」
「これかい、聞いておくれよ。今日ねぇ、バス停で親切な女の子がいてね……」

事の経緯を知ったソウタは、おばあちゃんの言う『女の子』が誰なのかを確信した。
あまりの偶然に驚きつつ、あいつらしいな、と心がぽかぽかする。

「ばあちゃん、嬉しそうだね」
「そりゃあもう嬉しいよ。今時あんな子が居るなんてねぇ。これはばあちゃんの宝物さ。生きてて良かったよ」

いくらなんでも大袈裟だろうと言いたくなったが、おばあちゃんの表情を見ればそれが誇張表現などではないという事がひしひしと伝わってきた。
返してやってくれ、なんて言うべきじゃないな。
ソウタは困ったように笑う。



今度、同じストールを買おう。
きっとあいつは、「無くしちゃったの、ごめんね」とか言って申し訳なさそうな顔をするだろうから。
そしたら「ちゃんとうちにあるよ」って教えてやろう。
それで、あいつとばあちゃんを会わせてやろう。
二人お揃いだよって笑いながら。




【要約】
ソウタのおばあちゃんが持っていたストールは、ソウタが恋人のミナトにプレゼントしたものだった。
外出先でミナトがおばあちゃんに親切心でストールを渡したことを知ったソウタは、その心遣いに感謝しつつ、ミナト自身も大事にしていたそのストールをもう一度プレゼントしようと思ったのだ。
ねがいごと「25ブックマーク」
カメコは小さな紙に自分のねがいごとをしたためた。

そして、同じようにみんながねがいごとを書き記した紙を見て、カメコは自分のねがいごとが叶ったことを知った。


一体どういう事だろう?
18年07月07日 23:11
【ウミガメのスープ】 [藤井]

ねがいごとスープ




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カメコが小学6年生の頃。
卒業まで残すところ1ヶ月となり、6年生は卒業文集の制作に取りかかっていた。
今日は生徒に手のひらサイズの用紙が配られた。これにそれぞれの夢をしたためて、【将来の夢】というページに貼りつけてレイアウトするらしい。
カメコの夢は決まっていた。

『海崎先生みたいに優しくてあったかい先生になること!』
カメコは担任の海崎先生が大好きだった。困った時には親身に相談に乗ってくれて、嬉しい時にはまるで自分のことのように一緒になって喜んでくれる。そんな先生と過ごした日々が、カメコに教師という夢を抱かせた。
そしてカメコも、自分が先生になって誰かの希望になりたいと願ったのだ。



十数年を経て、カメコは小学校教員となり教壇に立っていた。
実際に先生という立場になって、初めてその難しさを知る。
海崎先生は自分たち生徒に苦しそうな表情を見せたことがなかった。いつも生徒のことを一番に考え、寄り添い、励ましてくれたのだ。何年経っても海崎先生はカメコのお手本で、憧れだった。


そして6年生のクラスを受け持ったある年のこと。
クラスでは卒業文集の制作が着々と進められていた。
自分の教え子たちを送り出すのはカメコにとって感慨深い。制作途中の原稿に目を通しながら、物思いに耽っていた。
ふと、とあるページで手が止まる。

【僕たち、私たちの将来の夢】

みんなが思い思いに自分の夢を小さな用紙にしたためていた。
その中にひとつ、
『カメコ先生みたいに、明るくて頼りがいのある先生になること』
そんなねがいごとを見つけた。

いつかの幼い自分がよみがえる。


"自分が先生になって誰かの希望になりたい"
そんなカメコの願いは、叶っていたのだ。
無償の精神「25ブックマーク」
バブル崩壊直後の1991年の春のこと。土曜日の昼下がり。
(お金がない。このままじゃアパートも追い出されそうだし……何か楽に稼げるバイトとかないかしら)
などと考えながら公園のベンチに座って新聞を読む女。


『行方不明 捜しています
 有力情報の提供者には最大200万円』

女のいる場所からから車で1時間ほど登ったところにある雪山の小さな村で、当時2歳のカメコちゃんが失踪したという事件。失踪から3年経って、家族が懸賞金を出し新聞で情報提供を求めていた。

身長・体重(当時のだからを全くあてにならないだろうが)・血液型・失踪時の服装などの情報と一緒に、笑顔でピースをしているカメコちゃんの写真があった。
その写真を見たあと、公園の砂場の方へ目を見やると、砂場で遊んでいる少女とカメコちゃんの顔立ちが似ていることに女は気づいた。そしてさらによく見れば、目元のホクロの位置も同じであった。
(もしかしてこれは凄い幸運なのでは?)


善は急げ。少女を新聞に書かれた住所まで送り届けようと女は準備を始める。

後でこの子はカメコじゃない、となると困るので、
「君はカメコちゃんかな?」「たぶん、そう。でもなにもおぼえていない」
「どこから来たの?」「わからないけど、ゆきがいっぱいふってたきがする」
とちゃんと質問に答えたのを確認してから、知人から車を借りた女は少女を山奥の村まで連れていった。

少女が交番で保護されたのを見届けたあと、幸せに暮らす少女の姿を想像して「善いことをした」と呟きながら、女は安いアパートに帰っていった。


ところで、お金に困っていたはずの女が懸賞金を受け取らなかったのは一体どうしてだろうか。
22年01月27日 20:18
【ウミガメのスープ】 [うつま]

SPしてくれたリア友たちに感謝!




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土曜日の昼下がり。
遊園地なんて連れていける余裕のない女は、まだ5歳の娘と久しぶりに公園に遊びに来ていた。


昔付き合っていた男との間に生まれた娘。子供ができたと知られてすぐに男には逃げられた。
それでもバブルの好景気のおかげで、女は夜の街で働きながら、1人で娘をここまで育てることができた。

良い時代は長く続かない。バブルが崩壊してすぐに店の経営も怪しくなる。昼のパートも増やしたが、合計しても収入は雀の涙ほど。娘を育てるための時間もお金も全く足りない。まともに育てることもできないのに産んでしまって申し訳ないと、女は常々思っていた。


お金があればと思いながら、新聞に目を通す。
『行方不明 捜しています
 有力情報の提供者には最大200万円』
子を捜すために200万円も出すことができるなんて、きっと裕福な家なのだろう。そう考えながら誘拐されたカメコちゃんの顔写真を見ると、娘と似ているなと女は感じた。砂場で遊ぶ娘の方に目を見やり、娘の顔とカメコちゃんの顔写真を見比べると、ホクロの位置も同じでなおさらよく似ていることに気づいた。そして血液型も同じ。
カメコちゃんが5歳になっていたら、今の娘のような顔になっていたのではないか。でも、本物のカメコちゃんはもう死んでしまっているだろう。そう思った瞬間、女の頭に突拍子もない考えが浮かんだ。
(もしかしてこれは凄い幸運なのでは?)


「今日からあなたはカメコちゃんよ。分かった?」
ただカメコちゃんとして記憶喪失のフリをしていれば、毎日美味しいものをいっぱい食べられるのよ、と女は娘に説明した。
「で、でも……」
母親と離れたくない様子の娘であったが、「ママはね、あなたがいなくなってくれた方が嬉しいの」と言われて抵抗を諦めてうなだれた。

ボロが出ないように、いくつかの質問について練習してちゃんと答えられることを確認し、よくできましたと褒めながら、車で娘を山奥の村まで運んだ。

身元を調べられたり発見したときの様子を尋ねられたりして親子だとバレてはいけないから、女は交番の近くで娘を下ろし、交番まで自分で歩かせた。

娘が交番で保護されたの見届けたあと、女は娘の今後を想像する。
(あれだけよく似ているのだから、きっとカメコとして迎え入れられ、無償の愛を与えられる。両親は娘が帰ってきたと思って喜ぶし、あの子も私なんかより良い家族を持って幸せな人生を歩める)
「善いことをした」
自分に言い聞かせるようにそう呟いたあと、涙が一筋零れたことにも気づかないまま女は安いアパートに帰っていった。


簡易解説
女は裕福なカメコの家の方が幸せに暮らすことができると思い、自分の娘に記憶のないカメコを演じるように指示し、交番に送り届けた。
娘がいなくなって僅かに生活に余裕もでき、育児放棄が露見するリスクを負ってまで娘の新しい家族から懸賞金を騙し取る気にはならなかったのである。